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西山谷・油コブシ
日付:2016/06/03 (金)
同行者:無し
天候:晴れ
気温:21℃(六甲ケーブル山上駅 、11:00、標高約741m)
コース:渦森台4丁目BS〜西山谷〜天狗橋東詰〜六甲ケーブル山上駅〜油コブシ下山口〜六甲ケーブル下
地形図:神戸首部、有馬
一般地図概略位置:西山谷
概算距離:6.6km
累積標高+:534m、累積標高−:584m
歩行時間:4時間00分、ルート係数:14.9
道迷い:西山谷は読図能力必要
特筆事項:西山谷は滑落・転落要注意
体力難易度:レベル2
技術難易度:西山谷はDランク
今回のテーマは「初めての西山谷」。
最近、六甲歩きでは、まだ歩いていない道を中心にプラン作りをしているが、今回は、その中で西山谷を選んだ。
実は今年になって、水が温んだら、西山谷を遡行しようと考えていた。
その練習として、まだ歩いていない道を歩くことを兼ねて、木ノ袋谷南尾根、六甲アルプス、赤子谷、船坂谷などを歩いてきた。
六甲を歩く方ならご存じの通り、西山谷は経験者向けで難易度の高い谷。
転落や滑落で、負傷遭難や亡くなられた方も多い。
私も、山歩きを始めた鼻息荒い頃だと、無理をしていたかも知れない。
しかし今までの山歩きで、危険な場所の通過、滑落こそしていないが転倒や道迷いなど、いろいろトラブルを経験してきた。
些細なことで、ピンチに陥る怖さも十分知った今なら、経験者向けの谷でも、落ち着て楽しく歩けるだろうと判断した。
プラン作りには、神戸市発行の1/2500白図と
ルーンさんの西山谷山行記録、山と橋を渡るサイトの西山谷徘徊マップを参考にさせて頂いた。
1/2500白図(縮小コピー)には、堰堤や名前のついた滝の位置を書き込んで携行した。
目印がこれだけあれば、誤って支谷に迷い込んだり、尾根を登り詰めることもない。
事前に推測した、登攀的な要注意箇所は、千丈谷第五堰堤と愛情の滝の巻き道の二箇所だ。
帰路は西山谷から近い、油コブシを選んだ。
F1下で沢靴(オーソドックスなフェルトタイプ)に履き替えたのだが、
やはり沢靴だと歩ける範囲が登山靴と比べると格段に多くなり、それだげでも安全に沢が歩けることを実感した。
本レポでは、左右の表現が多いので、右岸左岸は使用せず、上流に向かい右側・左側で統一している。
滝の大きさは、山と高原地図(2015年版まで)に記載されているものを使用した。
○渦森台4丁目BS〜天狗橋
JR住吉から神戸市バス38系統に乗車し、渦森台4丁目BSからスタート。
尚、渦森台4丁目には31系統でもアクセスできる。
バスの来た方向に戻り、住宅地に入り沢に降りる。
上記のポイントから降りても、その先で、もう一度舗装路に出る。
面倒な方は、こちらのページを参考に、住宅地をもう少し歩いた先から入って頂きたい。
西山谷上流に進む、千丈谷堰堤を左側から越えると、一度舗装路に出る。
そのまま進むと地道になる。暫く、沢の左側を進む。
正面に道標がある地点で右側に渡渉。
沢の上流に向かう踏み跡を進めば、千丈谷第二堰堤右側に出る。
そのままトラバースする踏み跡もあるが、一旦沢に降りた。
沢から巻き道に入り、千丈谷第三堰堤を右側から越える。
千丈谷第三堰堤を越えたら、すぐ沢に降りる。
沢が右方向に曲がり、正面支沢からの滝が見える。
この場所で、小休憩を取り、沢靴とヘルメットに換装した。
F1下の小滝、右写真(2枚目写真)の滝は人工的な管がある。
F1、右側から巻いた。
続いてF2、右側の岩棚から越えた。
F3(10m)、左側の岩棚を越える。
F4、滝の右を直登(更に右の岩棚から越えるのが安全)。
F4先、右側にあるモスウォール。
F5:ふるさとの滝(15m)、左手前の巻き道から越える。
滝口付近は、枯葉で滑りやすいので注意が必要だ。
難関、千丈谷第五堰堤に到着。
まず、堰堤手前左側のロープのある斜面を登る。
斜面を登り切ると垂直の壁と鎖場。
幸い、足掛かりは多い、片手で鎖を持ち、三点支持で登る。
危険を感じることはなかったが、垂直の壁は初めてなので緊張した。
堰堤端に到着。
そのまま沢に降りる踏み跡ではなく、一段上にある、もう少し上流側に降りる巻き道を通り、沢に降りる
暫くガレた沢を進む。
F6、滝の右側を直登。
F7:西山大滝(20m)
見事な滝だ。ここで暫し休憩とした。
西山大滝は、滝手前左側から巻く。
巻き道の途中に、滝口に向かう踏み跡があるが、更に高巻く踏み跡があるのでそちらに進む。
西山大滝の少し上流に降りる。
西山大滝上部まで戻ってみた。落口はこんな感じだ。
F8(4m)、右側の岩棚から越える。
千丈谷第四堰堤、左側のステップから越える。
一段一段高さがあるので、ステップを利用して横の斜面を登る感じで進む。
堰堤端からすぐに沢に降りる。ここで高巻くとF9が見れない。
F9、右側の岩棚から越える。
F10:二条の滝(4m)、右側から巻く。
F11(5m)、右側の岩棚から越える。
千丈谷第六堰堤、堰堤手前左側から巻く。
すぐに沢に降りる。
千丈谷第六堰堤上部で、左から沢(枯れ沢)が合流してる。
この枯れ沢を下り、本流に戻る。
千丈谷第六堰堤越えは要注意。
堰堤を越えて、更に巻き道を進むとF12が見れない。
またそのまま油コブシ方面に向かう踏み跡もあるので、誤って進まないように注意する。
F12(6m)、右側の岩棚から越える。
F12上流のカウントの無い小滝。
ダム2つを左側から一気に越える。
2つ目のダムを越えたら、沢に降りる。
水のある沢が左側から合流しているが、右側の本沢に進む。
ここも要注意ポイント。
ダム2つを巻いた後、沢に降りずに、そのまま巻き道を進むと、支沢にある赤いレンガの千丈谷第七堰堤に出てしまう。
そのまま千丈谷第七堰堤手前を右に進むとF13が見れない。
F13、小滝群。
再びダム、左側から越える。
F14、右側の岩棚から越える。
タラップのあるダム、左側から越える。
ダム上のカウントの無い滝。
続いてまたダム。右側から巻く。
F15:ソーメン滝(6m)。
ソーメン滝は手前右側から巻く。
F16(8m)、右側から巻く。
F17:愛情の滝(7m)
手前右側のガレた沢を登り、途中左側にあるロープを使い越える。
ここも要注意ポイントだ、三点支持でゆっくり登ろう。
暫く進むと、沢に降りる踏み跡と、上流に向かう踏み跡に分かれる。
沢に降りる踏み跡を進む。
荒れた沢に降りる。ブッシュをかき分けて進む。
F18(5m)。
F18から上流に向かうのは危険なので、F17から降りてきた場所まで引き返す。
F18上流にも滝やダムはあるが、番号付けされてる滝は18までだ。
なんとかすべての滝を見ることができた。
もう沢は歩かないので、巻き道の下部で休憩がてら登山靴に換装した。
F17から降りてきた巻き道を登り、上へ続く踏み跡へ進む。
暫く進むと踏み跡は明瞭になる。
笹は深いが踏み跡は最後までしっかりしている。
天狗橋の東側に出た。
無事、西山谷を遡行できた。
安堵感1/3、達成感1/3、遡行が終わってしまった残念感1/3と言う感じだ。
○天狗橋〜油コブシ〜六甲ケーブル下
舗装路を六甲ケーブル方面に進む。
六甲ケーブル駅に到着。
天覧台で食事休憩にした。
油コブシで下山を開始。
快適だが、慎重に進む。
難路の後の一般登山道は、緊張感が抜けるので私的には要注意だ。
寒天山道分岐からコブシ登山道へ。
久しぶりに油コブシ三角点を確認。
少し戻って、一人展望岩から、神戸港方面を眺める。
東屋のある広場は笹だらけ。
快適に下る。
ゆるい道・きつい道分岐、どちらも大差無い。
コブシ登山道から高羽道に。
この辺りも笹が深くなった。
高齢者施設奥に下山。
舗装路をUターンしながら下っていく。
六甲ケーブル下に到着。
神戸市バス16系統でJR六甲道へと帰路に就いた。
○山行諸データ
△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)
07:10 渦森台4丁目BS
07:18 千丈谷堰堤
07:26 千丈谷第二堰堤
07:35 千丈谷第三堰堤
07:39 F1下
(休憩&沢装備に換装16分)
07:55 F1下
08:08 ふるさとの滝
08:17 千丈谷第五堰堤
08:35 西山大滝
(休憩5分)
08:40 西山大滝
08:58 千丈谷第四堰堤
09:06 二条の滝
09:15 千丈谷第六堰堤
09:43 ステップ付堰堤
09:55 ソーメン滝
10:04 愛情の滝
10:14 F18下
(休憩&山装備に換装13分)
10:27 F18下
10:38 天狗橋東詰
10:49 六甲ケーブル山上駅
(休憩16分)
11:05 六甲ケーブル山上駅
11:07 油コブシ下山口
11:22 油コブシ山頂
11:52 油コブシ登山口
12:00 六甲ケーブル下BS
△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)
304.3m 渦森台4丁目BS
271.6m 寒天橋
732.1m 天狗橋
741.0m 六甲ケーブル山上駅前車道
625.5m 油コブシ山頂三角点
242.1m 六甲ケーブル下前車道
△エスケープルート
六甲ケーブル山上駅→六甲ケーブル
※各交通機関は運転状況注意(運転時間帯、悪天候による運休や定休日)
△スタート地点付近情報
トイレ:無し
コンビニ:無し
飲料自販機:無し
△コース途中情報
トレイ:六甲ケーブル山上駅
飲料自販機:六甲ケーブル山上駅