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再度山永久植生保存地



日付:2021/07/23 (金・祝)

同行者:無し

天候:晴れ時々曇り

気温:30℃(再度公園 、13:30、標高約385m)

コース:新神戸〜市ヶ原〜大龍寺〜再度山々頂〜再度越〜縦走路〜再度公園短絡路〜縦走路〜鍋蓋北道〜再度公園〜再度山DW〜大龍寺山門下〜市ヶ原〜新神戸

地形図:神戸首部

一般地図概略位置:再度公園 

概算距離:12.1km

累積標高+:736m、累積標高−:736m

歩行時間:3時間03分、ルート係数:17.0

道迷い:特に問題箇所無し

特筆事項:無し

体力難易度:レベル2

技術難易度:再度山北側の尾根はCランク、大龍寺奥の院から再度山山頂部分はBランク



今回のテーマは「暑い」。

山行コース図 断面図

「再度山永久植生保存地」。
六甲ハイカーの皆さんはこの名前を見聞きされたことのある方も多いと思う。
いわゆる、国名勝「再度公園・再度山永久植生保存地・神戸外国人墓地」の一部だ。

神戸市サイトから引用させて頂くと、
1868年の開港後、急速に発展し人口が急増した神戸の町では、生活用水の水質悪化が進み、
上水道の整備が急務となっていましたが、当時の六甲山は薪の採取のための樹木の乱伐により荒廃していました。
このため、水源涵養・砂防を主目的として六甲山の緑化に着手したのが1902(明治35)年、
場所は再度公園の広場から修法が原池の対岸に望む再度山(標高470メートル)の北斜面です。
その後、1974(昭和49)年、国際植生学会日本大会の現地見学会が再度山で開催されたことをきっかけに、
神戸市ではこの森の一部を「再度山永久植生保存地」に指定、
以後5年ごとに植生や土壌の変化を調査・記録し、六甲山系の緑の管理や育成に活かしています。
六甲全山縦走路から再度公園への通路、通称「再度越」付近では、
明治の頃の植林の際に築かれた石積みを見ることができます。

再度公園、神戸外国人墓地は場所が簡単に特定できるが、
再度山永久植生保存地は、再度公園の広場から修法が原池の対岸に望む再度山の北斜面とある。
あまりにもざっくりなので、具体的な場所が気になり調べてみた。

神戸市中央図書館で5年ごとに調査されているという
「再度山永久植生保存地調査報告書」の1〜9回を閲覧した結果、
大龍寺の南西側でも少し調査が行われていたが、主たる場所は、
再度山々頂付近から北西斜面と再度越から鍋蓋北道間の縦走路(パノラマ道)の北斜面だった。
植生や土壌の変化を調査するとあるが、樹木が調査対象となっているものも多いようだった。
調査対象にはNo,1から順番に番号が付番されている。


「植生保存地」なので原則踏み跡の無い場所には立ち入らないようにした。
実際歩いてみると、縦走路の北側エリアは、初期の調査地が駐車場になっていたり、
間伐が行われていたり、グリーンベルト事業で植林が行われてる場所も多かった。
「永久」を名乗るには微妙な感じだった。


○新神戸〜再度越

新神戸からスタート。
新神戸から市ヶ原までは新神戸登山口解説ページで詳細解説しているので、そちらも参考にして頂きたい。

出発が遅かったので、生田川の新幹線下は既に賑やか。
再度山永久植生保存地01

おんたき茶屋上のトイレはもうすぐ完成という感じ。
再度山永久植生保存地02

布引ダム下のオニユリは健在、ダムも満水になっていた。
再度山永久植生保存地03 再度山永久植生保存地04

暑いので無理に進まず、市ヶ原櫻茶屋さんでブレイク。
再度山永久植生保存地05

縦走路を大龍寺方面に進む。
再度山永久植生保存地06

参道下の縦走路を少し探索して境内へ。
誰もいない静かな境内でもう一度休憩。
再度山永久植生保存地07

奥ノ院から再度山々頂へ。
再度山永久植生保存地08 再度山永久植生保存地09

真夏だが景色は良好だった。
再度山永久植生保存地10 再度山永久植生保存地11

ここから再度山永久植生保存地探索。

調査報告書では再度山々頂から西尾根の登山道に少し入った辺りに調査点のNo.1がある。
少し観察したがそれらしいものは発見できなっかた。おそらくこの辺りの樹木のどれかだろう。
再度山永久植生保存地12

西尾根の登山道から派生する北に向かう尾根に調査点No.2と3がある。
歩けるような場所なら歩いてみようと思っていた。

尾根の分岐まで来るとハイカーがつけるようなテープマークもあり
藪漕ぎなどなく歩けそうな雰囲気だったのでこの尾根を下ることにした。
再度山永久植生保存地13

登山道といってもおかしくないような尾根道。
再度山永久植生保存地14 再度山永久植生保存地15

暫く下ると赤黒の境界杭とロープで囲われた場所があった。
中には「2」の看板、おそらくここが調査点No.2だろう。
境界内に台風原因の倒木が1本、この倒木か写真の二俣の木が調査対象なのだろう。
今回の探索で明確に保存地だと判ったのはここだけだった。
再度山永久植生保存地16

踏み跡は薄くなるが尾根筋ははっきりしてる。更に下るがNo.3は発見出来なかった。
この尾根は下部でさらに東西に分かれてる。西側に下ると舗装路に出る直前が急なので東側に下る。
再度山永久植生保存地17 再度山永久植生保存地18

再度公園臨時駐車場の少し西に下った。
再度山永久植生保存地19 再度山永久植生保存地20

再度越に戻り、神戸市サイトにあった植林の跡の石垣を探す。
今まで意識して見ていなかったのだが割と目立つ場所にあった。
再度山西尾根と再度越の合流点のすぐ北、再度山側だ。
再度山永久植生保存地21


○再度越〜新神戸

再度越えから縦走路を進み、再度公園への短絡路から駐車場へ。
再度山永久植生保存地22 再度山永久植生保存地23 再度山永久植生保存地24

駐車場の東側にも調査点があるので少し歩いてみたがそれらしいものは発見できず。

縦走路から駐車場に出る直前に西に続く踏み跡があったのでそちらに進んでみた。
再度山永久植生保存地25 再度山永久植生保存地26

暫く進むと間伐が入っている地点で踏み跡は途切れた。
間伐が入ってるので保存地ではないのであろう。
戻るのも面倒なので、そのまま斜面を少し上って縦走路に復帰。
再度山永久植生保存地27 再度山永久植生保存地28

鍋蓋北道から再度公園方面へ。
再度山永久植生保存地29 再度山永久植生保存地30

途中、花粉の少ない杉を植林している場所もあった。
再度山永久植生保存地31

弘法大師修法の地の少し西の北側斜面に再度越で見た植林の石垣と同じようなものがあった。
明確には判らないがこれもそうなのかも知れない。
再度山永久植生保存地32

再度公園でゆっくり休憩。
修法ヶ原池からみる再度山永久植生保存地。
再度山永久植生保存地33

山行の最後に、前回(と言っても5月)歩いた再度山DWの北側部分を歩くことにした。
旧地形図を見ると、奥再度DWができるまで再度山DWは修法ヶ原池の南側を回り込んで現在の森の広場付近で途切れてる。


DWの奥には外国人墓地があるので、墓地への進入路付近からスタート。
再度山永久植生保存地34

地形図上この辺りがかつての終点。
再度山永久植生保存地35

現再度山DWと合流。
昔はこちらが再度山DWだったことを考えると ここから北側が奥再度DWなのだろう。
再度山永久植生保存地36

現代の再度越とも言える場所を下る。
前回と同じような古い石のガードレールも残っていた。
再度山永久植生保存地37

途中、小さな橋があり確認すると、蛇ケ谷橋との名があった。
この橋の上流側で谷が再度山に突き上げているので、そこが蛇ケ谷の源頭部分なのだろう。
再度山永久植生保存地38

大龍寺山門下から往路を引き返し新神戸に下山した。

市ヶ原から先は一日で一番気温が高くなる時間帯と下山による高度下げが重なりヘロヘロ。
新幹線の新神戸駅で少し涼ませてもらった。
ヘロヘロ感が落ち着いてくると、今度はお腹が減ったので遅い昼食or早い夕食にした。
時間帯的に店には客は私ひとり、密にならずに外食ができた。

○山行諸データ


△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)

10:38 新神戸
11:18 市ヶ原
(休憩15分)
11:33 市ヶ原
11:51 大龍寺
(休憩・探索13分)
12:04 大龍寺
12:13 再度山山頂
12:19 再度公園臨時駐車場付近
12:35 再度越峠付近
12:46 再度公園駐車場
(探索6分)
12:53 再度公園駐車場
13:05 縦走路鍋蓋北道分岐
13:24 再度公園
(休憩25分)
13:49 再度公園
13:58 大龍寺山門下
14:12 市ヶ原
(休憩4分)
14:16 市ヶ原
14
:44 新神戸


△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)

038.2m 布引交差点 
063.4m 新砂子橋南
249.5m 市ヶ原櫻茶屋前
334.6m 大龍寺山門
386.7m 修法ヶ原池ボートハウス付近


△エスケープルート

大竜寺・再度公園BSから神戸市バス25系統利用(4/1-11/30の土日祝昼間のみ)

※各交通機関は運転状況注意(運転時間帯、悪天候による運休や定休日)


△スタート地点付近情報

トイレ:新幹線新神戸駅、布引登山口(背山散策路北野道横広場)
コンビニ:新神戸駅南側布引交差点北西ビル1Fにファミマ(※新神戸駅2F売店が利用可能)
飲料自販機:新神戸駅


△コース途中情報

トレイ:みはらし展望台、市ヶ原、再度公園
飲料自販機:おんたき茶屋、市ヶ原、大龍寺下、再度公園


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