青谷東尾根・旧摩耶大杉直登尾根・奥摩耶遊園探訪
日付:2010/01/23 (土)
同行者:無し
天候:晴れ時々曇り
気温:1℃(摩耶山掬星台、13:25、標高約690m)
コース:青谷道登山口〜青谷東尾根〜上野道〜青谷道〜旧摩耶大杉直登尾根〜史跡公園〜奥の院道〜掬星台
地形図:神戸首部
一般地図概略位置:摩耶山
概算距離:4.3km
累積標高+:848m、累積標高−:261m
歩行時間:2時間32分、ルート係数:14.9
道迷い:読図能力必要箇所有
特筆事項:急傾斜箇所有り
体力難易度:レベル2
技術難易度:青谷東尾根・旧摩耶大杉直登尾根はCランク
○青谷道登山口から上野道(青谷東尾根)
今回は青谷道よりスタート(登山口までの経路詳細は青谷道・上野道登山口解説ページをご覧頂きたい)。
青谷道登山口から登り始めて数分で青谷東尾根の取り付きだ。
取り付きは青谷道を登りで歩くと、折り返し方向に付いているので見落とさないように注意が必要。
滑ると危ない部分は落葉が綺麗に掃除されていた、いつも掃除して下さる方々には感謝したい。
登り口を過ぎたらまずは尾根に乗る。
尾根は青谷道登山口付近までしっかり続いているので、この辺りでも尾根筋ははっきりしている。
前半部分に当たる1本目の鉄塔までは踏み跡がいたるところにつけられている。
マーキングも多いので登っている踏み跡であれば、歩き易いと思う踏み跡を歩けば良い。
足元に笹がある間はやや判り難い部分もあるが、良く見て歩けば問題無い。
視界が開けると西に学校林道の4本鉄塔が良く見える、前方にはこれから目指す鉄塔も見える。
鉄塔までの区間で特徴のある地点、蔓の絡まった木連続2本と倒木による×印(場所は高度280+m付近)。
さらに進む。
登山道前方に最初の鉄塔が大きく見え、溝?を登れば神戸港線一六鉄塔だ(距離的には尾根全体の中間付近)。
上写真の溝手前の登山道脇に特徴的な石がある(写真は溝より引き返し下り方向を撮影)。
この石(石は西側にある)の登山道反対側が神戸高校の裏へ向かう尾根への分岐だ。
登り方向ではこの石に気づき難い(登ってきてやっと目の前に近づいてきた鉄塔に意識が集中してしまうからだろう)。
1本目の鉄塔以降は鉄塔巡視路なので歩き易い、すぐに2本目の鉄塔上筒井線六だ。
まるで整備の行き届いた登山道。
この尾根の分岐要注意ポイント。
写真の岩へ向かう踏み跡と岩の手前左右にも踏み跡がある。
ここは地形図2本目鉄塔先の470+mの閉じた等高線のピークで南西側から尾根が合流している。
上写真の岩を直接登るか、左側の踏み跡を進めば岩場を巻くようにプラ階段がある。
岩の上部に出たら、左方向(北)に進む。南への踏み跡は前述の尾根で観音寺川方面に向かっている。
地形図でも判るのだがこの合流の先にコルがあり一旦下る。
この辺りはまるで普通の登山道だ。
コンクリート構造物を越えれば、上野道と合流する、合流地点は摩耶山36電柱付近だ。
合流地点の右(東)方向すぐに上野道と虹の駅への分岐がある。
上野道を登り分岐から青谷道を一旦下る。
青谷東尾根は、前半は斜度も急で踏み跡多く判り難い、鉄塔を越えると上野道に近づく程に道は良くなっていく。
1本目の鉄塔で距離的にはほぼ中間地点なのだが、体感的には2/3くらいに進んでいるように感じる。
今まで歩いた一般ルート以外の尾根は比較的距離が短いのだが、この尾根は距離が長くたっぷり歩けた。
勿論、途中登山者に会う事はなかった、静かな尾根歩きを満喫できた。
○青谷道から摩耶山々頂(旧摩耶大杉直登尾根)
上野道との分岐からひたすら下り、119プレートな24−2道標地点が旧摩耶大杉直登尾根の取り付きだ。
行者堂上の苔むした岩場のすぐ上付近まで下ってきている。
特徴のある三角形の石の横から取り付く。
途中西側に踏み跡があり暫く進んだのだが、どうも老婆谷方面に向かっているようなので引き返し尾根に乗る。
この尾根、明らかに踏み跡と判る部分やマーキングが殆ど無い。
数箇所だけ目立ち難い緑色のテープがあったのと、九十九折に道が付いていたと思われる部分はあったが痕跡程度。
尾根筋なので風雨で露出している部分や雨水が流れるので落ち葉が堆積していないと思われる部分は多数ある。
本当にただの尾根なのだ。尾根筋(判り難い部分もある)を意識しながら、歩き易いルートを取ってひたすら上へ上へ。
特徴物のようなものも無いのでただただ登る。
本当に大杉さんに辿り着くのかと思っていたが、ちゃんと根元に出た。
この尾根を歩くと地形図上ピークは史跡公園なのだが、尾根は旧摩耶大杉付近を通るのだろう。
史跡公園から奥の院道を通り、摩耶山々頂から掬星台で山行を終えた。
旧摩耶大杉直登尾根は今シーズン歩いた尾根の中で一番ワイルドな尾根だ、短い急登も随所にある。
道なき道をルートを探しながら登って行く、樹林帯尾根登りの醍醐味が味わえる。
旧摩耶大杉直登尾根の前半2/3程度は青谷道と並走している。
眼下に登山者が見える地点もあるので、青谷道側(東側)斜面で落石を起こさないように注意が必要だ。
○奥摩耶遊園探訪
摩耶山上にはかつて遊園地があった。
山行を終えた後、奥摩耶遊園の跡を訪ねてみた。
各種資料から奥摩耶遊園地の見取り図を作ってみた。(出典:奥摩耶山荘パンフレット他)
(概略なので年代的に同時期に存在しない等整合性が取れていない可能性もある)。
ロープウェー駅と駐車場(現天上寺駐車場)は現在と同位置だろう。
NHKアンテナ設備のある辺りはユースホステル。
サンテレビ送信所は休憩所。
黒岩尾根方面のベンチ等のある広場はキャンプセンターだったようだ。
ホテル奥摩耶荘の北半分と別館(ホテル奥摩耶荘の上の長方形)が現オテルド摩耶の位置だと思われる。
掬星台の自動販売機南側ベンチのところに石の囲いがある。
不自然に一部にだけある囲いで、石の内側にはコンクリート部分がある。
この部分がもしかすると売店だったのではないだろうか(これは私の勝手な想像)。
現日の出テラスがかつての虹のかけはし展望台だ。
テラスの東側下方に不自然な手摺やタイルがある。
震災で被害を受けていなければ、虹のかけはし展望台の遺構かも知れない。(私の想像)。
自然観察園の入口は野外ステージ、中央部分へ緩いすり鉢状に傾斜しているのが客席。
あじさい池はスケート場。
こどもの丘にある遊歩道はコースター跡。
よく見ると壁に赤でコースターと書かれている。
このコンクリートの壁の間もコースターが通っていたのであろう。
オテルド摩耶へ向かう丘の西側にはバンガローがあったようだ。
いまでも、踏み跡だけは縦横無尽に走っている、建物基礎のようなものは発見できなかった。
摩耶山上は休日ともなれば、子供達の歓声で溢れていたのだろう。
○山行諸データ
△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)
10:14 青谷道登山口
10:17 青谷東尾根取付き
11:02 鉄塔−神戸港線一六
(休憩10分)
11:12 鉄塔−神戸港線一六
11:18 鉄塔−上筒井線六
11:35 上野道合流
11:44 上野道・青谷道分岐
12:01 旧摩耶大杉直登尾根取付き
(休憩6分)
12:07 旧摩耶大杉直登尾根取付き
12:43 旧摩耶大杉
12:47 史跡公園
(休憩8分)
12:55 史跡公園
13:10 掬星台
△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)
128.3m 摩耶橋(青谷付近)
546.1m 旧天上寺山門下
△エスケープルート
上野道から虹の駅:まやビューライン虹の駅
※各交通機関は運転状況注意(運転時間帯、悪天候による運休や定休日)
△スタート地点付近情報
トイレ:無し
コンビニ:無し
飲料自販機:市道山麓線(バス通り)に点在、青谷道登山口
△コース途中情報
トレイ:無し(山行終了地点の掬星台に有り)
飲料自販機:無し(山行終了地点の掬星台に有り)