今回のテーマは「久しぶりの遠出」。

　

遅めの夏休み後半日程。
私は、人が多い登山道はどうも苦手。
単独か少人数で、前後にハイカーのいない状態で歩くのがお好みだ。

六甲なら早朝出発や人の少ない登山道も把握できているが、
他の山域だとそうもいかない。
六甲と比べると自分自身の山域に対する情報量が少ないので、
どうしても山と高原地図に記載されているような有名な登山道を歩くことになる。
そうするとやはり人が多く、苦手感が出るので、足が遠くなってしまっている。

せっかくの平日の好天日。
平日ならば、人気山域でも人は少な目だろうと、
六甲を離れて遠出をすることにした。

ターゲットは比良山系。
登山を始めてからは、坊村から武奈ヶ岳に一度歩いただけだ。
いつくか候補を考えた中で、今回は蓬莱山・打見山を選んだ。
ここのところ、長い距離を歩けていない。
この山なら登って不調が出れば、ロープウェーで下山することも可能だ。

私は京都出身なので、この山域にある琵琶湖バレイには、
３０年以上前に、遠足やレクリエーションで何度か来ているのだが、
ほぼ記憶に無く初訪問と言ってよい。

往路は、蓬莱駅から薬師ノ滝・小女郎峠を経由して蓬莱山上に向かう。
復路は、打見山からクロトノハゲ経由でキタダカ道を通り志賀駅に下る。
おそらくこの付近のテッパンルートだろう。

比良は京都からは近い山だが、神戸からのアクセスはやはり時間が掛かる。
平日なので、中途半端な時間だと通勤ラッシュにも引っ掛かるので、
早い出発が良いだろうと三ノ宮始発のＪＲで滋賀県へ向かった。
蓬莱駅まで一人での各駅停車の旅は長く感じた。

○ＪＲ蓬莱駅〜蓬莱山々頂

三ノ宮始発のＪＲに乗り、約２時間で蓬莱に到着。
　

駅前山側広場北側の信号のある交差点からスタート。


スタート地点を含め、市街地の分岐にはすべて道標があるので迷うことはないだろう。
　

信号のある交差点先を右折。ここにも道標がある。


この後も道標に従い進む。
　

Ｒ１６１を橋上から通過。


暫く進むと東屋がある。
休憩する予定は無かったが、後方から二名パーティーが歩いて来られたので、
ここでやり過ごすことにした。


更に進むと舗装路は杉の樹林帯を通る。


左に沢を見ながら、堰堤に突き当たれば、やっと地道が始まる。
駅からここまで約４５分くらい掛かっており、高度も４５０ｍくらいまで登ってきている。
　

それほどきつくない傾斜の道を少し登れば、薬師ノ滝。
　　

薬師ノ滝の上で、少し沢の中を進む箇所がある。
ここは最終的には左岸側に抜ける。


前半はずっと緩い傾斜の道が続く。


レスキューポイント「小女郎峠１」の先で右岸に渡渉。
　

更に進み、道なりに再度左岸に渡渉。
　

道幅の狭い部分を何箇所か通過する。
　

放置自転車のある場所で、小休憩。
ここからは傾斜が急になる。


急傾斜の道でどんどん高度を上げる。
　

レスキューポイント「小女郎峠２」の先で、樹木が少なくなり、斜度も少しだけ緩くなる。
　

すぐ先に稜線が見えてくる。
雨で浸食され深く抉れた道を進む。
　　

小女郎峠に到着。少し足を延ばし小女郎池に立ち寄った。
　

小女郎峠に戻り、稜線歩きで蓬莱山を目指す。
　

蓬莱山付近から、歩いてきた道を振り返る。


蓬莱山々頂に到着、一等三角点「比良ケ岳」。


蓬莱山上で食事を済ませ。
景色を眺めたり、山上施設を観たりしながらのんびり過ごした。

琵琶湖の南側と北側。
　

比叡山の西には京都市内。


北側には比良の主峰、武奈ヶ岳。


琵琶湖の向こう側には、伊吹山とその奥にうっすら白山の山々。

打見山施設の階段部分から下山を開始。


暫くは明るい道を進み、ロープウェイの下を通る。
　

少しガレた道を下っていくと、クロトノハゲ。
　

クロトノハゲからは、九十九折の道が続く。


去年の台風で被害を受けた箇所が随所に見られるが、
倒木は切断されていたり、巻き道の踏み跡があったりで困ることはない。
　

中央奥が目印になる天狗杉。


まだ九十九折の道が続く。
　

沢と出合って、やっと九十九折の道が終わる。
　

沢沿いを進み、写真の分岐で左折して、志賀駅方面に向かう。
直進すると、琵琶湖バレイロープウェイの駐車場方面に出る。


歩く方が少ないのか、やや下草が多い。
　

橋で沢の左岸に渡渉。
　

復路はＲ１６１をトンネルで越える。
この付近も道標がある。


住宅がある写真の付近で、左前方に志賀駅を確認することができる。
　

集落内を駅の方向へ向かう。


志賀駅に到着。
湖西線で京都・大阪方面へと帰路に就いた。