今回のテーマは「やっぱり山は良い」。
前回は、新神戸から西周りの短距離コースを歩いたが、
今回は、7月に歩いた新神戸から東周りのコースを歩く。
計画時点では、7月と同じ新神戸起点で歩く予定だったが、
前日の土曜日、予想以上の雨量があり、東山の急傾斜箇所が、下りだと滑りそうだったことと、
出発が遅くなり、復路は確実に午後になるので、
西向きの下りを後半に持っていった方が、日差しがあると思い、今回は逆方向に歩くことにした。
東山尾根は、ハイカーが少なく、静かに歩ける展望尾根。
ハーブ園東尾根も、市ヶ原の喧騒を避けて歩ける道、どちらも個人的にお気に入りの道だ。
相変わらず、仕事の忙しさは続いているが、良いリフレッシュ山行となった。
○新神戸〜P555
スタートは新神戸。
タワーマンション右側のバス通り(山麓線)を進む。
約10分程歩き、キッチン工房の看板のある交差点で左折。
三ノ宮からバス利用の場合は、神戸市バス2系統、18系統で熊内5丁目まで乗車し、バスの進行方向に数分歩く。
住宅地の中は、角々に設置されている泉隆寺の案内に従い進む。
泉隆寺前を通過。
超音山泉隆寺は近代的な建物になっているが、1262(弘長2)年創建の古い寺だ。
門前には「若菜の里阯」の碑がある。
この碑にある若菜とは、春の七草すずしろのことで、
この付近の特産品であった、熊内大根の葉を指す。
寺の創建以前の910(延喜10)年宮中で、
正月7日に食べる餅に若菜を添えると胃もたれしないとのことで
全国の若菜を吟味し、熊内大根の葉が一番良いと評価され、
源平合戦時代に一時期途絶えたが、幕末まで朝廷に献上されていたことに由来する。
突き当りの坂の上り、コンクリート壁の左側に進む。
登山口附近、前回7月に歩いた時は、イノシシに掘り返され荒れていたが、
コンクリートの簡易階段が設置されていた。
東山尾根は、道標のある整備登山道なので神戸市か、
送電鉄塔の巡視路になっているので関西電力か、どちらかが設置したものだろう。
(関電設置と言えばプラ階段が一般的だが)
東山国有林看板の左側踏み跡へ入る。
東山尾根は途中にある3本(登山道脇を含めると4本)の送電鉄塔を目標にして登ると良い。
まず1本目の鉄塔までは、落葉の堆積は比較的多い道、滑らないように慎重に歩く。
途中堰堤側に下りていく踏み跡があるが、右に折り返して尾根を進む。
1本目の鉄塔手前に、手すりが設置されている。
1本目から2本目の鉄塔は比較的歩き易い。
2本目鉄塔から3本目鉄塔までが、東山尾根の核心部の急登。
7〜8年前と比較すると、斜面に堆積していた、花崗岩が風化した砂が流されて、歩き易くなったように感じる。
こういう場所を歩いていると、バリルート歩きがしたくなってくる。
3本目の鉄塔に到着。
更に進むと登山道脇に石垣が現れる、これは東山砲台の遺構だ。
登山道から少し右に入り込んだ場所にある4本目の鉄塔に寄ってみると、
東や北に続く踏み跡があった、方向的には東山砲台があるので、久しぶりに立ち寄ってみた。
遺構は以前訪問した時と変わらない様子だった。
神戸市戰災燒失區域圖によると、東山砲台は神戸大空襲での爆撃を免れている。
そもそも、神戸の空襲は住宅密集地を狙った無差別爆撃で、
精度の良くなかった、当時の日本軍の対空砲は相手にされていなかったのだろう。
東山尾根方面に設置意図不明のバリケードがある。
旧摩耶道と交差し、学校林道へ。
学校林道の4本(3+1)鉄塔の下部は綺麗に伐採されており、上空も開け解放感も展望も抜群だった。
学校林道は傾斜もきつくなく歩き易い。
天狗道と合流、左折する。