今回のテーマは「ガードレール」。
びっくりするほど、早い梅雨入りからの長雨。
山行前の月〜金すべてテレワークで、殆ど雨天だったこともありほぼ外出せず。
トラッカーで計測している5日間の歩数合計が、
通常出勤して昼にウォーキングしている日の1日分しかなく、 このままでは足腰が退化しそうだ。
これではいかんだろうと思い、週末は幸い天候は回復する予報だったので、山に行こうと考えた。
直前の木・金まとまった雨が降ったことと、まだ毛虫青虫のシーズン中だど思うので、バリエーションは避けることにした。
もちろん緊急事態宣言中なので自宅から徒歩で行ける場所で、かつ混雑していない場所と考えると、
何度も歩いている布引城山のコースくらいしか思いつかなかった。
今回は山の空気に触れて、ストレス解消が主目的なので「登山」に拘ることもないだろうと、
雨後でも快適に歩ける「山の舗装路歩き」をすることにした。
往路は市道布引大竜寺線。簡単にいうと苧川谷からハーブ園ゲート前を通り市ヶ原に向かう道だ。
市道としては大龍寺まで続いていることになっているが、現在は市ヶ原の布引谷には徒歩でしか渡れる橋しかない。
昭和42年水害までは鶏鳴橋という橋が架かっており、市道としては大龍寺の山門まで続いていたのであろう。
戦前の地形図を見ても市ヶ原から大龍寺方面に実線道が描かれている。
復路は再度山DW、こちらは市道神戸箕谷線が正式名称。
再度公園付近までを再度山DW、再度公園以北を奥再度DWと呼称するようだ。
昭和10年に開通し、昭和49年に無料化されている。
現在は自動車専用道ではないので歩行者や自転車も通行可能だ。
ただ、歩行者が歩いていることを想定していないドライバーも多いので通行には注意が必要となる。
無理に舗装路を歩かなくても、大龍寺からなら大師道や
善助茶屋跡を通って二本松に抜ける再度山ハイキング道と
二本松から錨山・市章山に向かうハイキング道を通った方が安全だ。
どちらの舗装路も昔からある道なので、それを念頭にゆっくり歩いてみた。
レポでは触れていないが、復路では今後のバリエーション歩きの下見も兼ねて途中探索も行った。
○新神戸〜大龍寺山門
新神戸からスタート。
※新神戸から市ヶ原までは新神戸登山口解説ページで詳細解説しているので、そちらも参考にして頂きたい。
新神戸布引交差点から新砂子橋へ向かう。
新砂子橋には新神戸駅のコンコース、前写真タワマンの遊歩道、
今回歩いた竹中大工道具館の西側、山麓線に入って最初信号左折など
いろいろな方法でアクセスできる。
新砂子橋を渡り、旧摩耶道に向かう石燈籠を右に見ながら上っていく。
苧川谷の上に法徳寺の看板のある場所で左へ折り返す。
徳光院の山門手前を右に進む。
この辺りも古くからある道なのだろう、ガードレールがコンクリート製になっている。
おそらくダイオキシン問題で使われなくなったと思われる学校のレンガ製焼却炉。
その先のY字路も車線に従い右方向に進む。
この分岐を越えれば、市ヶ原まで迷うことはないだろう。
道路から見える摩耶東山西尾根は法面工事は終わったようだ。
見晴らし展望台方面からの合流が二箇所。
その先に、いつも雨が降ると道が川になっている部分がある。側溝が詰まっておりアスファルト上に流れ出している。
道から直ぐ上に見えるハーブ園のロープウェイ。
谷止めのコンクリート壁。
上部に穴の空いた形状はハーブ園内にもあり、おそらくゴルフ場施工時の名残だと思われる。
ハーブ園風の丘のゲート前を通過。ここから市ヶ原に向かい緩い下りになる。
昔、市ヶ原の住民の方はここをイモホリ峠と呼んでいたらしい。
実際は山の中腹で峠ではないが、上り下りは切り替わっている。
ハーブ園ゲートの先には、新しい落石防護網が多数設置されていた。
コンクリートと今風のガードレールが二重になっている場所もある。
締切堰堤からの道と合流すれば、市ヶ原集落に着く。
あけぼの茶屋跡は綺麗に更地になっていた。
市ヶ原では休憩せず、そのまま大龍寺方面へ。
布引谷の水はそれほど濁っていない。
上流で、大きな土砂崩れなどは起こっていないのだろう。
再度東谷側に出る。
舗装路になってすぐ左側に布引ダム工事用のトンネルがある。
コロナが終われば、ウォーキングイベントなどやって欲しいものだ。
この道おそらく2005年布引ダムの堤体耐震補強工事・土砂浚渫工事の時に綺麗に舗装されているが、
ガードレールはかなり古いコンクリート製なので、古くから道があったことがうかがえる。
大龍寺山門に到着。ここで小休憩とした。