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ビクトリヤ谷・東山西峰南尾根
日付:2011/02/04 (金)
同行者:無し
天候:晴れ
気温:1℃(天狗道・学校林道分岐 、9:15、標高約560m)
コース:新神戸〜市ヶ原〜地蔵谷道〜ビクトリヤ谷〜天狗道・稲妻坂〜学校林道〜旧摩耶道〜東山西峰南尾根〜熊内
地形図:神戸首部
一般地図概略位置:摩耶東山
概算距離:7.1km
累積標高+:683m、累積標高−:685m
歩行時間:3時間16分、ルート係数:15.4
道迷い:読図能力必要
特筆事項:東山西峰南尾根下山地点コンクリート壁有り
体力難易度:レベル2
技術難易度:ビクトリヤ谷はBランク、東山西峰南尾根はCランク
今回のテーマは「2011藪道シリーズ第四弾、今回は超近場で」だ。
今回は地蔵谷登山口付近の支沢と旧摩耶道から東山の支尾根を歩いた。
まずはビクトリヤ谷、この谷は地蔵谷道の地蔵谷堰堤上流から稲妻坂下に突き上げる谷。
名前の出典は、六甲−摩耶−再度山路図(直木重一郎著 関西徒歩会 1934年)だ。
この地図、結構時間をかけて探したのだが、紙ベースのものは手に入れることが出来なかった。
本ページ掲載の地図は、森林植物園展示館1階に大伸ばしにして展示してあるものを撮影したものだ。
等高線は描かれていないが、周辺登山道の位置から今回歩いた谷をビクトリヤ谷と特定した。
東山西峰南尾根は旧摩耶道を山上側から下った時、雷声寺に下る直前の小ピークにある踏み跡だ。
しっかりした踏み跡が続いており、以前より気になっていた尾根のひとつだ。
但し、登り方向で利用しようと、登山口を探したことがあるが見つからなかった尾根である。
尚、今回の山行記録を含め今までのページに の印を追加した。
この印のある山行記録は主に六甲山系でハイキングコースとして全体を紹介するものではなく、
ルートの特定部分をピックアップして紹介するなど一部省略のある記録だ。
今後のプランニングの参考にして頂くなど、六甲を歩きこんでおられる方向けの内容となっている。
○新神戸〜ビクトリヤ谷〜天狗道・稲妻坂
いつも通り、新神戸から市ヶ原へ
前回紹介したように市ヶ原のトイレは3月末まで工事中(仮設トイレ有り)。
前は気が付かなかったのだが、仮設トイレの案内地図になぜか新神戸トンネルの位置が記載されていた。
地蔵谷登山口へ。
地蔵谷堰堤を越えて上流の緩傾斜地を進む。左写真緑矢印方向は地蔵谷堰堤東尾根。
119プレートち47−3の少し上流にビクトリヤ谷の取り付きがある。
今は黄色のテープが張られているので判りやすい。
この谷以前より歩こうと思っており、弊サイトの過去の山行記録にも登場しているのだが、実際の取り付きを発見したのはこの1月9日。
今年初登山に黒岩尾根を目指したのだが、残雪と天候で敗退し、帰路に地蔵谷を歩いた時だ。
今まで調査していなかった理由は、苧川谷山腹工事のリフトがこの谷を通っているからだ。
しかし取り付きを発見した時、少しだけ遡行してみると、リフトは真上を通っていなかった。
それならばと今回チャレンジすることにした。
工事用リフトは真上は通っていないが、かなり近くを通っているので平日の通行は注意して頂きたい。
谷道なので小滝越え、堰堤越えのための斜面攀じ登りなど予想し、気合を入れて足を踏み入れたのだが。。。
しっかり道がついている。
暫く進むと、比較的新しい兵庫県設置の堰堤に出る。
この道は登山道と言うより、堰堤工事用作業道の名残なのかも知れないなと思っていたが、
弊サイトをご覧頂いている山歩きさんから、堰堤ができる前から藪道ルートとして結構歩かれていたとの情報を頂いた。
苧川谷山腹工事とこの堰堤工事が同時期に行われていたのなら、工事用リフトが危険回避のため谷筋直下を外して設置された可能性もある。
堰堤上流側に下りる。上流側の河原の様子を見てもまだ新しい堰堤であることが判る。
この道(登山道or作業道)は終始ビクトリヤ谷右岸に続いている。
さらに進むとまた2つ堰堤がある。
堰堤を越えてもはっきり道は続いている。
拍子抜けするくらい簡単に稲妻坂の下に合流した。
少し呼吸を整えてるとリフトがやってきた。かなり大きく重い荷物のようだ。これの直撃を受けたらひとたまりも無いだろう。
稲妻坂を登り、学校林道分岐で小休憩にした。
ビクトリヤ谷は今現在はしっかり登山道がついているのでまず迷うことは無い。
最近雨が降っていないので、靴跡も多数残されていた。
○学校林道〜東山西峰南尾根〜新神戸
学校林道から旧摩耶道を目指す。
苧川谷の山腹工事現場を越えると、夏場から秋口は笹が深い場所になるが、今しっかり刈り込まれていて歩き易い。
少し登り返して、4本鉄塔(上筒井線七・八、神戸港線一七・一八)のピーク。更に進むと旧摩耶道に合流する。
旧摩耶道を雷声寺方面に進む、まずは東山中央峰の北側を通る(119プレートち17−3)。写真左の斜面を登れば、東山中央峰南尾根だ。
東山西峰のピークに到着(119プレートち17−2)。緑矢印方向が東山西尾根。
東山西峰のピークから少し南に旧摩耶道との分岐がある。
旧摩耶道はここから斜面を下り、雷声寺に出る。
実はこの東山西峰南尾根、登り方向でチャレンジしようと取り付きを探したことがある。
しかし、取り付きと思われる付近は、高さ1.5〜2mのコンクリートの壁になっていて登山口は無かった。
これだけしっかり踏み跡がついているのだから、どこか見落としていた登山口があるかも知れないと期待して出発。
暫くは快適な尾根が続いた。
しかし、暫く進むと様子が変わって、荒れて急な尾根になった。
ここで尾根を間違えて下ってしまう。
なぜか山中にフェンスが設置されていた。
私有地の境界かとも思ったが、多分イノシシのガードではないかと思われる。
間違えに気づいた場所から東を見るとはっきりとした尾根があったので登り返してこの尾根に乗る。
やはりフェンスには何も書かれていないので、乗越えさせてもらった。
私有地境界ならゴメンナサイ。
尚、事前に神戸市の地番図で確認した限りでは、この辺りはたぶん公有地だと思われる。
尾根を更に下る。
この辺りで東側のマンションより低くなっている。
尾根突端に出た。正面はコンクリート擁壁。
やはりかつて登山口を見つけられなかった場所に出てきたようだ。
西側斜面はなんとか降りれそうなのでそちらに下りることにする。
落葉が多く斜面を下ることに慣れていないと、歩道に転落する可能性があるので注意して頂きたい。
斜面を下りると写真の場所に出た。写真の左側は住宅が並んでいる。
ジャンプして車道に下りれないことは無いのだが、関節を痛めそうな雰囲気だ。
下りれる場所が無いか少し辺りを探索みるが、どこもそれなりに高さがある。
道路に通行人は居なかったが、こんなところをウロウロしていると不審度200%だ。
それにこのままでは数年前、徳島眉山で動けなくなった崖っぷち犬と同じだ。
少し南側に道路標識を発見した。
この標識を消防のすべり棒(登り棒)よろしく飛び移って道路に下りることができた。
下山地点はこの場所だ。
より大きな地図で 東山 を表示
東山西峰南尾根は、あまりオススメできる尾根では無いようだ。
特に登り方向では取り付くことも難しい。
布引中学を巻いて進むと新神戸に到着。帰途に就いた。
○山行諸データ
△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)
07:34 新神戸
08:15 市ヶ原
(休憩5分)
08:20 市ヶ原
08:37 ビクトリヤ谷取り付き
08:53 稲妻坂下コル
09:11 天狗道・学校林道分岐
(休憩5分)
09:16 天狗道・学校林道分岐
09:48 旧摩耶道合流
10:04 東山西峰南尾根分岐
(ルート誤り・探索15分)
10:47 熊内市街地
11:00 新神戸
△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)
054.2m 砂子橋南詰
214.0m 布引貯水池管理橋北
249.5m 櫻茶屋南
395.1m 稲妻坂下コル
560.5m 天狗道・学校林道分岐
△エスケープルート
布引貯水池→神戸布引ロープウェイ風の丘中間駅
市ヶ原先ハーブ園分岐・天狗道ハーブ園分岐→神戸布引ロープウェイハーブ園山頂駅
※各交通機関は運転状況注意(運転時間帯、悪天候による運休や定休日)
△スタート地点付近情報
トイレ:新幹線新神戸駅
コンビニ:新神戸駅南側布引交差点北西ビル1Fにファミマ(※新神戸駅2F売店が利用可能)
飲料自販機:新神戸駅
△コース途中情報
トレイ:布引展望台・市ヶ原
飲料自販機:雄滝茶屋・市ヶ原