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芦屋地獄谷・十文字山


日付:2009/04/08 (水)

同行者:無し

天候:不明

気温:不明  ※気象情報、後日加筆訂正時追加項目のため不明


コース:阪急芦屋川〜芦屋地獄谷〜B懸尾根〜風吹岩〜打越山〜十文字山〜阪急御影

地形図:西宮

一般地図概略位置:芦屋ロックガーデン・芦屋山域

概算距離:10.8km

累積標高+:802m、累積標高−:785m

歩行時間:4時間10分、ルート係数:19.2

道迷い:読図能力必要箇所有り

特筆事項:特に無し

体力難易度:レベル2

技術難易度:芦屋地獄谷はDランク、A懸〜万物相・ピラーロック間はCランク



芦屋山域でまだ歩いていない芦屋地獄谷〜小便滝〜A懸・B懸尾根・万物相・ピラーロック方面。
ガイドブックでは経験者向きや経験者同行と記載されているが、
どうしても歩いてみたくなり、ネットであれこれ下調べをした。
同じ地獄谷でも「大月」はまだ私の実力では無理そうだが、
「芦屋」であれば、慎重さを失わなければ行けるのではないかと思い、出かけてみる事にした。
帰路は芦屋山域でまだ通っていない道を通り、十文字山方面に下りるコースを選択。
今回のテーマは「初めての地獄谷」だ。

2016/10/29追記 打越山から十文字山への道は、一部に路肩の崩れなども有り、歩き難くなっています

山行コース図  断面図


(高座ノ滝への経路 青線)

より大きな地図で 芦屋ロックガーデン周辺 を表示

芦屋山域の拠点、阪急芦屋川からスタート
休日程の混雑は無いが、平日でも何組かのパーティーが待ち合わせをしておられた。
阪急芦屋川駅

芦屋川の桜はちょうど満開だった。
芦屋川畔

阪急芦屋川駅から芦屋川沿いに進み写真の通り分岐を進めば、25分前後で高座ノ滝に到着する。
高座の滝への道1 高座の滝への道2 高座の滝への道3

高座の滝への道4 高座の滝への道5 高座の滝への道6

高座ノ滝でも何組かのパーティーが休憩しておられた。
ロックガーデン入口 高座の滝
(市民トイレ前高度:162.5m)

滝の左を登り中央稜との分岐点左側のロープを越えて、堰堤上部の開けた場所に出る。
中央稜・地獄谷分岐 地獄谷降り口

準備を整え、土石流警報用のロープを潜り地獄谷に入渓する。
(こんな一目瞭然の場所にペイントは景観を損ねるだけ、ペイントされた方は是非消しに行って頂きたいものだ)
堰堤上 地獄谷入渓ポイント 芦屋地獄谷1

小さな滝を越え進む。
芦屋地獄谷2 芦屋地獄谷3

暫くすると2段滝に到着(この滝を越えるのが大変だと感じたらここで引き返す事をお勧めする)。
芦屋地獄谷を紹介されている写真付きサイトの雨後状態に比べれば水の量は少ないと思うのだが、
上流は4日の20時以降降雨が無く晴天続きだったので 、水量はもっと少ない状態を予測していた。
意外とちゃんと水は流れているものだ、やはり水の少ない時期を狙うなら冬なのだろう。
二段滝

2段滝は最初の滝なのでやや緊張し身体も硬かったと思うのだが、問題なくクリアできた事で気持ちも身体も軽くなったようだ。

以下、写真順に滝・小滝・沢を越えていった。
上記の2段滝を含め写真の滝の多くは2〜6m程度の高さがある。
高度感は「芦屋地獄谷」等でネットを検索して頂き、
人物を写真に写し込んでおられるサイトを参考にして頂きたい。
芦屋地獄谷4 階段滝

傾斜岩滝 芦屋地獄谷5

芦屋地獄谷6 芦屋地獄谷7

芦屋地獄谷8 石ふさぎ滝

巨石滝 溝滝

滝周辺の巻き道を利用する事なく小便滝に辿り着いた。
小便滝も流れがあった。
小便滝

芦屋地獄谷(小便滝まで)の感想

何箇所か、滝を登る途中で手足の置き場に困った事はあったが
身の危険を感じるような状態には一度も陥らなかった。
もし芦屋地獄谷が全く水の流れもなく苔もない、乾燥した岩場だったら
荒地山の岩梯子とその上部の岩場を恐怖感無しに登れる程度の実力があればそれほど問題無い場所だと思う。
ただ実際は滝であり、水量が多ければスリップし易く難易度は高くなる。


小便滝奥を右方向に伸びるA懸に向かう沢を進む。
分岐が何箇所かあるが真っ直ぐ沢を進めばやがて前方の視界が開けてA懸に出る。
A懸への道1 A懸への道2 A懸への道3

回り込んでA懸の先端まで登ろうと思ったが、
回り込んだ側からは岩場先端まで何とか登れそうだったが、 私の実力では降りるのに難儀しそうだったので今回はパスした。
登ったは良いが降りれないでは、たまにニュースになる 高所で身動きのとれなくなった動物と一緒で洒落にならない。
A懸

B懸尾根からの景色
B懸尾根1 B懸尾根からの景色

B懸尾根を進む。
B懸尾根2

前方に見える、万物相・ピラーロックと風吹岩。
ピラーロック遠景 風吹岩遠景

B懸から万物相・ピラーロック方向に向かう。
ピラーロックへの道

万物相・ピラーロック付近。
ピラーロック付近

万物相・ピラーロックから中央稜登山道への接続口。
写真の2箇所が3m程の間隔で存在する。
中央稜への接続道1 中央稜への接続道2

中央稜の風吹岩東の開けた場所に出る。
中央稜合流地点

A懸、B懸尾根、万物相・ピラーロックの感想

多少急な斜面もあるが、須磨アルプスと岩梯子程度の経験があればそれほど問題は無いと思う。
いろんなガイドブックに記載されているように確かに迷いやすい。
実際私も、B懸尾根の途中と万物相・ピラーロックから中央稜への接続口が判らず迷った。

道迷いを防ぐには、休日等で山域に他の登山者が多数確認できる時が良いだろう。
中央稜1本目の鉄塔からもA懸方面に出れるので、地獄谷はパスして歩く事も可能。

風吹岩に到着し、本日の核心部分は終了。
風吹岩でも沢山の登山者が休憩しておられた。
風吹岩


芦屋地獄谷・A懸〜万物相・ピラーロック区間全体での感想

登山者も多く、沢登りや岩登りの入門には適したコース(私でも登れたのだから)だと思う。
一般登山道でいくら経験を積んでも、滝・沢の遡行や岩登りは経験のポイントとなる点が違う。
滝や岩場に興味のある方は、 事前準備をしっかりして、可能なら経験者同行で、チャレンジしてみてはどうだろうかと思う。

しかし、一般登山道に比べて難易度が高いのは事実なので、
転落した場合大怪我をする可能性がある事を常に忘れないようにしたい。
整備された登山道で躓いて転倒するより怪我の程度が大きくなることは簡単に想像できる。

怪我の可能性は、芦屋地獄谷でも他の沢や岩場でも、初心者でも中堅でもベテランでも同じだ。
もし怪我をした場合を考えれば、マイナーで人のあまり入らない沢や岩場で練習するより、
(迷惑な話だが)救護救援の可能性が高い芦屋地獄谷のようなメジャーな場所を選ぶ方が正解だとも思う。


風吹岩の下から金鳥山方面を目指す。
金鳥山方面下山口

魚屋道(蛙石方面)への分岐を越えて、金鳥山北側の写真の場所に出る。
ここは金鳥山方面への道、風吹岩方面尾根道、風吹岩方面谷道、七兵衛山方面への道の分岐点。
青線は私の通ったコースで、風吹岩尾根道から七兵衛山方面へ抜けた。
ここ(写真中央奥のベンチ)で昼食休憩にした。
金鳥山北側分岐

七兵衛山・打越山山域は複雑だが登山地図と道標に従えば迷う事は無い。
打越峠から打越山々頂を経由して十文字山を目指す。
十文字山方面分岐


十文字山は北側の境界は不明(南側は門がある)だが宗教法人の私有地だ。
279m標高点の場所には宗教建築物があり立ち入る事は出来ない。
登山者としては、279m標高点より少し高い左写真(1枚目写真)の施設付近か
279m標高点南側の右写真(2枚目写真)の開けた場所を十文字山々頂と見なして良いのでないかと思う。
十文字山1 十文字山2

都市部隣接の六甲山系には私有地を通過する場所が随所にある。
十文字山東隣の天王山は別の宗教法人所有でここは通行できない。
他にも通行できない場所は多数あり、通行になんらかの制限がある場所、
(諸事情が絡むとは思うが)近年通行不可になった場所もあるようだ。
通行不可になった場所では登山者やクライマーのマナーの悪さが原因になった場所もあるようなので
これ以上通行できない箇所が増えないように私有地でのマナーには十分注意したいものだ。

上の写真の開けた場所以降はアスファルト道を行く。
十文字山3

宗教法人の門を越えて、
山側に超高級住宅群を見ながら道なりに住吉川を目指す。
途中に小さな公園(十文字山西公園)があるので山装備から街装備に戻すのに良い。
住吉川

阪急御影駅まで歩き、今回の山行を終えた。
阪急御影駅


○山行諸データ

△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)

08:58 阪急芦屋川駅
09:20 高座ノ滝
09:26 芦屋地獄谷入渓開始地点(堰堤上)
09:55 小便滝
10:04 A懸下
10:38 万物相・ピラーロック
    (道迷い10分)
10:52 中央稜登山道合流
10:59 風吹岩
11:23 金鳥山北側V字折り返し地点
     (昼食10分休憩)
12:02 打越峠
12:46 十文字山
13:10 住吉川畔
13:28 阪急御影駅



△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)

029.0m 阪急芦屋川駅北側広場東舗装路
442.3m 風吹岩
345.0m 金鳥山北側V字折り返し地点


△エスケープルート

風吹岩から中央稜を下山。
金鳥山から保久良神社方面に下山。


△スタート地点付近情報

トイレ:芦屋川駅前
コンビニ:芦屋川駅南側にナチュラルローソン
飲料自販機:芦屋川駅前


△コース途中情報

トレイ:滝の茶屋南
飲料自販機:滝の茶屋・大谷茶屋


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