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寝台特急で函館へ



日付:2010/05/10 〜 2010/05/12

行程:
5/10:神戸→(新幹線)→東京→上野→(寝台特急)
5/11:(寝台特急)→函館→(函館泊)
5/12:函館→(航空機)→羽田→(航空機)→神戸



今回は寝台特急で函館へ。

旅の主目的はブルートレインに乗車することと青函トンネルを越えること。
私は子供の頃は鉄でできており、今も少しだが鉄分を含んでいる。

国内には狭義でのブルートレイン※はもう3本(北斗星・あけぼの・日本海)しか走っておらず絶滅危惧種だ。
東北新幹線の新青森延伸、北海道新幹線開通の煽りを食らうと思われ、定期運行は風前の灯火。
多客期のみの臨時列車化されると、個人でチケットを取るのは今よりも困難になると思われる。
廃止決定前にもう一度ブルートレインに乗っておきたかったので思い切って旅に出かけた。

この時期を選んだのは、夏休みやGWは多客期でチケットが取り難く、
列車が長距離+北へ向かうため 冬季、梅雨、秋雨前線停滞、台風のシーズンは天候による運休の可能性があるためだ。

休みの有効利用のため、大阪発の日本海ではなく、上野から北斗星に乗車した。
(日本海は17:47大阪発なので初日が潰れてしまう)

※車体がブルーの客車寝台車両主体の列車。
  トワライトエクスプレスやカシオペアは車体がブルーでは無く、また定期運行列車ではない。
  急行はまなすは寝台車両主体では無く、それ以外の下記の夜行列車は電車型だ。
 (能登・ムーンライトえちご・ムーンライト信州・きたぐに・ムーンライトながら・サンライズ出雲・サンライズ瀬戸・ドリームにちりん)

列車の記述は2010年5月現在


青函トンネルを越えるということは北海道まで行くという事になる。
主目的がブルートレインだとしても、そのままとんぼ返りでは勿体無いので函館に一泊し観光する事にした。




※旅と散歩の記憶の写真は一部を除き原則拡大表示できません。


○5月10日

まずは列車遅延を考え余裕を持って、午前中の新幹線で東京へ。曇って判り難いが右写真は富士山。
 

寝台特急出発まで時間があるので、上野駅で途中下車、コインロッカーに荷物をデポして、お上りさんモードで少し東京観光。
東京をプライベートで訪問するのは2年ぶりだ。

簡単に昼食をとって、神田万惣のフルーツパラーでティタイム。
万惣から徒歩で湯島聖堂(孔子廟)・ニコライ堂(日本正教会)・神田明神(祭神:大己貴命、少彦名命、平将門)へ。
  

御茶ノ水からJRに乗り、原宿へ移動し明治神宮(祭神:明治天皇、昭憲皇太后) 参拝。


御徒町に戻り湯島天神(祭神:天之手力雄命、菅原道真)から無縁坂を通り、上野恩賜公園に戻ってきた。


駅弁(浅草今半の牛肉弁当)やおやつを買い込み上野駅改札内へ。 北斗星には豪華な食堂車もある。
.
 

北斗星は「♪上野発の夜行列車〜」だが青森には止まらない。入線は18:50頃。
 

今回のシートはB寝台個室デュエット。
2名用個室で構造は2階建てになっている。
今回は通路部分で立ち上がった時に天井が高い1階席(奇数番席)を選んだ、右写真(2枚目写真)は廊下。
 

北斗星は半ロビーカーも連結している、写真奥のスペースはシャワールーム。


北斗星は上野を19:03に出発、大宮・宇都宮・郡山・福島と停車し、仙台を23:30に出発すれば
次の停車駅は下車駅函館だ(乗降を取り扱わない運転停車もする)。

青森信号所で機関車の付け替えがある。
上野から牽引してきたEF81型に変わって津軽海峡線専用(トンネルの湿度や勾配に対応)に設計されたED79型機関車が函館まで牽引する。
この時は連結時の振動も大きいので眠りが浅い方は目が覚めてしまうだろう。



朝5:07頃から約40分青函トンネルを通過する。

青森側から青函トンネルに向かうと直前に普通のトンネルがいくつかあり短い警笛を鳴らし通過していく。
トンネル入口のコンクリート構造がしっかりしたトンネルが青函トンネルで、少し長めの警笛と共に進入した。

トンネル全長53.85kmはJRで三ノ宮から京都方面の島本まで、海底部分23.3kmは三ノ宮から尼崎の距離に匹敵する。
海底トンネルなのでトンネル内は湿度が高く窓の外側が曇る。



○5月11日

列車の旅を満喫して、朝6:34定刻函館駅到着。
函館札幌間は右写真(3枚目写真)のDD51(重連)が牽引する、DD51と言えば濃い朱色のイメージがあるので青色は斬新な雰囲気を受ける。
北斗星は函館で進行方向を変え、道内を細かく停車しながら、終着駅札幌に11:15に辿り着く。
  

函館駅には、スーパー白鳥とスーパー北斗の両特急も停車していた。
 

まずは海鮮を食べに函館駅すぐの朝市へ。


腹ごしらえが済んだので早速観光地巡り。
早朝に到着しているため、写真の金森赤レンガ倉庫で8時前後だ。
翌日判ったのだが写真撮影にはこの早朝に回ったのが幸いした。
9時を過ぎると観光客で溢れかえるのだ、特に団体の修学旅行生と中国語を話すツアー客が目立った。



函館は坂の街、神戸と違い坂を下りきれば即海だ。左から大三坂、チャチャ登り、CMで有名な八幡坂。
  

元町教会群。左からカトリック元町教会(カトリック教会)、ハリストス正教会(日本正教会)、聖ヨハネ教会(日本聖公会)。
  

旧イギリス領事館、旧北海道庁函館支庁庁舎、旧函館区公会堂。この辺りの雰囲気は神戸異人館の雰囲気に良く似ている。
  

上着は準備はしていったが気温が5度前後しかなく
あまりの寒さに上写真旧イギリス領事館内の喫茶店に開店(9時)と同時に入店して身体を温める。


函館市電で五稜郭に移動、時刻は10時半すでに観光客で溢れかえっていた。北の大地は桜が満開。
 

五稜郭展望台から見た、函館山と市街地方向(南)。
半島のように突き出しており市街地の東西どちらにも海があるので、神戸に慣れていると違和感がある。


五稜郭内に復元工事中の函館奉行所。


有名店、六花亭五稜郭店でコヒーブレイク。


厳律シトー会トラピスチヌ修道院に移動。 系列の「西宮の聖母修道院」が六甲山鷲林寺の隣にある。
 

函館駅前に戻り、ラーメン。


これまでの写真でも判るのだが、ずっと曇り空で天候が崩れる前なのだ。

ホテルに一旦チェックインし函館山に夜景見物に出かけたのだが、
山頂付近は霧に包まれていて夜景は見れなかった。
バスで山頂までの山道途中の見晴台からは少しガスはかかっていたが夜景を見る事ができた。
ホテルまでの帰路で少し雨が降り出した。

函館山の標高は334m、六甲で言えば高取山と同程度でハイキングコースがしっかり整備されている。
事前の調査では、本格的な装備無しでも登れそうなコースもあったので
ちょっとした山登りも兼ねて歩いて登るつもりだったが、天候に阻まれてしまった。


○5月12日



朝起きると雨、携帯の天気予報でレーダーを確認すると9時半前後には雨が止む雰囲気。

12日は雨を予想していたので狭い範囲の室内見学で済むようにと
前日に遠方や長時間の屋外歩きのある場所は観光済み。
急ぐ必要は無いのでホテルで少し天候回復待ち。

9時半過ぎ、雨が上がったので行動開始。
前日写真撮影をした、 カトリック元町教会、ハリストス正教会、旧イギリス領事館、旧函館区公会堂を見学した(教会内は撮影禁止)。
 

 

お土産を物色し、観光船に乗船。昼食は寿司ネタが新鮮で美味しかった。


空港への移動までまだ少し時間があったので、青函連絡船記念館摩周丸を見学、煙突には懐かしい国鉄のロゴ。
 

操舵室と飾り毛布。
 


12日は霧雨が降ったり止んだりだったが、なんとか傘は使わず旅行を終える事ができた。


帰路は飛行機、函館から伊丹や神戸への直行便は無いため、羽田で乗り継ぎ。
 

羽田空港、到着ロビーから出発ロビーへの乗り継ぎ用短絡エレベータ。


羽田から神戸に向かう機体。
実はこの機体、先程函館から羽田まで搭乗していた機体と同じ。
函館羽田便の機内でCAの方が教えてくれたのだが、実は乗務員も同じなのだ。


飛行機の場合、「旅行」より「移動」というイメージがあるが、
少し飛行機や航空機の運用に知識があると飛行中も楽しめる。

ANAの豆知識ページ JALの豆知識ページ

座席によっては主翼のフラップが良く見えて面白いし
空港の出発(SID)到着(STAR)には経路が決められてる、勿論途中の航路も決められており空港間を直線で結んだ経路を飛ぶ訳では無い。
神戸空港の場合、出発は西へ到着は西からだ(風の状態によっては異なる事がある)。
出発時は右側、到着時は左側の座席に座れば飛行機から神戸の市街地を見る事ができる。


ANAは4月から普通席での飲物は有料化されている。
写真は有料で注文してみた千疋屋のみかんジュース(500円・今はキャンペーン中で300円)
確かに千疋屋のジュースなら500円でも仕方無いかと思うが、
ビジネスでの航空機利用ならペットボトルを買って搭乗するだろう。
(金額は旅行日現在の価格)
経済状況が厳しい中、日本の航空会社の片翼が墜ちた今、飲物は有料化は仕方無いと思うが、
個人も経済状況は厳しいのだから付加価値のある高価な飲物より
ペットボトルより安いワンコインで飲める飲物を充実させた方が良いように思う。


定刻神戸空港に到着し、ポートライナーで三宮方面へ帰途に就いた。



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