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高取山禅昌寺(西)尾根・菊水尾根
日付:2010/06/11 (金)
同行者:無し
天候:晴れ
気温:23℃(菊水山々頂、12:15、標高約460m)
コース:禅昌寺BS〜禅昌寺(西)尾根〜荒熊神社下〜全山縦走路〜鵯越駅〜全山縦走路〜石井ダム〜菊水尾根〜菊水山々頂〜菊水山周遊路〜鈴蘭台駅
地形図:神戸首部
一般地図概略位置:高取山・菊水山
概算距離:11.0km
累積標高+:1002m、累積標高−:764m
歩行時間:4時間52分、ルート係数:22.5
道迷い:読図能力必要箇所有・分岐が多い部分有り
特筆事項:急傾斜箇所有り
体力難易度:レベル3
技術難易度:石井ダム遊歩道菊水ルンゼ方面登山口〜菊水尾根取り付きはCランク、禅昌寺西尾根・菊水尾根はBランク
今回のテーマは「暑くなってきました、そろそろ夏モードに切り替えないと」だ。
今回は高取山と菊水山の初めて歩く尾根。
どちらの尾根も道なき道ではなく(菊水尾根取り付きまでを除く)、道標こそ無いが踏み跡のしっかりした尾根道だった。
まず計画段階で、高取山の禅昌寺付近からの尾根に登ろうと決めた。
登った尾根はネットで「禅昌寺尾根」等表記されている尾根だが、
今回の山行中、この尾根にすぐ東側にも踏み跡のある尾根道を目視する事ができた。
両方とも禅昌寺付近からの尾根なので、今回登った西側の尾根を「禅昌寺西尾根」と呼ぶ事にした。
この尾根だけでは山行としては物足りない。
しかし高取山は一種の独立峰で他の山に接続し難い。
悩んだ結果、菊水山のまだ歩いていない尾根も歩く事にした。
選んだコースは菊水尾根、有名な菊水ルンゼ南側の尾根だ。
菊水山からの下山も、まだ通った事の無い菊水山周遊路を利用した。
○禅昌寺BS〜丸山市街地
今回の登山口は神戸市バス禅昌寺BS。
新長田(JR・地下鉄)・板宿(地下鉄・山陽)・妙法寺(地下鉄)の各駅から市バス5系統を利用する。
今回は山陽板宿駅からバスに乗車したのだが、板宿から禅昌寺までの距離は1.2Km程しかないので歩ける距離だった。
昨年9月の山行時にこの道を途中まで歩いていたので、徒歩で登山口に向かわれる方は参考にして頂きたい。
バス通りを東側に渡り、橋を越えて左折する。
住宅地の細い道を真っ直ぐ進み、右写真(2枚目写真)の地点が登山口だ。
上記登山口からまだ何軒か住宅があるが、道なりに進めば山道になる。
最初は普通の山道。
送電鉄塔が近くなると岩登りになる。
板宿支線六鉄塔を通過、鉄塔を越えた後も岩肌の道が続く。
視界が開けた場所で東側を見ると、同じような踏み跡のある尾根があった。
こちらも歩けそうだ、尾根突端は禅昌寺付近。
禅昌寺境内か平和台自動車学校付近から登れる尾根だと思われる。
この尾根を確認できたので、今歩いている尾根は禅昌寺西尾根とした。
写真の尾根が禅昌寺東尾根になる。
岩肌の露出した道が続く。
後半になると、木々や草が多くなってくる。
写真地点の右方向から合流している道が禅昌寺東尾根からの道だと思われる。
更に一登りすれば、荒熊神社下で全山縦走路に合流する。
合流地点を西側から撮影した写真、手前の石段を登れば荒熊神社。
禅昌寺西尾根の露岩部分は、ロックガーデン中央稜や須磨アルプスを歩ければ問題なく通過できる。
途中道標こそ無いが踏み跡はしっかりしており、登りなら迷う事は無い。少し距離は短いがまた歩きたいと思う良い道だった。
ルート取りとして西から来た場合、須磨アルプス横尾東山のピークから縦走路を通らず、
禅昌寺方面(ページ頭写真のBS横に出る)に出る道があるので本コースと接続して歩く事も出来る。
ここからは六甲全山縦走路の道標に従って進む。
高取神社の裏参道側から境内をスルーするため下る。表参道側の赤い鳥居から先は参道を下る。
安井茶屋先のトイレ横が縦走路。
整備の行き届いた登山道を下れば、丸山市街地に出る。
この後も菊水山麓石井ダムへの分岐まで六甲全山縦走路を歩いた。
丸山鵯越市街地の通過及び、後述の鈴蘭台下水処理場付近の通過は
縦走専用ページで詳しく解説(市街地部分はgoogleマップに写真付きで解説)してるのでそちらをご覧頂きたい。
○鵯越駅〜菊水山々頂
鵯越駅でドリンクを補充してスタート、随分気温も上がってきた。
鈴蘭台下水処理場上のフェンスを越えて菊水山の登山口に向かう。
上記写真フェンスの奥、菊水山への登山口(登山道は写真左から右に向かっている、撮影は登山道上)に
新しい茶屋(CAFE KIKUSUI BASE!!)が出来ていた。飲物の他、おでんやカレーといった軽食もあるようだ。
物凄く入りたかったのだが、気温上昇を考えると、一刻も早く菊水山々頂に到達したかったので今回は先を急いだ。
ダム下流の分岐で縦走路を離れて石井ダムに向かう。
石井ダムは洪水調整用ダム(水を一旦堰き止めて、チョロチョロ下流に流す)だ。
ダム面の階段を登る、段数は311段あった。ダム上部からの景色は絶景だ。
ダム右岸の遊歩道を進む、妙号岩の真下を通る。
道なりに橋を左岸側に渡った地点が登山口だ。
登山口から菊水尾根取り付きまでは注意して歩く必要がある。
踏み跡がついてる部分もあるが、ただの斜面と言って良いような部分もある。
浮石を踏んだり、堆積した枯葉を踏み抜いたら、ガレたダム湖方向へ転落する。
テープやリボンは沢山つけられている。
菊水ルンゼ入口=菊水尾根取り付きと考えて良いのでテープに従って進む。
ガレ場向こう側の沢が菊水ルンゼの入口だ。
沢に降りて付近を探索中に足が攣った。
汗をかいてミネラル分が出ててしまったのか、はたまた運動不足のせいか。。。
結構長時間攣ったままだったので暫く休憩する事にした。
15分以上ゆっくり休憩し、マッサージとストレッチをして再スタート。
まずは沢の上流に菊水ルンゼ入口を示す赤い矢印の付いた岩を探す。
矢印岩があれば、間違いなくこの沢が菊水ルンゼだ。
矢印岩から10m程度下流左岸を良く見ると、テープとロープがが確認できる、ここが菊水尾根の取り付きになる。
やや急な斜面を登って尾根に取り付く、ロープは張られているが頼る程急では無い。
尾根に取り付くと踏み跡はしっかりしている。
角度のある急な登りが続く、大きな岩がゴロゴロ点在する尾根といった雰囲気だ。
振り返ると正面に妙号岩。
全体的に危険箇所は無いが前半は急な斜面が続く、何箇所ロープが張られているが頼る程では無い。
後半傾斜は緩くなり普通の山道になっていくのだが、思ったより距離が長い。なかなか頂上が見えてこない。
やっとNTT無線施設が見えて頂上に着いた。
高気温のためかかなり疲れた。
無線施設の展望台で大休憩にした。
吹き抜ける風は気持ち良いが、そろそろ保冷剤を出動させる季節になったようだ。
○菊水山々頂〜鈴蘭台駅
ゆっくり休憩して下山スタート。まずは縦走路を下る。
縦走路が平坦な部分になったところに菊水山周遊路との分岐がある。
今回は一旦鈴蘭台高校方面(北)に向い、麓に近い道を神鉄車庫方面(西)に向うコース取りで歩いた。
よく整備されて歩き易い道だが分岐が多い。道標の無い分岐もあるので注意して歩く。
進む方向を間違えても、電車の音も聞こえており、道はしっかりしているので下ってさえいれば、どこかの市街地には出れる。
道標は山頂付近では「鈴蘭台方面」と書かれている。
ある程度下ると東から西へ「鈴蘭台高校」「鈴蘭台東町」「神鉄車庫」となるので、
神鉄乗車の場合は「神鉄車庫」 方面を目指せば良い。
鈴蘭台の市街地に下山。下山地点の舗装路から更にもう一つ下にある舗装路に下りる。
道なりに進み写真の高架地点で左折し線路沿いを右折する。
線路に沿ってそのまま進めば、鈴蘭台駅だ。
神鉄で新開地方面へ帰途に就いた。
○山行諸データ
△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)
07:30 市バス禅昌寺BS
07:35 禅昌寺西尾根登山口
08:16 荒熊神社下全山縦走路合流地点
08:35 高取山安井茶屋横広場
(休憩10分)
08:45 高取山安井茶屋横広場
09:05 丸山市街地(鷹取橋)
09:32 神鉄鵯越駅
10:08 石井ダム下
(休憩5分)
10:12 石井ダム下
10:32 石井ダム遊歩道菊水ルンゼ登山口
10:44 菊水ルンゼ起点・菊水尾根取り付き
(休憩18分)
11:02 菊水ルンゼ起点・菊水尾根取り付き
11:56 菊水山々頂
(休憩34分)
12:30 菊水山々頂
13:15 鈴蘭台市街地
13:29 神鉄鈴蘭台駅
△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)
036.2m 禅昌寺橋北詰
319.9m 荒熊神社(三角点高取山)
069.5m 鷹取橋
135.4m 神鉄鵯越駅前
236.2m 石井ダム天端
458.8m 菊水山々頂(三角点下谷上)
△エスケープルート
丸山・鵯越市街地→市バス4系統、17系統、神鉄鵯越駅・丸山駅
石井ダム→遊歩道経由で神鉄鈴蘭台駅
※各交通機関は運転状況注意(運転時間帯、悪天候による運休や定休日)
△スタート地点付近情報
トイレ:板宿駅構内
コンビニ:板宿商店街南交差点近辺多数
飲料自販機:市街地多数
△コース途中情報
トレイ:高取山市民トイレ、安井茶屋横、鵯越ガード付近篤志家ハイカー用トイレ、鈴蘭台下水処理場内、石井ダム管理棟横、菊水山市民トイレ
飲料自販機:丸山・鵯越市街地多数