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芦屋地獄谷・A懸跡・B懸尾根・薬大尾根



日付:2015/05/23 (土)

同行者:1名 計2名パーティ

天候:くもり時々晴れ

気温:18℃(風吹岩 、9:00、標高約442m)

コース:阪急芦屋川〜高座ノ滝〜芦屋地獄谷〜A懸跡・B懸尾根〜風吹岩〜薬大尾根〜JR摂津本山

地形図:西宮

一般地図概略位置:芦屋ロックガーデン・芦屋山域 

概算距離:6.4km

累積標高+:476m、累積標高−:488m

歩行時間:3時間17分、ルート係数:10.5

道迷い:読図能力必要箇所有り

特筆事項:特に無し

体力難易度:レベル2

技術難易度:芦屋地獄谷はDランク、A懸〜万物相・ピラーロック間はCランク




今回のテーマは「お久しぶりです、ロックガーデン」。

山行コース図 断面図

山行当日、晴れなら六甲を離れて遠征を計画していたが、天候のすっきりしない土曜日となり遠征は延期とした。
それでも昼間は雨が降らない予報だったので、近場六甲を歩くことにした。

今回もパーティー行なので、パートナーお好みの岩場があるコースを探してみた。
ロックガーデン中央稜、道畦南・北尾根、須磨アルプス・・・
いろいろ考えたがイマイチ、これだ!というプランが思いつかない。

そこで、芦屋地獄谷からA懸B懸方面はどうだろうと検討してみた。
パートナーは道畦谷南尾根や高御位山など、岩尾根歩きには慣れているので、A懸B懸周辺は問題は無い。
要検討は前半の芦屋地獄谷だ。谷の渡渉経験はあっても遡行経験はない。

芦屋地獄谷には3mくらの滝もあるが、落差のある滝には殆ど巻道が存在する。
私やパートナー自身が、ここは危険と感じたら巻道を使う。
滝の途中で、手掛かり足掛かりが見つけられない状態になったらお助けロープを出す。

この条件であれば、遡行も可能なのではないかと、今回は芦屋地獄谷を歩くプランを考えた。

遡行結果だがパートナーは、一度も巻道を利用すること無く、ヒヤリとさせられる場面も無く登ることができた。

全体のプランは芦屋地獄谷を小便滝まで遡行し、A懸跡からB懸尾根を辿り、万物相へ。
風吹岩を折り返し点に、復路は比較的ハイカーの少ない薬大尾根を選択した。

尚、芦屋地獄谷は大きな遭難事故が何度も起きている谷だ。
特に水量の多い時は滑落事故が起きやすいので注意して頂きたい。
ここ数日好天が続き、水量が少ないことが予想できたことも、
ルートチョイスのきっかけとなっていることを付け加えておきたい。

登山ブームになり、大勢のハイカーが訪れるようになって、避けていたロックガーデン。
6年ぶり、高座ノ滝からのスタートとなった。



○阪急芦屋川〜風吹岩

阪急芦屋川駅から高座ノ滝を目指す。高座ノ滝までの経路は登山口案内をご覧頂きたい。

高座ノ滝で山支度を整える。
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ロックガーデン中央稜と同じ登山口からスタート。
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登山会看板のある中央稜と芦屋地獄谷との分岐で、芦屋らしいお出迎え。
のっそりと道を譲ってくれたのはいいのだが、我々が進みたい方向に避けてしまった。
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仕方なく、数メートル先にも谷筋に降りれそうな場所があったので、そちらから下る。
芦屋地獄谷・A懸跡・B懸尾根・薬大尾根04

芦屋地獄谷のスタート地点、堰堤上部の平地だ。
芦屋地獄谷の正規な河川名は梅谷音川と言う。
この取り付きの堰堤が梅谷堰堤、小便滝上流に見える堰堤が梅谷第二堰堤だ。
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芦屋地獄谷、6年前と比べて一番大きな変化は、取り付き部分のゲートロックの崩壊地だろう。
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滝に出合うと、6年前の遡行記憶が蘇ってくる。
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苔の付き方などに変化はあるものの、6年前と様子はそれほど変わっていない。
朝7時には入渓しているのだが、芦屋地獄谷で単独ハイカー2名が追い越していった。
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滝越えのルートなどは6年前のレポも参考にして頂きたい。
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滝をひとつひとつ丁寧に越えて小便滝に到着。ここで芦屋地獄谷を離れ、右の沢筋に入る。
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沢の左右に踏み跡もあるが、沢筋を辿って行けば良い。プラン上、最後の小滝がこの沢にある。
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やがて枯れ沢になりA懸跡に出る。
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A懸、B懸付近は同じような地形が多く迷い易い。文字や写真で説明するのは難しい。
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A懸・B懸付近が初めての方は地形図とコンパスで現在地を確認し、偵察を重ねながら、ルートを見つけて頂きたい。
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B懸尾根から枯れ沢を跨ぎ、万物相へ。
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万物相の奇岩を眺めながら、大休憩にした。
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万物相から中央稜ルートへの脱出口は、登ってきた方向の右側にある。
万物相のやせ尾根を歩く時、右側に注意していれば発見は容易だ。
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中央稜ルートに合流、急にハイカーが多くなる
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折り返し点、風吹岩に到着。
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○風吹岩〜JR摂津本山

万物相でゆっくり休憩したので、風吹岩では休憩をとらずに下山を開始。
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楽しかった往路を思い出しながら下って行く。
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金鳥山・保久良神社方面との分岐は左。
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119プレート「ひ3−4」道標で右。手書きで薬大尾根の書き込みもある。
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薬大尾根は途中展望の開ける歩き易い尾根だ。
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麓近くなると害虫駆除で薬剤処理された木々が沢山あった。
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薬大との敷地境界のフェンス沿いに進めば登山口に着く。
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市街地を道なりに下り、阪急の線路を越え、バス通りを左(西)に歩けば、JR摂津本山駅だ。
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JRで三ノ宮方面へと帰路に就いた。


○山行諸データ


△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)

06:33 阪急芦屋川
06:58 高座ノ滝
(休憩5分)
07:03 高座ノ滝
07:39 芦屋地獄谷小便滝(途中休憩5分)
08:28 万物相
(休憩18分)
08:46 万物相
08:58 風吹岩
09:12 魚屋道・薬大尾根分岐
09:53 薬大尾根登山口
10:18 JR摂津本山


△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)

029.0m 阪急芦屋川駅北側広場東舗装路
442.3m 風吹岩


△エスケープルート

無し


△スタート地点付近情報

トイレ:芦屋川駅前
コンビニ:芦屋川駅南側にローソン
飲料自販機:芦屋川駅前


△コース途中情報

トレイ:滝の茶屋南
飲料自販機:滝の茶屋・大谷茶屋


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