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摩耶東谷旧天上寺参詣道探索 



日付:2018/01/03 (水)

同行者:無し

天候:雪のち晴れ

気温:2℃(宝篋印塔 、11:30、標高約483m)

調査・探索地域:摩耶東谷旧参詣道ルート周辺

地形図:神戸首部

一般地図概略位置:摩耶山 

調査時間:1時間20分




今回のテーマは「雪の降る日は滑ります」。

山行コース図

サイトを始めてから、レポートページはすべて同じフォーマットで統一してきた。
今までは山中の遺構などを調べる時も、登山プランの途中に立ち寄って調べることが多かった。
ただ最近は、調査に軸足を置いて、山に登ることも多くなったので、
従来のフォーマットとは馴染まないケースも出てきている。

そこで、調査探索などをメインに登る時はタイトルに「探」の字を付けて
今までとは少しだけ違うフォーマット利用することにした。

今回、 調査対象としたのは摩耶東谷。
摩耶東谷は、明治期まで旧天上寺への参道として、整備された道があった。
本サイト掲載の旧地形図でも太線で登山道が記載されている。
しかし、摩耶ケーブルの開通や度重なる水害で道は廃れてしまったようだが、
なんとか参道であった痕跡を見つけられないかと考えている。

尚、摩耶東谷の探索は、MuscleTurtleさんとの共同調査になっている。
是非、MuscleTurtleさんサイトの記事(その1その2その3)も参照して頂きたい。

過去の探索で、MuscleTurtleが石燈籠の一部や人工的な石組み。
私は丸い穴の開いたコンクリート片を発見している。

今回の調査範囲は上野道宝篋印塔から、摩耶東谷本流に出合うまでの支流区間。
本流は度重なる水害と堰堤工事で遺物の痕跡を探すのは困難と判断した。
尚、今回の探索では、参道に繋がるような発見には至らなかった。

予定では沢を往復するつもりだったが、
雪で足元が滑るので、本流に出合った後そのまま東谷を下り下山した。



○摩耶東谷旧天上寺参詣道探索

まやケーブルで虹の駅まで移動。
ケーブルで上っている途中、雪が強くなったので、ロープウェー虹の駅でしばし待機。

宝篋印塔まで移動し本流出合まで谷筋を調査する。

旧地形図から参道は谷筋からそれ程離れていなかったと推測される。
参道だった遺物は水害なので沢底に落ちている可能性が高いと考え沢床を進む。

宝篋印塔横になる人工的な石、これも用途などは不明。
摩耶東谷旧天上寺参詣道探索01

お猪口と電線カバー。
多分上野道から転がってきたものだろう。
摩耶東谷旧天上寺参詣道探索02 
摩耶東谷旧天上寺参詣道探索03

一つ目の石組み堰堤の下に碍子。
摩耶東谷旧天上寺参詣道探索04

探しているこういった人工物でない。

谷には、見方によっては人工的にカットされたと思えるような石が多数ある。
摩耶東谷旧天上寺参詣道探索05

石の専門家ではないので詳しくは判らないが、人工的と思える切込みのある石。
摩耶東谷旧天上寺参詣道探索06

過去に発見した丸い穴の開いたコンクリート片。
摩耶東谷旧天上寺参詣道探索07

今回発見した、90度に切れ込みの入った大きな石(岩)。
本流との出合に近い場所だ。
摩耶東谷旧天上寺参詣道探索08

側面からの写真。
切れ込みの入った左側を見ると、ここにあった岩に石段状の段差を付けたように見える。
ただ、右端は綺麗にカットされており、この大きな石自体に何か意味があるようにも見える。
摩耶東谷旧天上寺参詣道探索09

上記岩の下流側には登山道とも思える人工的な石組みの跡。
摩耶東谷旧天上寺参詣道探索10

出合にある滝。
この滝は、「六甲の谷と尾根」によるとS42の水害で出現したらしい。
それまでは、摩耶東谷にはハイキング道が存在したようだ。
摩耶東谷旧天上寺参詣道探索11


○山行諸データ


△参考タイム

11:20 ケーブル虹の駅
11:27 宝篋印塔
12:47 摩耶東谷本沢出合
13:46 永峰堰堤下
13:57 五毛BS


△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)

456.1m 百万弗展望台跡
483.1m 宝篋印塔東


△エスケープルート

虹の駅→まやビューライン虹の駅

※各交通機関は運転状況注意(運転時間帯、悪天候による運休や定休日)


△調査地点付近情報

トイレ:ロープウェー虹の駅
コンビニ:無し
飲料自販機:ケーブル虹の駅



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