今回のテーマは「摩耶山に帰還」。
本週末は、秋晴れとは言えないが、雨は降らない予報。
今秋予定しているプランは、沢や谷を組み込んでいるものが多い。
秋雨前線と台風で、不安定な天気が続いており、山はたっぷり水分を含んでいる。
増水や落石が予想できるので、沢歩きを避けたプランを考えることにした。
で、どこを歩こうかと地図を広げ、久しぶりにホーム摩耶山に登ることにした。
どのルートから登ろうかと思案したが、これも久しぶりの行者ルートを歩くことにした。
行者ルートは、私が勝手に呼んでいる、あえて難路をチョイスして山頂を目指すルートだ。
取付きは東山尾根、中盤は行者尾根、後半はアドベンチャールートを通って掬星台に向かう。
折角の行者ルートなので、復路も急傾斜の多い山寺尾根から下山することにした。
普通に登るたげではつまらないという方にはオススメだ。
摩耶山は7月にパティー行で登っているが、単独で摩耶山の麓から登るのは2月以来だ。
当日朝、一度5時に目覚めたが、二度寝してしまい、ちょっと遅めのスタートとなった。
ハイカーの多い時間帯だが、核心部の東山尾根・行者尾根・アドベンチャールートでは、
ハイカーに出合うこともなく、静かな山歩きが楽しめた。
何度も歩いているルートだが、東山尾根・旧摩耶道・アドベンチャールートは以前より荒れている印象だった。
○熊内5丁目BS〜行者堂跡
神戸市バス2系統熊内5丁目BSからスタート。三宮方面から乗車した場合、バスの進行方向に歩く。
バス停の手前にローソンがある。
尚、バス停は新神戸(布引)から2停留所目なので地下鉄新神戸から徒歩で向える距離にある。
新神戸から歩かれる場合は、新幹線駅を背にして、左前方タワーマンションの向こう側がバス通りだ。
キッチン工房の看板のあるT字路で左折、道路の反対側にサークルKサンクスがある。
左折したら、電柱にある泉隆寺の案内方向に進む。
泉隆寺前を通過すると送電鉄塔群がある。
更に進んだコンクリート階段が東山尾根の登山口。
階段を上り、コンクリート壁左側に進む。
登山口付近は、猪に掘り返されて荒れていた。
コンクリート壁のすぐ先にある、東山国有林看板の向こう側で、右折する踏み跡に入る。
直進して白い欄干の橋を越える道は東山中央峰南尾根への道だ。
いきなり急登になる尾根を登っていく。
1本目の鉄塔(上筒井線一〇)を通過。
次の鉄塔までは、傾斜も緩く歩き易い。
2本目の鉄塔(神戸港線二一)を通過。
3本目の鉄塔までは、急で少し脆い岩場がある。
前方が開ければ、3本目の鉄塔(神戸港線二〇)だ。
この鉄塔で小休憩の予定だったが、鉄塔手前の草むらに複数の猪が息を潜めていた。
草むらで隠れるくらい小さく、すぐに逃げずにこちらが声を出すまで潜んでいたので、多分ウリ坊だろう。
親子連れは危ないので、この鉄塔での休憩はパスした。
3本目の鉄塔を越えると石垣があり、その先に分岐がある。
この分岐は直進する、右に登っても鉄塔(上筒井線九)で行き止まりだ。
分岐から暫く進むと、道標があり神仙寺道と合流する。
上記合流点からすぐの場所で、今度は旧摩耶道と合流する。
先程、休憩できなかったので、この合流点で小休憩とした。
旧摩耶道を進む。
上記合流点から少し下ると、谷越え箇所を除き水平道が続く。
以前より路肩が流されている場所が多いように感じた。
登山道が崩落した沢越えの付け替え道、岩屋尾根との合流点を越える。
小さな沢で折り返せば、行者堂跡の広場だ。
先程、休憩したばかりだが、行者尾根も急登なので、ここでもう一度小休憩にした。
撤去された行者堂を含め、この付近は天上寺の寺領らしい。
行者堂撤去後、神戸市が広場を整備すると聞いていたが、
コンクリートブロックが置いてあるだけで整備される気配が無い。
○行者堂跡〜摩耶山掬星台
行者堂跡の石段を登り、奥の踏み跡へ進む。
橋を渡り、「天狗道」と書かれた踏み跡に進む。
少し斜面を登る。
写真の場所が行者尾根の取り付き。
取付きで左を見ると、右写真(2枚目写真)のようなマーキングがある。
この取り付きを直進すると、老婆谷(ばばだに)方面に下っていく。
岩がゴロゴロした急登の尾根を登っていく。
行者尾根の中盤は岩尾根。ここが行者尾根の核心部だ。
この辺りから振り返ると青谷越しの展望が開ける。
岩尾根の先でコルを越える。
後半は前半同様に、岩の多い尾根道だ。
更に進むと水平道になる。
天狗道に合流。右折して摩耶山上方向に進む。
天狗道途中にあるベンチで小休憩を取った。
地蔵谷との合流点から、地蔵谷を一旦下る。
暫く沢沿いに下ると、黒岩尾根を示す道標があるので右折する。
この分岐から黒岩尾根までが、アドベンチャールートだ。
正式な文献は見つかっていないが、アドベンチャールートは、昔子供用に整備された、ちょっとした冒険コースだったと思われる。
アドベンチャールート前半は結構荒れており、マーキングは豊富だが、初めてならしっかりルーファイしながら歩く必要がある。
少し長い鎖の架かった道を登る。この鎖は前述の考察の通り、子供用で使う必要は無い。
上記鎖場からすぐに2箇所目の鎖場がある。
直進方向にも踏み跡があるが、どちらを選んでも先で合流する。
今回は右側の鎖場を登る。
鎖場を登り切れば、こだまの丘。風向計は健在だった。
こだまの丘以降、踏み跡はしっかりしている。
黒岩尾根と合流、摩耶山上を目指す。
すでに10時半を回っており、掬星台は混雑が予想されるので、展望ベンチで食事休憩にした。
ゆっくり休憩して掬星台に移動。
○摩耶山掬星台〜五毛BS
日の出テラス横が山寺尾根の下山口。
まずは、一気に急傾斜の道で100m程高度を下げる。
史跡公園の分岐から山寺尾根の肩へ。
緩急を繰り返しながら下っていく。
途中、尾根を外す場所が2箇所ある、420m付近と395m付近だ。
両方、一旦沢筋を下り、斜面を緩やかに下りながら尾根と合流している。
徐々傾斜が緩くなる。
目印になる鉄塔(神戸東線二三と南灘連絡線六)を2つ越える。
道は更に緩やかになり、杣谷の水音が聞こえるようになる。
杣谷道と合流、永峰堰堤を目指す。
摩耶東谷を渡渉し、杣谷堰堤を左に見て下っていく。
永峰堰堤に到着。
堰堤正面の舗装路を下る。
山麓線(バス通り)で右折すると五毛BSだ。
往路と同じ、神戸市バス2系統で帰路に就いた。
○山行諸データ
△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)
07:53 熊内5丁目BS
08:00 東山尾根登山口
08:37 旧摩耶道合流
(休憩5分)
08:42 旧摩耶道合流
09:09 行者堂跡
(休憩5分)
09:14 行者堂跡
09:19 行者尾根取付き
09:58 天狗道合流
(休憩4分)
10:10 地蔵谷分岐
10:14 アドベンチャールート分岐
10:29 こだまの丘
10:35 黒岩尾根合流
10:44 摩耶山上
(休憩30分)
11:14 掬星台
11:20 史跡公園方面分岐
11:59 緑色の送電鉄塔(神戸東線二三)
12:19 永峰堰堤
12:34 五毛BS
△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)
103.1m 東山尾根登山口
362.5m 旧摩耶道・学校林道・東山尾根分岐コル
611.8m 天狗道・アドベンチャールート分岐
643.0m アドベンチャールート・黒岩尾根出合
690.1m 掬星台
164.2m 長峰橋西詰
079.4m 五毛BS東、山麓線(バス通り)左(北)折地点
△エスケープルート
摩耶山上→まやビューライン星の駅、六甲摩耶スカイシャトルバス
※各交通機関は運転状況注意(運転時間帯、悪天候による運休や定休日)
△スタート地点付近情報
トイレ:なし
コンビニ:熊内五丁目BSの西側にローソン、最初の左折地点にサークルK
飲料自販機:バス通りに点在
△コース途中情報
トレイ:掬星台
飲料自販機:掬星台