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道畦谷南尾根・黒岩谷西尾根
日付:2013/12/07 (土)
同行者:無し
天候:晴れ
気温:12℃(六甲最高峰直下 、11:30、標高約930m)
コース:阪急芦屋川〜城山登山口〜芦屋川右岸道〜道畦谷南尾根〜荒地山〜住吉道〜黒岩谷西尾根〜六甲最高峰〜魚屋道〜神鉄有馬温泉
地形図:西宮、宝塚
一般地図概略位置:六甲最高峰
概算距離:13.0km
累積標高+:1295m、累積標高−:960m
歩行時間:4時間53分、ルート係数:26.2
道迷い:道畦谷南尾根は踏み跡不明瞭箇所有り
特筆事項:道畦谷南尾根は転落注意
体力難易度:レベル3
技術難易度:道畦谷南尾根はCランク・黒岩谷西尾根はBランク
今回のテーマは「谷の付く方も登ってみました」。
前回は摩耶山黒岩西尾根を登った。
六甲で「黒岩西」と言えば、黒岩谷西尾根の方が明らかに有名だ。
この黒岩谷西尾根、ずっと登りたいと思っていたのだが、
最高峰下の六甲でも山深いところにあり、周辺の登山道は登ったことがある道が多いので
なかなかプランに上げにくかった。
今回思い切って、この尾根を登るプランを立てることにした。
この尾根を登るなら六甲縦断、最高峰に立ち寄り
復路は魚屋道から有馬に下山とすぐに決めたのだが、
往路の黒岩谷西尾根に至るまでの経路で悩んだ。
住吉台から芦屋川右岸まで、コースは選り取り見取りだ。
その中でも、昨冬登った道畦谷の尾根に向かう芦屋川右岸に続く道が
動物霊園の私有地にフェンスが設置され通行不可になっている。
ネットの情報で城山登山口付近からアクセスする道が紹介されていたので
その道を確認しすることにした。
今回のプランのポイントは3箇所。
最初は前述の動物霊園通らずに芦屋川右岸に出る道。
そして、前回は北尾根と間違えて登ってしまった道畦谷南尾根。
最後は今回の核心部、初めて歩く黒岩谷西尾根だ。
※今回掲載の地形図は地図センターで販売されている、欲しい範囲を自由に切り出して購入できるオンライン版を使用した。
地形図上、水線が青色で記載されており、従来通り登山道線を青色で記載すると判りにくいため、今回は赤色で追記した。
○阪急芦屋川〜道畦谷堰堤
城山登山口までの詳細は高座ノ滝登山口解説ページも参照して頂きたい。
スタートは阪急芦屋川、城山登山口を目指す。
途中動物霊園へのY字分岐には、通行止めを示すしっかりした標識が設置されていた。
市街地に設置されている道標に従い進む。
15分弱で城山(鷹尾山)登山口に到着。
白いポールの車止めを越えると、登山道は谷を跨ぎ、谷沿いに右へ続く。
登山道が左に折り返し、最初の石段部分に取り付きがある。
写真では判りにくいが錆びた山火事注意の看板もある。
迂回路はしっかりした道で、よく踏み込まれており、不明瞭箇所や危険と感じるような場所は無い。
途中、登山道であることを示すように細引きやナイロン紐が設置されている場所もある。
写真の箇所で芦屋川右岸道に合流。
合流点には芦屋市が設置した迂回路を示すバリケードが設置されていた。
これなら下ってきたハイカーも、問題無く下山できるだろう。
芦屋川右岸道を進む、特に登山道は変わりない、要注意箇所(右端写真(3枚目写真))もそのままだ。
迷いそうな場所は一箇所だけ、宝泉水の水場は下り方向についている道を進む。
宝泉水の水場を回り込めば道アゼ谷堰堤だ(堰堤の正式名称では「アゼ」はカタカナ)。
○道畦谷堰堤〜荒地山
堰堤下の谷に下り、右写真(2枚目写真)の分岐を左折する。比較的歩き易い道畦谷北尾根・ナマズ石・芦有DW方面は右方向だ。
暫くすると踏み跡は沢(道畦谷)を渡渉し、斜面を登る。
踏み跡を辿り、右側の道畦谷見ると巨石(所謂、航空母艦岩)が谷を塞いでいる部分があり、
その少し先にマーキングされた道畦谷南尾根への分岐がある。
分岐から見ると尾根に向かって踏み跡が続いている。
尾根に乗ると岩場が始まる。
過去にはロープなどが設置されていたようだが、今はロープは一箇所もない。
危ないと思う箇所はしっかり三点支持で登って頂きたい。
暫くすると樹林帯に入る。この辺り踏み跡が不明瞭になるので、しっかりルートファインディングをして頂きたい。
樹林帯を抜けると再び岩場になる。
道畦谷南尾根で一番越えにくい岩に到着。
高さがありかつ谷側に傾斜しており、岩の下方は樹木はあるものの崖になっている。
この岩、手前の木に有志の方が設置したステップがある。
このステップに左足を掛け、右足を岩の上の窪みに掛けて、右手で岩の反対側のエッジを掴めば越えられる。
その後も急な岩場が続く。
振り返ると芦屋川の谷の景色が絶景だ。
暫くすると再び樹林帯に入る。
岩梯子方面からの道と合流する。
登山道を進むと、道畦谷北尾根からの道と合流する。
荒地山に到着、小休憩とした。
○荒地山〜土樋割峠下
荒地山を出発、なかみ山を越えて進む。
魚屋道に合流。城山登山口からここまで、誰とも会わなかったが、さすが六甲の王道、六甲銀座である。
急に前後をハイカーに挟まれての山行となる。
芦屋カンツリー倶楽部を通過し、雨ヶ峠へ。
住吉道を進む。この辺り迷うような箇所は無い、途中本庄橋に向かう分岐(右端写真(3枚目写真))があるが、どちらを進んでも先で合流する。
写真の分岐を直進すれば、七曲がり方面。今回は右写真のコンクリート崩れの道を進む。
○土樋割峠下〜六甲最高峰
暫く進んだ、119番通報プレート「ひ62−1」の場所が黒岩谷西尾根の取り付きとなる。
休憩されているハイカーの辺りで渡渉する。
渡渉するとイノシシ注意の看板があり、踏み跡が左上方に続く。
尾根に乗る。直接尾根筋も歩けそうだが東側にトラバースする踏み跡がついているのでその道を進む。
暫くすると尾根筋に乗る。ちょっとした岩場、狭い尾根筋が続く。
中盤以降は激登りになる。ドンドン高度を上げていく。
この尾根も振り返るといい景色が広がる。
まだまだきつい登りが続く。浮石の上に枯葉が積もり歩き難い場所もある。
所々、岩場も現れる。
最後はピークから歩き易い水平道になり、ちょっと開けた場所を越えれば、一軒茶屋に飛び出す。
久しぶりの六甲最高峰、沢山の方が休憩しておられた。
今日は簡単にパンで食事を済ませた。
山行日は気温も高く、温かいものが欲しいという感じでもなかったのでパンで正解だった。
○六甲最高峰〜有馬
最高峰でゆっくり休憩して復路に取り掛かる。
魚屋道は傾斜も緩く、本当に歩き易い道だ。
登り下り共にハイカーは多い、迷うことも無い。
虫地獄のある場所に下山。
有馬市街地を抜け、神鉄有馬温泉駅から帰路に就いた。
○山行諸データ
△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)
07:30 阪急芦屋川
07:43 城山(鷹尾山)登山口
07:53 芦屋川右岸道合流点
08:22 道畦谷南尾根取り付き
09:09 荒地山
(休憩8分)
09:17 荒地山
10:00 雨ヶ峠
10:25 黒岩谷西尾根取り付き
(休憩5分)
10:30 黒岩谷西尾根取り付き
11:16 一軒茶屋
11:24 六甲最高峰
(休憩14分)
11:38 六甲最高峰
12:35 有馬虫地獄(魚屋道有馬側登山口)
12:50 神鉄有馬温泉駅
△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)
029.0m 阪急芦屋川駅北側広場
111.2m 城山(鷹尾山)登山口
236.5m 道畦谷堰堤右岸端
544.8m 荒地山々頂
614.0m 雨ヶ峠
631.8m 黒岩谷西尾根取り付き付近
879.8m 一軒茶屋前
931.1m 六甲最高峰
430.6m 鳥地獄前
△エスケープルート
一軒茶屋→山上道路経由徒歩約1時間の六甲ガーデンテラスよりバス、ロープウェー等で下山
一軒茶屋→徒歩約30分で芦有DW阪急バス宝殿橋BS
※各交通機関は運転状況注意(運転時間帯、悪天候による運休や定休日)
△スタート地点付近情報
トイレ:芦屋川駅前
コンビニ:芦屋川駅南側にナチュラルローソン
飲料自販機:芦屋川駅前
△コース途中情報
トレイ:一軒茶屋前(最高峰下DW)
飲料自販機:一軒茶屋