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投入堂(三徳山三佛寺)



日付:2019/09/13 (金)

同行者:1名 計2名パーティ

天候:曇り時々晴れ

気温:20℃(投入堂下 、12:35、標高約500m)

コース:三徳山参道入口BS〜参詣者受付案内所〜登山参詣事務所〜投入堂下(往復)

地形図:三朝

一般地図概略位置:三朝 

概算距離:1.7km

累積標高+:268m、累積標高−:268m

歩行時間:1時間22分、ルート係数:5.9

道迷い:特に問題箇所無し

特筆事項:転倒・滑落注意、先行登山者に注意。

体力難易度:レベル1

技術難易度:Bランク



今回のテーマは「ハイカー目線」。

山行コース図 断面図

9/13〜15までちょっと遅めの夏休みで
パートナーと山陰方面へ旅行に出かけた。

その第一訪問先として、二人共以前より行きたいと思っていた投入堂をプランに組み込んだ。
投入堂は、鳥取県東伯郡三朝町にある天台宗寺院三徳山三佛寺のお堂で、
国宝指定されており、本堂裏から修験道を歩いてアクセスする。
投入堂そのものには、入ることはできないが、向かって右下方から見ることができる。

道中は険しく、日本一危険な国宝と言われている。
以前は滑落で死者も出ており、毎年のように負傷者が出ているようだ。
但し、ハイカー目線で見ると、道はしっかり整備されており、迷うこともなく、
登山の基本さえ忠実に守れば、山登りを楽しめる道だ。

投入堂への修験道を歩くには、二名以上での入山、受付時間の制限、ストック禁止、
冬季・荒天時入山不可、食事・喫煙不可(飲み物はOK)など、いくつか制限がある。
詳しくは三佛寺のサイトに記載されているので、
訪問される方は事前に確認しておいて頂きたい。
靴を含めて服装はハイカー装備であれば問題無い。
但し、ジャガーシグマのようなシューズはNGが出る可能性がある。

行程は石段を登り、入山受付から、小さな谷を越えて、
急傾斜の斜面を尾根に向かって登っていき、最後はヤセ尾根を歩く。
部分的に往路・復路で別ルートが指定されている場所は道標に従って歩く。

私たちが登ったのは平日で、入山者も少なく、先行登山者に追いつくことは無かったが、
休日などで混雑しており、先行者がいる場合は十分に注意して頂きたい。
通常の山とは違い、先行者に登山経験があるとは限らない。
落石や、登山者そのものが落ちてくる可能性もあるので、十分距離を取った方が良いだろう。

尚、投入堂へは、公共交通機関利用でも、関西から日帰りで訪問できる。
興味のある方は以下の行程を参考にして頂きたい。

07:57 三ノ宮
↓   スーパーはくと1号(7660円指定席利用)
10:43 倉吉

11:00 倉吉駅
↓   日の丸バス(700円)
11:33 三徳山参道入口

11:40
↓   投入堂登山(400円+400円)
14:00

14:09 三徳山参道入口
↓   日の丸バス
14:49 倉吉駅

16:22 倉吉
↓   スーパーはくと12号
19:10 三ノ宮

※時刻・拝観料入山料は山行日現在、運賃は消費税10%増税後の価格。
 スーパーはくと1号は京都始発なので、京阪神間から乗車できる。
 日の丸バスは本数が少ないので時刻に要注意。
 スーパーはくと日の丸バス(倉吉地区三朝線)の時刻は
 それぞれのリンク先で確認して頂きたい。
 復路は、倉吉で待ち時間があるので、名物の牛骨ラーメンなどどうぞ。


○三徳山参道口〜投入堂下(往復)

前文で解説したスーパーはくと1号で三ノ宮を出発し倉吉へ。
倉吉駅の改札を出て、駅舎を背にして左側にバスターミナルがあり三徳山行のバスに乗車。
投入堂(三徳山三佛寺)01 投入堂(三徳山三佛寺)02

30分強で三徳山参道入口に到着。
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バス停向かいの参道を上っていく。
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この石段を上ったところが参拝者の受付、受付の横にはトイレもある。
まずはここで拝観料(山行日現在400円)を払う。
投入堂(三徳山三佛寺)05

境内の石段を更に上っていく。
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本堂参拝を済ませ、右奥へ。
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本堂の裏側が登山参拝事務所、トイレもある。
ここで改めて入山料400円を払い、装備のチェック。
入山帳に代表者の名前や人数、入山時間などを記入。
六根清浄の輪袈裟をして山に入る、三徳山入峰修行という形である。
投入堂(三徳山三佛寺)09

山門を潜り、宿入橋で小さな谷を越える。
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斜面に取り付き、尾根を目指す。
傾斜は、六甲に例えれば、黒岩尾根・山寺尾根・山羊の戸渡・荒地山などの急傾斜地程度。
ハイカーであれば、びっくりするような場所ではない。
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かずら坂と名の付いた、梯子状の木の根道を登る。
ここは木の根が濡れていると少し滑りそうだ。
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更に急な斜面が続く。
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近年の災害によるものだろう、途中倒木もあった。
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傾斜はあるが、どこも登り易い。
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ひと汗かくと尾根に乗る。
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文殊堂下の鎖場。数か所鎖場が続くが、ひとつひとつの距離は短くハイカーなら全く問題ないだろう。
バリエーションルート慣れしておられる方なら鎖の補助は不要。
この鎖場の下り、私は鎖無しでも下れたが、ハイカーではない参拝者はここがかなりの難所だと思われる。
私たちパーティーが登っている時に、逆に下っている方が、ずるっと滑る音が聞こえた。
幸い怪我などはされていないようだった。
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文殊堂で休憩、ここは土禁。反対側に回り込む。
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眼下には絶景が広がっている。
お堂を回り込まなくても先には進めるので、高所恐怖症の方は避けた方が良いだろう。
写真の通り柵はないし、雨水を流すために僅かだか床が傾いている。
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両側が切り立った岩場を越える。
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鎖でへつっていく場所もあるが、ここは高度感のない場所で、鎖無しでも下部から登れる。
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地蔵堂に到着。
文殊堂と同様に、ここでも絶景が楽しめる。
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また急傾斜地を少し登る。
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鐘楼堂に到着、ここで鐘をついて先に進む。
この鐘をつく場所の足場が悪く、鐘をついた時にバランスを崩し、
怪我をしてヘリ搬送された方がいるようなので、注意して頂きたい。
鐘をついた後、橦木を止めようとして振られたのかも知れない。
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馬の背、牛の背のヤセ尾根を進む。
樹木があり高度感はないが、谷側に切れ落ちている場所も多い。
ここも谷側に滑落し、亡くなった方がおられるようだ。
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観音堂は、右奥から胎内くぐり。穢れを清めて、投入堂に近づく。
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いろいろ見所もあり、あっという間に投入堂に到着。
写真や映像では見ているが、実物を見ると、さらにどうやって作ったか不思議な建築物だ。
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暫く投入堂を眺めて、往路を引き返す。
文殊堂はお堂の下を通過するなど、所々往路とは違う道を通る。
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登山参拝事務所で入山帳に下山時間を記入し、輪袈裟を返却。
下山後、バスまで少し時間があったので、少し境内でのんびり。

予定のバスで倉吉まで戻り、牛骨ラーメンを食べて、スーパーまつかぜで泊地の出雲へ。
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雲は掛かっていたが、途中車窓から大山も眺めることができた。
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山行日は中秋。
夜には十五夜の月も綺麗に見ることができた。
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○山行諸データ


△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)

11:35 三徳山参道入口BS
11:38 参拝者受付案内所
(休憩4分)
11:41 参拝者受付案内所
11:45 登山参拝事務所
(休憩3分)
11:48 登山参拝事務所
12:10 文殊堂
(休憩5分)
12:15 文殊堂
12:20 地蔵堂
(休憩4分)
12:24 地蔵堂
12:26 鐘楼堂
(休憩2分)
12:28 鐘楼堂
12:30 観音堂
12:32 投入堂下
(休憩5分)
12:37 投入堂下
12:53 文殊堂
13:21 登山参拝事務所
(休憩5分)
13:26 登山参拝事務所
13:30 参拝者受付案内所
(休憩25分)
13:55 参拝者受付案内所
14:00 三徳山参道入口BS


△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)

約263m 三徳三参道口BS付近
約322m 登山参拝事務所付近
約497m 投入堂下


△エスケープルート

無し

△スタート地点付近情報

トイレ:参拝者受付案内所横、登山参拝事務所
コンビニ:無し
飲料自販機:参道脇、登山参拝事務所


△コース途中情報

トレイ:無し
飲料自販機:無し


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