今回のテーマは「卒業はしません」。
夏真っ盛りのこの時期、六甲のような低山ハイキングはバテバテになってしまう。
土曜日のように、翌日休めるなら良いが、週の真ん中の祝日だとそうも行かないので、
朝から登って、早めに下山できるプランを組んだ。
目的地は、菊水ルンゼ。六甲の卒業課題と言わる場所だ。
ルンゼとは、岩壁に水の浸食作用でできた急なけわしい溝のことを指す。
実際に登ってみた菊水ルンゼは、
ホールド・スタンスともにしっかりしており、三点支持の基本さえしっかり守って
濡れている岩は避けて登れば、危険を感じるようなことはなかった。
水で濡れている岩は滑るので、ルンゼの水量の多い時は難易度が上がってしまうので注意が必要だ。
危険を感じなかったとはいえ、岩場は高度感があり、、
滑落すると、良くても大怪我をしてしまうので細心の注意が必要だ。
プランでは、神鉄鈴蘭台駅から石井ダム方面に向かい、菊水ルンゼから山頂へ登る。
菊水ルンゼでは、途中にある展望岩へ行く予定だったが、分岐が発見できず、そのまま源頭部まで詰めている。
復路は、土曜日であれば、縦走路を通り、鍋蓋山から市ヶ原経由で新神戸に下山するのだが、
週中の祝日なので、翌日に疲れを残さないように、山頂から北側登山道を通り、鈴蘭台に折り返すプランとした。
短めのプランなので、レポでは菊水ルンゼを中心に解説する。
復路に使った登山道は、以前に登り方向で歩いているので、そちらのレポも参照して頂きたい。
○神鉄鈴蘭台駅〜菊水山々頂
スタートは神鉄鈴蘭台駅。
東口改札から出て、駅舎を背にして右方向、線路沿いに真っ直ぐ進む。
道なりに進むと川沿いになるので、更にそのまま進む。
神鉄車庫の突き当りを左折、Y字路は左方向へ。
菊水山北側登山口の2つあるバリケードの1つ目を越えて右方向の舗装路へ。
石井ダム方面に進む。
石井ダム遊水施設のあるY字路を左へ。
以前は石井ダムのあった場所に神鉄が走っており、線路沿いに登山道があったようだ。
ページトップに旧地形図を掲載している。地形図の赤線が菊水ルンゼ、青丸は現在石井ダムのある場所だ。
橋を渡る手前の電柱のある場所が、菊水ルンゼへの登山口になる。
斜面をトラバースするように進む。踏み跡は何か所もあり錯綜している。
極端に登り下りせずに、登山口から水平に進む。
15分程、斜面と格闘すると、大きなザレ場とぶつかる。
このザレ場の向こう側の沢が、菊水ルンゼだ。
菊水ルンゼ基部で小休憩をとって出発。
ルンゼを登っていく。
沢のような高巻き道はないので、自身の実力で登れそうな場所を選んで進む。
濡れている岩は、かなり滑るので要注意だ。
岩場が続く。
左写真(1枚目写真)の岩場は、右側の階段状の岩場(右写真(2枚目写真))から越える。
振り返ると、妙号岩。
下を覗くと、すごい高度感。
更に岩場は続く。
写真の岩場で菊水ルンゼは終わる。
なだらかな源頭部に入る。
展望岩の分岐が発見できなかったので、菊水ルンゼを最後まで詰める。
菊水山々頂と西側410+mピークの鞍部に出た。
尾根筋から菊水尾根の登山道を目指す。
菊水尾根の登山道と合流。
菊水山々頂に到着。
東屋で休憩。
他のハイカーさんと暫く山談義。