今回のテーマは「さわやかな谷歩き」。
9月になったとはいえ、まだまだ気温は高いので、今週も沢歩きでプランを組んだ。
今夏、踏破を目標にしていた住吉川水系の4谷、
西山谷、大月地獄谷、五助谷、西滝ヶ谷・水晶谷は歩けたので、
今回は表六甲を離れて、最高峰下の白石谷を遡行した。
白石谷方面は、2009年に有馬四十八滝巡りをして以来の入渓となる。
有馬周辺は2014年夏の豪雨で大きな被害を受けている。
紅葉谷道山麓部は今も通行止めが続いている。
今回歩いた白石谷も豪雨被害でかなり荒れている印象だった。
往路は、通行止め箇所を迂回するため、魚屋道・炭屋道から紅葉谷道に入っている。
復路は、午後には気温が30度を超える予報だったので、
最高峰付近から短時間で下山できる魚屋道を下った。
六甲山系では、ハイカーの多い芦屋〜最高峰付近と摩耶山を除くと
西山谷・大月地獄谷・白石谷が多くの遭難者を出している。
白石谷は大月地獄谷に比べると難易度は低いが、
白石滝・白竜滝の巻き道と谷からの脱出路はかなりの急登で
大安相滝は直登する場合、岩場が滑りやすい。
特に下りで歩く場合は、かなり注意が必要だ。
熟練ハイカー以外は下りでは利用しない方が良いだろう。
ただ、歩く前の想定より、踏み跡がついている場所やマーキングは多く、
事前にしっかり下調べしておけば、迷うことはないだろう。
白石谷は、蜘蛛の巣もほとんど無く、茨の藪も無し。
滝の横を登ったのも一回だけだったので、服がドロドロになることもなかった。
沢の気温は18度前後で風もあり、気持ち良くさわやかな沢歩きができた。
尚、「大安相滝」の正式な読み方が判らなかったので調べてみると
「だいあんそうたき」と読むようだ。
神戸市の刊行物にふりがなが記載されているので、名称として間違いないだろう。
○白石谷分岐〜魚屋道合流
白石谷との分岐、左方向に進む。
沢の対岸に渡り、白石第三堰堤を左から越える。
白石第三堰堤先の河原は荒れ放題だ。
歩き易い場所を選んで上流方向に進む。
すぐに沢の分岐がある。左が白石滝、右に進むと百闡黶E似位滝に出る。
左に入ってすぐの場所(写真の青丸印)に白石滝の巻き道がある。
写真左端に白石滝、右に見える四角い看板が巻き道だ。
白石滝は、沢の分岐からすぐの場所にある。
滝壺にはどこかから流れてきたのか、周辺の崖が崩れたのか、
以前はなかった大きな倒木が横たわっていた。
ここで小休憩を取りヘルメットを装着。
滝手前右側急登の巻き道を登る。
路肩が崩れている場所もあるので慎重に通過する。
途中、沢に降りる踏み跡もあるが、降りてもすぐに白石第四堰堤を巻く必要があるので、
そのまま沢には降りずに巻き道を進み、白石第四堰堤を越える。
堰堤端から沢に降りる。
この付近は小滝群が続く場所なのだが、荒れていて、まったく風情がない。
主に沢の左側にある踏み跡を進む。
小滝上を倒木が塞いでいる場所。
最初写真の巻き道に見える×方向へ進んだのだが、上流側は崖で降りれない。
ここは、沢沿いを進むのが正解のようだ。
ゴルジュ状の場所を通過。
荒れた沢を少し進む。
白竜滝に到着。白竜滝はそれほど荒れてはいなかった。
滝を眺めながら小休憩。
白竜滝の巻き道は滝右側のガレた沢だ。
巻き道を登り始めてすぐに小滝。倒木を足場にして越える。
その先左側にある滝の斜面を登る。かなりの急斜面だ。
登り切るとしっかりした踏み跡が現れる。
すぐに沢に降りる分岐があるが、大安相滝手前まで巻き道を進む。
左すぐに沢が見えるガレ場から沢に戻る。
このガレ場の上方にマーキングがあり、巻き道は先へ続いている。
未確認だが、他の方のレポから、そのまま進めば白石第六堰堤方面に出られると思われる。
大安相滝に到着。三段滝になってる。
一段目と二段目は右側から越える。
三段目は滝左の岩場から越えた。
写真のロープは色褪せており、補助的に持つのは良いが、体重は預けない方が良いだろう。
ホールドやスタンスはあるのだが、苔や濡れていて滑りやすい。
沢靴なら簡単だが、登山靴の場合は十分注意して頂きたい。
無理なら前述のガレ場の巻き道を利用して越える。
大安相滝のすぐ上流はブッシュで塞がれている。
沢の右側にブッシュを越える巻き道がある。
ブッシュを越えると、大きな岩があり沢の分岐がある。
この分岐は右方向に進む。
分岐からすぐに白石第六堰堤がある。
堰堤は右側から巻く。途中、六甲最高峰を示す道標があった。
巻き道は沢に降りるので上流方向に進む。
白石第六堰堤から70〜80mの場所に沢の分岐がある。中央に落ち込んでいる尾根を登る。
ここから谷の脱出路となる。
尾根尻は道標がある。
最初は急登。
道標に従い沢を越えて、反対側の崩れのある斜面を登る。
暫く進むと、しっかりとした踏み跡が戻ってくる。
さらに進むと十字路に出る。
右折すると、最高峰へ出る。左の道は前述の大安相滝上流分岐左俣方面から登って来れるようだ。
白竜滝から休憩していなかったので、ここで小休憩とした。
この十字路、今回は直進して魚屋道方向に進む。
笹は深いが、踏み跡はしっかりしてる。水平に近い緩い登り道だ。
岩が積み上げられたような場所から魚屋道に合流する。
○一軒茶屋〜神鉄有馬温泉駅
休憩のため一軒茶屋に向かう。
自販機でサイダーを買って、喉を潤し下山開始。
歩き易い道を30分程下ると筆屋道との分岐がある。
その先に往路で下った炭屋道の分岐。
炭屋道分岐からは、往路を引き返し、神鉄有馬温泉駅から帰路に就いた。
○山行諸データ
△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)
06:21 神鉄有馬温泉駅
06:35 魚屋道登山口(鳥地獄)
(休憩4分)
06:39 魚屋道登山口(鳥地獄)
07:06 炭屋道出合
07:20 紅葉谷道出合
(休憩5分)
07:25 紅葉谷道出合
07:48 白石滝
(休憩7分)
07:55 白石滝
08:02 白石第四堰堤
08:27 白竜滝
(休憩10分)
08:37 白竜滝
08:53 大安相滝
09:11 白石第六堰堤
09:33 一軒茶屋・最高峰分岐
(休憩8分)
09:41 一軒茶屋・最高峰分岐
09:48 魚屋道合流
09:52 一軒茶屋前
(休憩8分)
10:00 一軒茶屋前
10:26 筆屋道分岐
10:32 炭屋道分岐
10:54 魚屋道登山口(鳥地獄)
(休憩4分)
10:58 魚屋道登山口(鳥地獄)
11:09 神鉄有馬温泉駅
△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)
358.5m 太閤橋東
437.5m 虫地獄北
564.0m 白石谷第三堰堤
728.1m 白石谷第六堰堤
879.8m 一軒茶屋前
△エスケープルート
一軒茶屋→山上道路を東、芦有DW宝殿IC、宝殿橋BSから阪急バスで芦屋川・有馬
※各交通機関は運転状況注意(運転時間帯、悪天候による運休や定休日)
△スタート地点付近情報
トイレ:神鉄有馬温泉駅構内
コンビニ:無し(観光案内所向かいにセブンイレブン有)
飲料自販機:有馬温泉市街地多数
△コース途中情報
トレイ:一軒茶屋前
飲料自販機:一軒茶屋