今回のテーマは「廃止道どう?廃道どう?」。
今回は9月に下り口付近を探索してた、ハーブ園風の丘から苧川西谷に抜ける廃道を歩いた。
9月の探索後、昨年中には歩こうと思っていたのだが、風邪が長引き機会を逸してした。
体調も9割がた回復した感じなので、短めの山行として、このルートを歩くことにした。
この道、名前が無いもしくは不明なので、便宜上名前を付けておくことにする。
学校山北側の道なので、「学校山北道」でもよいのだが、
認知度が高い、苧川(おがわ)西谷の西側で、
谷と谷を尾根を乗越し歩く道なので、
○○尾根でも〇〇谷でもなく「道」とし、
「苧川西谷西道」とした。
余談だが、苧川の「苧」は麻の古名で、
かつて、砂子山にあった生田神社や布引山瀧勝寺に奉納するアサを
この川でさらしていたので、苧川と呼ぶようなったらしい。
苧川西谷西道は、明治後期〜昭和20年代の国土地理院地形図にも破線道として記載されている。
恐らく布引カントリーゴルフ場が出来るまでは存在し、利用されていたと思われる。
ゴルフ場ができて、通行できなくなり、42年水害やその後の災害で荒廃していったのだろう。
歩いた結果だが、人が立ち入ったであろう痕跡はあったが、
明確な「道」の跡は発見できなっかた。やはり、廃道は廃道だ。
低山のバリエーションらしく、微細な地形の変化を読む必要があるので、
1/2500地形図携行がオススメだ。
(神戸市地図サイトより引用)
今回はハーブ園風の丘から苧川西谷までをレポートする。
参考情報だが、今回はハーブ園から歩いたが、
ハーブ園東尾根からアクセスする場合、
登山口から鉄板の階段を上がってすぐの、谷の右岸(左側)上方に
昨年からブルーシート製のお家ができている。
下山地点の苧川西谷は、昭和42年水害時の廃墟が残っており、
歩いた感じでは無人のようだったが、新たな住人が居る可能性もある。
その手の場所を避けたい方は、ご注意して頂きたい。
又、今回の下山開始地点は、それなりに斜度がある砂地で、
下りならそれ程難易度は高くないが、登りは手こずる可能性がある。
登り利用の場合、谷を詰め上げる地点は、十分に検討して頂きたい。
2019/02/24に、
MuscleTurtleさんが登りで、この廃道を歩かれている。
同ルートを辿られる予定の方は、MuscleTurtleさんの記事も参考にして頂きたい。
○ハーブ園風の丘〜苧川西谷
新神戸からスタート。
見晴らし展望台から舗装路を通りハーブ園へ。
ハーブ園風の丘の門扉付近で、道は丁度登りが下りに変わる。
地形的には峠ではないのだが、かつて地元の人には、イモホリ峠と呼ばれいたようだ。
この付近に、菊茶屋と水源地茶屋があった。
苧川西谷西道も、ここに続いていた。
ハーブ園門扉は右の小さな扉から入る。
尚、入れるのはハーブ園の営業時間内のみだ。
ハーブ園は、2019/2/15〜2/28まで、ロープウェイ年次点検のため休園。
毎年この時期に、休園があるのでご注意願いたい。
風の丘のトイレは工事中だった。
ロープウェイ中間駅のトレイを利用するように案内があった。
小休憩をとって、スタート。
まずはハーブ園東尾根に入る。
分岐で右(南)方向へ。
少し登ったコンクリート遺構のある場所から、苧川西谷西道に取り掛かる。
最初はやや急な斜面を立ち木を頼りに下る。
旧地形図では、もう少し北側に登山道線が描かれているので、下山開始地点は要検討かも知れない。
急斜面が終わると、普通に歩いて下れるようになる。
左岸を乗り越えるので、左側地形に気を配りながら下っていく。
斜面に、アイワのラジカセと、人工的な杭のようなものが落ちていた。
投棄されたり、災害で谷の上部から流されてきたものかも知れない。
更に谷を下っていく。
ページ頭の1/2500地形図のA地点(以下アルファベットは1/2500地形図参照)で振り返って撮影。
青線を下ってきて、下り方向左側から小さな谷が入ってきてる。
この辺りで尾根を越えられないかと思ったが、攀じ登ることはできるが、
「道」があったと考えると、ここで乗り越えていたのではなさそうだと感じた。
更に谷を下る。
B地点。
下り方向がミニゴルジュ風の地形になる場所で、また左側から谷が合流してくる。
振り返って撮影。
この合流点左側(北側)の尾根は平坦そうなので、ここから苧川西谷西道の中間尾根に乗ることにする。
下り方向左側の谷を少しだけ遡行。
盛大なヌタ場を越えたところから、尾根に向かって斜上する。
尾根に乗る、C地点。山側と谷側の様子。
土地の境界を示すような杭も埋まっていた。
小休憩をとって、苧川西谷に向けて、再び谷を下る。
尾根から見えているのはDの谷。
下る途中に、古いUCC梅ジュースの空き缶が転がっていた。
苧川西谷西道がD・Eいずれの谷にあったか不明。
今回はEの谷を下る予定なので、更に小さな尾根を越える。
Eの谷に向かって下っていく。
谷に下りると、左岸から比較的新しい落石があったので、右岸よりを注意して歩く。
苧川西谷に近づくと、斜面に石積みが一箇所あった。
その下には、苧川西谷に水を引き込んでいたであろう塩ビパイプ。
更に少し下ると、おそらく左側に住宅があったと思われる平地。
苧川西谷の廃墟に下る。
今回は、西谷第二堰堤の左岸端から、西谷の道に登った。
苧川西谷の道を通り、苧川谷の舗装路へ出る。
苧川谷を下り、新神戸から徒歩で帰路に就いた。