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五助山・寒天山道


日付:2009/12/18 (金)

同行者:無し

天候:晴れ

気温:−3℃(六甲ガーデンテラス、12:20、標高約870m)

コース:住吉台エクセル東BS〜五助堰堤〜五助山〜六甲GT〜油コブシ登山道〜寒天山道〜渦森台BS

地形図:西宮・宝塚・有馬・神戸首部

一般地図概略位置:五助山

概算距離:9.5km

累積標高+:855m、累積標高−:818m

歩行時間:4時間、ルート係数:19.1

道迷い:要注意箇所有

特筆事項:急登箇所、ナイフリッジ有り

体力難易度:レベル2

技術難易度:五助山はCランク(2016年現在、踏み跡は明瞭になっており登りならB+
ランク

下りでの利用は、このコースを熟知しているか現在地把握ができないと、危険度が増します。


本ページで通過したナイフリッジはその後崩壊が進み通行禁止になっており、大変危険な状況です。
最新の取り付きはこちらのレポを参考にして下さい。

今回も前から歩いてみたかった「五助山」を歩いた。

今回のテーマは「しっかり地形図を確認しながら歩きましょう、山行中はずっとね。。。。」だ。

山行コース図   五助山ピーク図  断面図

折角、「迷いやすい危険な熟練者向きコース」を歩くのだから、
先行登山者があると魅力半減なので、ゆっくり独りで歩ける平日を選んだ。

実際歩いてみると枝尾根も多く、下りは確かに迷いやすいだろうなと感じた。
有名な道迷いポイントは多くの山行サイトで紹介されているので、しっかり確認すれば問題無い。

このコースを初めて歩くなら登り方向が良いだろう、将来下りでの利用を考えているなら、
要注意ポイントでは振り返って、下りでの景色の見え方を確認しておくと参考になると思う。



○エクセル東BSから五助山登山口

今回はJR住吉駅からくるくるバスで住吉台に向かった。
登山口までの詳細は、住吉台・渦森台登山口案内をご覧頂きたい。

くるくるバス終点、エクセル東BSより住吉道に向かう。
エクセル東BS 住吉道へ

舗装路から地道に変わる、この地点を住吉道住吉台登山口と勝手に思っている。
住吉道住吉台登山口

歩き易い道を進む、途中で本家住吉道が合流、石切道打越山方面への分岐を越えれば、五助堰堤だ。
本住吉道合流 石切道打越山方面分岐 五助堰堤

道なりに右岸から堰堤上部に出て、1つ目の木道を渡る。
1つ目の木道



○五助山登山口から六甲ガーデンテラス

序盤のポイントは登山口・看板・ナイフリッジだ。


1つ目の木道を越え、すぐ先にある渡る必要の無い木道の向こう側の写真地点が登山口となる、こちらの登山口はナイフリッジ経由。
ナイフリッジを通らない熟練者向きと書かれた道標のある公式登山口住吉川右岸道にある。
五助山登山口

渡渉し、踏み跡に従い登っていく。
五助登山口渡渉 五助登山口渡渉の先

看板奥に進む(この看板の右側から進んでくる、横切って看板左方向直進すると五助谷)。
道標代わりの看板

しばらく進むと名物ナイフリッジだ。やや脆い部分もあるので慎重に通過する。
ナイフリッジ

ナイフリッジの先にトラロープが張られている。
ロープの先に谷側へ続く道と登っていく道の分岐がある、谷側の道は住吉道の公式登山口へ続くと思われる。
ゆえに、このトラロープは公式登山口からの登り、山頂方面からの下り時に、ナイフリッジ方面へ入り込むのを防ぐためものだ。
トラロープ

ナイフリッジを越えれば、山頂までは急登箇所も多いが登山道(踏み跡)ははっきりしており、
赤や緑のマーキングも沢山あり、しっかり歩いていれば迷うことは無い。
(マーキングを見なくても、これだけはっきり踏み跡があれば迷うことは無いと思う)
五助山々頂へ1 五助山々頂へ2 五助山々頂へ3

五助山々頂へ4 五助山々頂へ5 五助山々頂へ6

程なく山頂三角点(五介山)だ。
五助山々頂

五助山・寒波襲来・平日と好条件が揃っているので、この山域で登山者に会う事は無いと思っていたのだが、
山頂で同方向に向かう登山者に遭遇した、これは予想外の展開だった。
少し話をすると、既にここで昼食休憩を取られたようだ。先行登山者さんも五助山は初めてらしい。

この先が五助登山道のある意味核心部になる。
この部分はどうしても独りで歩きたかったので、先行登山者さんの出発後7〜8分経ってから出発した。


中盤のポイントは迷いの尾根だ。

山頂より北側はやや笹が深くなる。
山頂の先1 山頂の先2

この写真の部分はページ最初のピーク図山頂三角点の北側、P629.5からP695.9へ向かう部分である。
地形図の通り、北西方向に進み、南に延びる尾根に乗り、北に進路を変える部分だ。
進路を変えずに、このまま尾根を乗越えて進んでしまうと五助谷に引き込まれる。
P629.5からP695.9へ1 P629.5からP695.9へ2

この辺りから大きな岩も多くなってくる、更に進む。
北へ1 北へ2

続いてP698.9、道を塞ぐ横倒しの木の先の道が正解という有名道迷いポイント
有名迷いポイント1 有名迷いポイント2


この付近まで来ると前方にガーデンテラスの施設やNTTのアンテナ設備がはっきり目視できる。
上記2箇所の要注意ポイントの他に、何箇所か左右の谷に下りる踏み跡もあるので引き込まれないように注意が必要だ。
進行方向が東や南を向いたり、高度を十数メートル以上下げる事は無いので、
気がついたら東や南方向に歩いていたり、高度で20mも30mも下っていたら迷っていると思って引き返した方が良い。

何度か方向転換をしながら更に進んでいく。
岩場へ1 岩場へ2 岩場へ3

岩場へ4 岩場へ5

ここで後方に気配を感じ振り返ると、山頂でお会いした先行登山者さんが後ろからやってきた。
話を聞くと、どうやらどこかで迷って谷方向に下りて、これはおかしいと気づいて引き返し登山道に復帰されたようだ。

推測するに迷ってから登山道復帰までは20〜30分というところか。たとえ迷っても冷静に行動し復帰できれば全く問題無い。
道迷いから自力で復帰するのも大切な経験だ。問題は迷って復帰できないケースだろう。
この先は岩場になる事をお伝えして、私は写真を撮りながらのゆっくり歩きなので再び先行して頂いた。

五助山の登山道は全体を通して、登山道(踏み跡)ははっきりしており、マーキングも多い。
加えて、写真の境界石がガーデンテラス直前まで続いている。
最初は灘区と東灘区の境界石だと思っていたのだが、下山口直前まで続いていたのでどうやら別のもののようだ。
境界石


終盤のポイントは岩場だ。

いくつかの岩場を越えていく。危険と思うような箇所は無い、楽しい岩場だ。
後半岩場1 後半岩場2

後半岩場3 後半岩場4

冷え込みのせいで登山道に霜柱が上がっていた。笹を掻き分け登れば、下山口の道標にでる。
最後の笹藪1 最後の笹藪2 最後の笹藪3

実際五助山を歩いてみると、登りならそれほど迷うような山とは思えないが、五助山下山口はガーデンテラスのすぐ近くにある。
もし下山口の道標に「五助山・住吉道から阪急御影」としか書いていなければ、
ガーデンテラスまでバスで来た、簡単なハイキング経験しかないような方が下りかねない。

経験・準備・装備が万全な登山者はどんな警告表示があっても(逆に道標が無くても)入っていくのだから、
私はこういった警告表示には反対では無い。経験の浅い方の進入を防ぐには十分効果があると思う。


ガーデンテラスでゆっくり休憩とした。
GTへ GT



○六甲ガーデンテラスから油コブシ下山口

ガーデンテラスのきつねそばで体を温めて出発。
ガーデンテラス出発

油コブシの下山口には左の舗装路を歩いた方が近道なのだが、今回はまだ歩いていない道を歩くためゴルフ場方面に向かう。
ゴルフ場方面分岐

まだ歩いた事がなかった、ゴルフ場の途中からオリエンタルホテル跡に向かう道を歩いた。
ゴルフ場からオリエンタルホテルへ1 ゴルフ場からオリエンタルホテルへ2 ゴルフ場からオリエンタルホテルへ3

地道から舗装路に出ると、右折したくなる(特に六甲スカイヴィラの前)のだが、
オリエンタルホテル前までは左前方に進んで行く。オリエンタルホテル跡で右折しケーブル山上駅方面を目指す。
油コブシ下山口へ1 油コブシ下山口へ2 油コブシ下山口へ3



○油コブシ下山口から渦森台BS

ケーブル山上駅手前に油コブシ登山道の下山口がある。
油コブシ登山道下山口

別荘地を抜けて油コブシ登山道を進む、一度登りで利用した事がある歩き易い道だ。
油コブシ登山道1 油コブシ登山道2 油コブシ登山道3

油コブシ登山道4 油コブシ登山道5


下山口から20分程で、油コブシ登山道と寒天山道の分岐に出る、今日は寒天山道だ。
油コブシ登山道と寒天山道の分岐

油コブシ登山道より、少し荒い登山道を進む。
寒天山道上部登山道

途中、「けわしい道」と「ゆるやかな道」の分岐に出た。迷わず「けわしい道」を選んだ
「けわしい道」と「ゆるやかな道」の分岐

この後、迷わず選んだ「けわしい道」で迷ってしまう(自爆)。

一言で言えば「油断」だろう、五助山では地形図・コンパス・自分で作成したピーク図に常に目を通しながら歩いたが、
ここでは確認もせず、地形図の歩行線の通り、多分南東方向へ歩かなくてはいけないのに南に向かって歩いている。

帰路の寒天山道は大した事は無いだろうと思っていたし、途中までは一度歩いた事がある道だ。
難易度を示した道の分岐はすぐ近くを通る油コブシにもあり、難易度の高い方の道(急な道)もそれ程ではなかったのだ。

帰宅後調べてみると、寒天山道の「けわしい道」は本当に足元に注意が必要なかなり険しい道のようだ。
「ゆるやかな道」を歩いていれば、何事もなく下山できたのだろう。

分岐から進み、この写真の部分ではまだ迷ってはいないように思う。
けわしい道1

この写真の辺りから、多分迷っている。
右端写真(3枚目写真)の撮影方向はコンパスでは南を指していた。
迷っている1 迷っている2 迷っている3

森林管理道や作業道に引き込まれたのか、地元の方のみ知る短絡路か、
過去に施工された積苗工に雨水が流れた跡を 登山道と誤認したのか、原因は不明だ。
上記右端写真(3枚目写真)位置で元の分岐に戻るため地形図を出し辺りを見回した(分岐から7分経過)。

しかし辺りを良くみると不幸中の幸い、前方に明らかに登山道と思われる東西方向の道を発見したので、この道を東に進むこととした。
登山道に復帰

暫くこの歩きやすいこの道を進むと、「けわしい道」と「ゆるやかな道」の分岐のゆるやかな道側から出てきた。。。
結果、けわしい道→斜面を迷う→ゆるやか道と歩いてしまったようだ。
寒天山道分岐2

この「ゆるやかな道」は、1/25000地形図の油コブシ山頂に向かう点線道の場所なのだ。
実際に「けわしい道」と「ゆるやかな道」は地形図や山と高原地図に描かれた位置とは一致していないであろう。

寒天山道を下る。
寒天山道後半1

途中の分岐右側は渦森台西の高羽道方面に向かうものだろう。
寒天山道後半2

渦森展望公園の横を通過し、渦森台4丁目北東の本住吉神社方面に下山する。
寒天山道後半3 寒天山道後半4

渦森展望公園 本住吉神社

住宅地を回り込み、渦森台BSに向かう。
渦森台4丁目1 渦森台4丁目2


五助山は成功だったが、寒天山道は不満の残る結果になった。
寒天山道への再チャレンジを考えながら車中の人となった。
渦森台BS


○山行諸データ


△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)

09:50 住吉台エクセル東BS
09:52 住吉台登山口
10:07 五助堰堤
10:11 五助山登山口
10:59 五助山々頂
   (休憩10分)
11:09 五助山々頂
12:13 縦走路合流
12:15 六甲ガーデンテラス
   (休憩20分)
12:35 六甲ガーデンテラス
13:10 コブシ登山道下山口
13:28 油コブシ寒天山道分岐
14:10 渦森本住吉神社階段下
14:20 渦森台BS


△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)

263.8m エクセル東BS東T字路
286.4m 五助堰堤・石切道・打越山分岐
636.6m 五助山々頂(三角点・五介山)
884.2m 縦走路合流地点
831.8m みよし観音BS前Y字路付近
743.1m コブシ登山道下山口(ケーブル山上駅東舗装路上)



△エスケープルート

六甲ガーデンテラス・みよし観音前→六甲山上バス
六甲ガーデンテラス→六甲有馬ロープウェー
油コブシ登山道下山口→舗装路を西へ六甲ケーブル

※各交通機関は運転状況注意(運転時間帯、悪天候による運休や定休日)

※六甲山上循環バスは2009/09/01より、六甲山上バスと名称変更し、始発以外は旧オリエンタルホテル非経由になりました。


△スタート地点付近情報

トイレ:無し
コンビニ:無し
飲料自販機:無し

くるくるバス乗車前に準備の必要有り。


△コース途中情報

トレイ:六甲GT
飲料自販機:六甲GT、みよし観音BS前谷口酒店

 


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