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瑞宝寺谷・紅葉谷道・有馬四十八滝


日付:2009/08/17 (月)

同行者:1名 計2名パーティ

天候:晴れ

気温:21℃(七曲滝、09:40、標高約625m)

コース:神鉄有馬温泉〜瑞宝寺谷〜筆屋道〜魚屋道〜炭屋道〜紅葉谷道〜極楽茶屋跡〜六甲ガーデンテラス〜六甲ケーブル山上駅

地形図:宝塚・有馬・神戸首部

一般地図概略位置:有馬四十八滝

概算距離:10.7km

累積標高+:1110m、累積標高−:728m

歩行時間:5時間5分、ルート係数: ※有馬四十八滝周遊含む

道迷い:滝への経路は注意

特筆事項:滝付近危険箇所有り、渡渉・沢遡行有り

体力難易度:レベル3

技術難易度:紅葉谷〜蟇滝・七曲滝間はCランク、紅葉谷〜白石滝間、紅葉谷〜百間滝・似位滝間はBランク (※冬季は凍結注意)



今回は初めての四十八滝、標高が高い有馬側からも初めての道を繋ぐコースを設定した。

今回のテーマは「夏の山行は谷や滝を巡る早朝出発が涼しくて良いな」だ。

山行コース図 断面図


コースの随所に、2009年8月上旬豪雨の影響が見られた。


今回の山行では、普段携行している地形図類以外に、有馬四十八滝へのルート取りに
山と橋を渡る Masao's Photo Gallery」さんの
有馬48滝・白石谷徘徊マップ」を参考にさせて頂いた、改めて謝意を表したい。


○神鉄有馬温泉〜有馬癒しの森展望台


今回は始めて有馬温泉から山行をスタート、すでにかなり高度がある。
有馬温泉観光総合案内所前
で366.7m、須磨の山々より高い。
ちなみに東六甲山域の渦森展望公園や金鳥山々頂で約340mである。
有馬温泉駅


駅前から六甲川(有馬川)の左岸を上流へ向い、杖捨橋を渡り右岸をさらに進む。
角に道標のある分岐を右折し瑞宝寺公園に向かう。
太閤橋 杖捨橋 瑞宝寺公園右折地点


瑞宝寺公園では石段は登らず、右側の散策路を進む。
暫く道なりに進む(途中にも石段があるが登らない)と右側に有馬癒しの森への道標があり、ここが登山口となる。
瑞宝寺公園 癒しの森登山口


地道に入ってすぐに渡渉箇所があり、少し上流に太鼓滝がある。
瑞宝寺谷渡渉


暫く行くと左側にバリケードがある分岐に出る、説明文では落石があったようだ。
注意喚起のみで進入禁止にはなっていないのでバリケードの奥へ進む、道は荒れていない。
左から3番目の写真がバリケードの原因になった落石地点と思われる(落石に番号がペイントされていた)。
さらに進むとバリケード区間は終わり迂回路と合流する。
特に見所があるような区間ではないので迂回路を通る方が良いだろう。
瑞宝寺谷バリケード北側 瑞宝寺谷バリケード内

瑞宝寺谷落石地点 瑞宝寺谷バリケード南側


瑞宝寺谷から射場山南側周辺は「有馬癒しの森」称して整備されており歩きやすい道が続く。
道標の無い分岐もあるが、整備された方の道を進めばよい、渡渉も数箇所ある。
瑞宝寺谷分岐 瑞宝寺谷渡渉2


瑞宝寺公園から30分程で展望台に着く。
展望台からは三田・有馬富士方面の展望が良いようだが、今日はガスが多く展望はイマイチだった。
瑞宝寺谷展望台


※瑞宝寺谷は渡渉地点が数箇所あります、雨後の増水や驟雨には注意して下さい。
  癒しの森最初の渡渉地点で水量が多ければ、魚屋道やロープウェー駅方面への迂回を検討して下さい。



○有馬癒しの森展望台〜筆屋道〜魚屋道〜炭屋道


展望台から、初めて歩く筆屋道・炭屋道方面へと進む。
まずは筆屋道を通り魚屋道へ向かう。
筆屋道分岐


途中、瑞宝寺谷西尾根への取り付きと思われるペイントだらけの分岐がある。
このペイントに引き込まれないように注意し、あくまでも整備された道を進む。
瑞宝寺谷西尾根取り付き


筆屋道の魚屋道合流直前の登山道が結構荒れていた、登山道中央が抉れている。
犯人は水流だと思われる、先日(2009年8月上旬)の豪雨の影響もあるのだろう。
筆屋道登山道崩れ


炭屋道に向かうために、魚屋道を一旦有馬方面へ向かう、途中にある峠の茶屋跡東屋で休憩とした。
魚屋道合流 峠の茶屋跡東屋


東屋から数分で炭屋道との分岐に着く、炭屋道も歩き易い道だ。
途中までは尾根道で、谷筋に下りると紅葉谷に向かう林道(六甲登山道)と出合う。
炭屋道分岐 炭屋道 紅葉谷合流


林道を紅葉谷方面へ向かうと不思議な光景が目の前に現れた、この林道は一度通っているのだが記憶にない光景だ。
よく見ると林道が流出しているのだ。
写真の左から右に川が流れており、林道下に埋設したコンクリート管で水を通していたが、増水でオーバーフローし林道を流したようだ。
流出跡の新しさから見て先日(2009年8月上旬)の豪雨の影響だろう。
道路流出



○紅葉谷道・有馬四十八滝


今回の滝巡りは、紅葉谷道沿いに設置された道標から滝を見学し、元の道標地点まで戻るコース取りだ。


まずは林道の道標地点から紅葉谷に入る、約25分で白石谷との分岐に着く。
紅葉谷登山口


白石谷への分岐から白石滝を目指す。
道標に「熟練者向き、危険な岩場有り」の表示があるが、白石滝折り返しであれば一般的な登山経験があれば問題無い(Bランク道)。
白石谷分岐


白石谷第三堰堤(二重堰堤)上部の河原から、兵庫登山会設置の白石滝案内板を目印に沢(河原)を遡行すれば白石滝だ。
白石谷第三堰堤 白石滝


次に七曲滝への分岐からまずは蟇滝を目指す。
七曲滝分岐 蟇滝


蟇滝の上部の岩場(危険箇所、後述)を越えれば七曲滝だ。
滝の側を離れたくなくなるくらいに涼しい、実際この場所で気温は21℃だった。
七曲滝


危険箇所について

下の写真は七曲滝からの帰路、蟇滝上部の崖を七曲滝方面から紅葉谷方向を撮ったものだ。
判り難いが薄いブルーのラインが登山道。
蟇滝上部岩場


この場所を通るのは始めてで、以前の状態を直接見たわけでは無いので確定的な事は書けないが、
山行前にネットで確認した、2008-2009氷瀑シーズンの写真とは明らかに違っているように見える。
(googleで 有馬 七曲の滝 危険箇所 動画 で検索した最初に出てくる動画の場所と同一箇所と思われる)
ロープは七曲滝方面端で引きちぎったように切れてぶら下っており、
斜面の苔の付き方等から判断して登山道も一部が崩れているのではと思う箇所があった。

他の山行記録サイトにあった紅葉谷分岐からすぐに所にある谷沿いの道と高巻く道との分岐は発見できなかった(見落とした?)ので、
今回の山行で通ったのがどちらの道か判らないのだが、写真の道は通過にかなり慎重さが要求される。
現状のままであれば、この地点手前まで行ってみて無理と判断したら引き返した方が良いだろう。

補助用に設置されたロープも頼り過ぎない方が良い、私達パーティーの帰路、原因は不明だが掴んでいるロープが緩んだ。
幸い大事には至らなかったが一歩間違えば沢筋に滑落する。

2009-2010氷瀑シーズンまでに再整備を期待したい。
私が発見できなかったもう1つの道は歩いていないので危険度の評価はできないが、今回の山行で通った道はCランク道だ。



最後に百間滝方面に向かう。
百間滝下流の沢筋まで、(後で登り返す事を考えると)どこまで下るのだろうと思うくらい高度を下げる。
やや路肩が緩い(脆い)部分もあるので慎重に下る。
百間滝分岐


百間滝と似位滝下流に出るので沢を遡行していく。
百間谷と似位谷の出合に兵庫登山会が設置した案内板がある。
百間滝と似位滝をゆっくり見学して紅葉谷を極楽茶屋跡へ向かった。
百間滝 似位滝


百間滝分岐から小休憩込みの約40分程で極楽茶屋跡に到着した。


○極楽茶屋跡〜六甲ガーデンテラス〜六甲ケーブル山上駅


極楽茶屋跡付近で一息ついて、六甲ガーデンテラスを目指す。
極楽茶屋跡


極楽茶屋跡から縦走路をガーデンテラス方面に向かってすぐに、また見た事の無い光景が現れた。
ここは用途は不明だが建物があった場所だ、火事で焼け落ちていた。
火事


ガーデンテラスに到着し、ゆっくり昼食(冷麺)・休憩した。
ガーデンテラス 冷麺 ガーデンテラス2


予想以上に滝巡りに時間がかかったので、みよし観音・記念碑台経由、六甲ケーブルで下山し帰途に就いた。
みよし観音 記念碑台 ケーブル山上駅


当日、神戸市街地の最高気温は35℃、ケーブル下山は正解だったようだ。


○山行諸データ


△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)

07:10 神鉄有馬温泉
07:27 瑞宝寺公園
   (休憩5分)
07:32 瑞宝寺公園
08:00 有馬癒しの森展望台
08:19 筆屋道・魚屋道出合
08:22 峠の茶屋跡東屋
   (休憩7分)
08:29 峠の茶屋跡東屋
08:32 魚屋道・炭屋道出合
08:44 炭屋道・林道(六甲登山道)出合
09:04 白石谷出合
    (白石滝周遊20分)
    (七曲滝周遊30分)
    (百間滝周遊45分)
10:55 百間滝分岐
11:32 極楽茶屋跡
11:47 六甲ガーデンテラス
   (休憩40分)
12:27 六甲ガーデンテラス
12:33 みよし観音前
12:52 記念碑台交差点
13:07 六甲ケーブル山上駅


△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)

366.7m 有馬温泉観光総合案内所前(ねね像前)
410.4m 杖捨橋
864.5m 極楽茶屋跡前
827.2m みよし観音BS前
741.0m 六甲ケーブル山上駅前


△エスケープルート

炭屋道・林道(六甲登山道)出合→徒歩で有馬温泉に下山
六甲ガーデンテラス→六甲山上循環バス六甲有馬ロープウェー

※各交通機関は運転状況注意(運転時間帯、悪天候による運休や定休日)



△スタート地点付近情報

トイレ:神鉄有馬温泉駅
コンビニ:神鉄有馬温泉駅改札北側にローソン
飲料自販機:有馬温泉地内多数


△コース途中情報

トレイ:瑞宝寺公園・六甲ガーデンテラス
飲料自販機:有馬温泉市街地・極楽茶屋跡・六甲ガーデンテラス


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