○新神戸〜P555
スタートは新神戸。
タワーマンション右側のバス通り(山麓線)を進む。
三ノ宮からバス利用の場合は、神戸市バス2系統、18系統で熊内5丁目まで乗車し、バスの進行方向に数分歩く。
キッチン工房の看板手前で左折し、住宅地に入る。
住宅地では泉隆寺の道標に従い上っていく。
泉隆寺前を通過しさら直進、突き当りの階段を上る。
擁壁左側のコンクリート階段が東山尾根の登山口。
階段の先、東山国有林看板の左側に入り登っていく。
少し進むと、以前は木々が茂っていたが、すっかり伐採されていた。
フェンス沿いには進まず、写真の場所で左上方への道に入る。
堰堤が見える場所では、右上方へ進む。
ここからはほぼ一本道。
1本目の鉄塔までは、落葉の堆積が激しく滑りやすい。
特に下りの時は注意して頂きたい。
1本目の鉄塔下を通過。
東山尾根は関電の送電鉄塔巡視路になっており、いろんな場所で定期的に伐採が入る。
2本目の鉄塔を通過。
2〜3本目の鉄塔は、ちょっとした岩場歩きが楽しめる。
花崗岩の風化は進んでいるので、スリップには注意して頂きたい。
路肩に、コンクリート基礎にL字型の金属が刺さった遺物があった。
何か判らなかったのだが、山行の後半で同じようなものを見つけることになる。
東山尾根は傾斜が急なので、登ることに集中してしまうが、振り返ると展望が広がっている。
送電線が邪魔だが、送電線が無ければ、木々は伐採されず、展望のない道になってしまうので仕方ないだろう。
3本目の鉄塔を通過。
石垣があるが、これは東山砲台の遺構だ。
4本目の鉄塔横。左側のちょっと荒れた踏み跡を辿ると、東山尾根の道標地点に出るので、左方向に進む。
東山尾根の下山口は、なぜか枯れ枝が積み上げてあり、いかにも入ってはいけないような雰囲気になっている。
理由は不明。機会があれば、すべて撤去してもいいかなと思う。
旧摩耶道と交差、学校林道方向へ進む。
旧摩耶道分岐から15分程度登ると、学校林道の4本鉄塔展望地。
一番北側の鉄塔のすぐ先、右(東)側斜面に今回の主目的であるコンクリート基礎が残っている。
斜面を少し降りて、下から見ると2段構造になっている。
終戦後の航空写真を見ると、4本鉄塔付近にも、軍事施設があったようなので、
このコンクリート基礎も軍事施設の遺構ではないかと、MuscleTurtleさんへブログへコメントしたのだが、、、、
近くでコンクリートを観察すると、水抜きの穴があった。
よく見ると管が通されており、 触感と錆びていないことから、おそらく塩ビパイプだと思われる。
また一段目と二段目の間から観察するとコンクリートから鉄筋が出ていた。
配管に塩ビが使用されるようになったのは戦後。
戦時中貴重だった、鉄が鉄筋として使われているのもおかしい。
この2点を考慮すると、このコンクリート基礎は、残念ながら東山砲台関連のものではないようだ。
2段目上部の平地には、特に何も落ちていなかった。
このコンクリート基礎が、軍事施設ではないとすると、何なのかということだが、
ここからは推測だが、山中に送電鉄塔を立てるのは大変な工事のようで、
おそらく、場所的にも、4本鉄塔の塔建設工事に関わるものではないかと考える。
2段目上部から登山道側を見ると、コンクリートブロックの上に、
モルタル袋を積み上げて固めたような路肩になっていた。
探索後、本日の折り返し点のP555へ。
コンクリート基礎の探索で、少し休めたので休憩は取らず、そのまま進んだ。
天狗道を稲妻坂・ビクトリヤ谷と下っていく。
ハーブ園分岐から、ハーブ園東尾根へ。
市ヶ原分岐を直進。
市ヶ原分岐を直進したすぐ左側にコンクリート遺物があった。
東山尾根で見たものとほぼ同じだが、金属部分が、東山尾根のものより多く残っている。
これも推測だが、ボルト穴が開いているので、おそらくフェンス支柱の基礎だろうと思われる。
世継山東峰を越える。
風の丘分岐は左方向へ進み登り返す。
ハーブ園東尾根の登山口から風の丘間に見られる柵のコンクリート支柱。
この辺りは、ゴルフ場敷地ではない。
ハーブ園東尾根は柵が必要な程、通行の多い道だったのだろうか。
登山道の最後は沢に下りて、堰堤上部で対岸に渡り進む。
写真中央の階段方向には登らない。
そちらに上るとおそらく現役と思われるテントハウスがある。
舗装を左に進み、ガードレールの切れ目から見晴らし展望台に下りる。
布引の滝から新神戸に下山した。
余談だが下山途中、途中貯水池番所下と、砂子橋先の石段下に、
オレンジ色のラッカーで残念な落書きがあった。
尚、
新神戸付近の詳細は、新神戸登山口解説ページを参照して頂きたい。