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逆瀬川上流道、社家郷山(小笠峰・樫ヶ峰)



日付:2015/05/17 (日)

同行者:1名 計2名パーティ

天候:晴れ

気温:20℃(社家郷山馬の背 、11:40、標高約450m)

コース:エデンの園BS〜逆瀬川上流道〜県道82号大沢西宮線〜小笠峰〜樫ヶ峰〜ゆずり葉台BS

地形図:西宮、宝塚

一般地図概略位置:社家郷山 

概算距離:4.1km

累積標高+:312m、累積標高−:363m

歩行時間:2時間03分、ルート係数:8.3

道迷い:特に問題箇所無し

特筆事項:無し

体力難易度:レベル1

技術難易度:Bランク




今回のテーマは「日曜日は短めに」。

山行コース図 断面図

前日の土曜日、不安定な天気で山行は断念した。しかし翌日曜日は好天。
登山には最適の季節だ、やはり山に向かいたい。
平日の忙しさは相変わらずなので、
月曜日に疲れを残さないショートプランを考えてみた。

前回山行で、まだ歩いていなかったガベノ城を歩いた。
その北側にある社家郷山も同じくまだ歩いたことがなかったので、この山に登ることにした。

社家郷山とは特定のピークのある山ではなく、この山域の総称だ。
社家郷山を南北に縦断する登路もいくつかあるが、今回は東西に稜線を横断することにした。

往路はゆずり葉台の奥から、逆瀬川を県道82号線まで辿り、
復路は社家郷山の稜線を歩くショートプランを組み立てた。

当日は気温は高めだったが、木陰も多く5月らしい、爽やかな山歩きが楽しめた。



焼石ヶ原について

今回歩いた往路の逆瀬川岸を焼石ヶ原と記述されてる山行記録もあるが、
幣サイトではこの部分は逆瀬川上流道とした。

六甲(竹中靖一著)に焼石原の記述があり、
「千石摺の下流。焼石とは火山噴出物のことではなく。焼けたごとき河原という形容」とあり
千石摺は「譲葉峰から逆瀬川に注ぐ谷で、昔は日々非常な砂を流した谷」とある。

地形図を見ると、非常な砂を流すような急な谷は
譲葉山の南にある等高線の混んだ谷であると推測され、その下流が焼石ヶ原だとすると
主に今のゆずり葉台北西部を焼石ヶ原と呼んでいたと思われる。

六甲北摂ハイカーの径付属地図(引用、下左図)を見ても、焼石ヶ原=ゆずり葉台周辺である。
また焼石ヶ原から千石摺を通って縦走路に合流する登山道(細点線=難路)も描かれている。
昭和7年測量の1/25000宝塚の地形図(下右図)から想像できる景色も
逆瀬川の河原から、千石摺から続く扇状地を見た風景が、
焼けたごとき河原と呼ぶには相応しいのではないかと思われる。

広義には今回の取り付き付近も、焼石ヶ原左岸下部と呼べると思うが、
弊サイトでは、狭義に捉えて、逆瀬川に注ぐ谷の下流部分の扇状地を焼石ヶ原と解釈した。


逆瀬川上流道、社家郷山01 逆瀬川上流道、社家郷山02



○エデンの園BS〜県道82号

阪急逆瀬川駅から阪急バスに乗車し、エデンの園BSからスタート。
逆瀬川上流道、社家郷山03

エデンの園はバスの終点。バス停からさらに奥に進み、突き当りを道なりに右折する。
逆瀬川上流道、社家郷山04 逆瀬川上流道、社家郷山05

舗装路左側に「車両進入禁止」「立入禁止」看板のある門扉がある。
門は閉まっているが、門の左側に人が通れる道がある、ここから私有地を通過させて貰う。
逆瀬川上流道、社家郷山06

先程の門から、ほぼ真っ直ぐ進むと逆瀬川岸に続く登山道が始まる。
逆瀬川上流道、社家郷山07 逆瀬川上流道、社家郷山08

座頭谷最初の部分に似た、河原沿いの道を進む。何箇所か左(川の方向)へ続く踏み跡があるが真っ直ぐ進む。
逆瀬川上流道、社家郷山09 逆瀬川上流道、社家郷山10

右写真の岩肌につけられた特徴的な道の手前に岩尾根があった。
逆瀬川上流道、社家郷山11 逆瀬川上流道、社家郷山12

面白そうな岩尾根だったので、まだ少し早いがここで小休憩とした。
この岩尾根は前述の分岐から、逆瀬川下流方向に延びているのだが、
踏み跡があるので、そのまま進めばどこかで辿ってきた道に合流できるかも知れない。
逆瀬川上流道、社家郷山13 逆瀬川上流道、社家郷山14

元の登山道に戻り、山肌につけられた道を進む。
逆瀬川上流道、社家郷山15

再び樹林帯に入り10分強歩けば、県道82号線に合流する。
逆瀬川上流道、社家郷山16 逆瀬川上流道、社家郷山17

舗装路を3分程歩き、橋を渡った左側が樫ヶ峰方面への登山口だ。
ここで小休憩とした。
逆瀬川上流道、社家郷山18 逆瀬川上流道、社家郷山19


○県道82号〜ゆずり葉台BS

社家郷山の稜線歩きに取り掛かる。

逆瀬川上流道、社家郷山20

いきなり80m程高度を上げる、急登だ。
逆瀬川上流道、社家郷山21 逆瀬川上流道、社家郷山22

稜線に乗る前に小笠峰の枝尾根に乗る。
逆瀬川上流道、社家郷山23 逆瀬川上流道、社家郷山24

名前の付いた最初のピーク、小笠峰に到着。
逆瀬川上流道、社家郷山25

稜線には進行方向右(南)の社家郷山キャンプ場方面などに下る分岐が何箇所あるが、
稜線上の「樫ヶ峰」「東三ツ辻」や「展望ルート」と書かれた私設の道標に従って進む。
逆瀬川上流道、社家郷山26 逆瀬川上流道、社家郷山27 逆瀬川上流道、社家郷山28

程よく木陰があり、真夏は厳しいと思うが、今のシーズンは歩き易い。
逆瀬川上流道、社家郷山29 逆瀬川上流道、社家郷山30 逆瀬川上流道、社家郷山31

道標はしっかり設置されている。確認しながら歩けば稜線を外すことは無い。
逆瀬川上流道、社家郷山32 逆瀬川上流道、社家郷山33

一箇所、道標の無いY字路があった。
写真中央の木に左矢印があり、その先の木に「展望ルート」を示す道標もあったので、この分岐は左方向に進んだ。
逆瀬川上流道、社家郷山34

暫く下りや稜線を外した道が続くがこの道で正解である。
逆瀬川上流道、社家郷山35 逆瀬川上流道、社家郷山36 

ここまでと同じタイプの道標が現れるので、ここで間違っていないことを確信できる。
逆瀬川上流道、社家郷山37 逆瀬川上流道、社家郷山38 逆瀬川上流道、社家郷山39

暫く進むと往路で歩いた山肌の道が眼下に見下ろせた。
逆瀬川上流道、社家郷山40

社家郷山馬の背に到着。展望の良い気持ちのいい場所だ。
ここで景色を眺めながら、ゆっくり休憩を取った。
逆瀬川上流道、社家郷山41 逆瀬川上流道、社家郷山42 逆瀬川上流道、社家郷山43

馬の背から更に進むと、社家郷山の石標があり、すぐに樫ヶ峰のピークに着く。
逆瀬川上流道、社家郷山44 逆瀬川上流道、社家郷山45

樫ヶ峰ピークの先の分岐、まずは宝塚・ゴルフ場方面へと進む。
逆瀬川上流道、社家郷山46

ガベノ城同様に、暫くは展望の良い下りが続く。
逆瀬川上流道、社家郷山47 逆瀬川上流道、社家郷山48 逆瀬川上流道、社家郷山49

朽ちかけた道標のあるT字路の分岐。ここは左に進む。右はゴルフ場方面への道だ。
逆瀬川上流道、社家郷山50

暫く歩くと鉄塔を通過。
逆瀬川上流道、社家郷山51 逆瀬川上流道、社家郷山52

鉄塔から先は急な下りのプラ階段道が麓まで続く。
逆瀬川上流道、社家郷山53 逆瀬川上流道、社家郷山54 逆瀬川上流道、社家郷山55

前方の木々の間から舗装路が見えれば、下山地点だ、左折して舗装路を歩く。
逆瀬川上流道、社家郷山56 逆瀬川上流道、社家郷山57

道なりに進み左折すれば、ゆずり葉台BSだ。
逆瀬川上流道、社家郷山58 逆瀬川上流道、社家郷山59

行きと同じ阪急バスで帰路に就いた。


○山行諸データ


△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)

09:58 エデンの園BS
10:03 逆瀬川上流道登山口
10:17 岩尾根
(休憩7分)
10:24 岩尾根
10:36 県道82号線合流
10:39 県道82号線樫ヶ峰方面登山口
(休憩8分)
10:47 県道82号線樫ヶ峰方面登山口
10:58 小笠峰
11:32 馬の背
(休憩17分)
11:49 馬の背
11:57 樫ヶ峰
12:30 ゆずり葉台樫ヶ峰方面登山口
12:33 ゆずり葉台BS


△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)

299.8m エデンの園BS東L字路上
421.5m 県道82号線樫ヶ峰方面登山口付近

△エスケープルート

県道82号線舗装路を南→さくらやまなみバスかぶとやま荘BS

※各交通機関は運転状況注意(運転時間帯、悪天候による運休や定休日)


△スタート地点付近情報

トイレ:無し
コンビニ:無し
飲料自販機:無し


△コース途中情報

トレイ:無し(ゴール地点にあるゆずり葉緑地にトイレ有り)
飲料自販機:無し


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