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登山・ハイキングでのスマートフォン活用 for Android


スマートフォンの普及とアプリの進化は登山スタイルにも大きな変化を生んでいる。
このページではアンドロイドスマートフォンを登山で活用する方法を紹介する。

紹介しているソフトは一例で、同機能のソフトから、自分自身に合うものを見つけて頂きたい。
尚、iPhoneでも同じアプリや同様のアプリが多数存在するので参考にして頂きたい。

〇登山地図・現在地確認・ロガー(経路記録)

 登山地図は主に山と高原地図を利用しているという方

 山レコ、YAMAPなど、登山記録のサービスを利用されている方 

 PCに精通していてカシミール3Dを登山に活用されている方


 国土地理院1/25000地形図が読める方


〇コンパス・ 高度計

 コンパス機能

 高度計機能


〇その他

 山座同定


スマートフォンは、カメラ機能を含めて、登山に必要な多くの機能を代用することができる。
しかし、バッテリーが切れたら意味がない。

ロガー機能等はバッテリー消費が激しいので、必ず予備バッテリーを携行して頂きたい。
アプリの種類・活用頻度により、バッテリー消費速度は異なってくる。

登山におけるスマートフォンの一番重要な機能は、電話による緊急連絡
だ。
予備バッテリーの容量は、1回フル充電分は緊急用として計算し、各々のスマホバッテリー容量に見合うものをチョイスして頂きたい。
肝心な時にバッテリーが切れているという事態だけは絶対に避けたい。
また、機内モードの利用や、プッシュ機能の抑制、アプリの自動通信機能の停止など、バッテリーを長持ちさせる方法も研究して頂きたい。

ロガーとして、スマートフォンを利用する場合、ズボンのポケット等では衛星電波が届きにくいので、
リュック上部の収納スペース等に入れた方が良い。

詳しい説明は省略するが、GPSは複数のGPS衛星からの電波を受信して、現在地を割り出している。
多くの衛星からの電波を受信した方がGPS精度は上がる。
言い換えれば、山影、樹林帯、谷底等、上空が開けていない場所では、GPSの精度はどうしても悪くなる。
現在地確認などの場合、なるべく上空が開けている場所で利用した方が良い。

尚、 スマートフォンに搭載されている、GPS機能は専用機に比べると精度は落ちる。
より正確な位置情報が必要な場合は、アンテナ能力の高い専用機を利用した方が良いだろう。


○登山地図・現在地確認・ロガー(経路記録)

登山地図は主に山と高原地図を利用しているという方

有料 (記事執筆時時点で書籍版の1エリア500円)ではあるが、山と高原地図アプリがオススメ。

キャリアがauで、auスマートパスに加入されている方は、追加料金無しで全国の山と高原地図が利用できる。
尚、auスマートパスiphone版は制限事項があるので、アプリ紹介ページの記載を参照して頂きたい。

アプリ紹介ページ  使用方法説明ページ


特徴:
・登山道線やコースタイムを含め、紙地図と全く同じものをスマートフォンで見ることができる。
・月額サービスでは無いので、一度購入した地図はずっと利用可能だが、書籍版と同様に購入時点の年度版となり、新年度版が出ても更新できない。
・書籍版についてくるガイドブックは付属しない。
・地図は印刷はできない。
・現在地確認が可能。
・ロガーとして利用できる(gpx形式で記録され、PC等に転送可)。
・地図キャッシュ(電波が届かない場所での利用のためにスマートフォンに予め地図を取り込んでおく)の必要が無い。


地図画面と設定画面
 

GPS機能がONの状態で地図画面左下の現在地をタップすると地図上に現在地が表示される。


山レコ、YAMAPなど、登山記録サービスを利用されている方

山レコ YAMAP

特徴:
・それぞれのインターネットサービスと連動したアプリが公開されている。
・地図表示機能や現在地確認・ログ機能が利用可能。
・必要な地図は予めキャッシュ(スマートフォンに取り込む)しておく必要がある。
・原則無料で利用できるが、高度なサービスを利用するには有料会員登録が必要。

画面イメージ:山レコ(左・1枚目)、YAMAP(右・2枚目)
 


PCに精通していてカシミール3Dを登山に活用されている方

YamaNavi

カシミール3Dのマップカッタープラグインで作成した地図をスマートフォンで利用するソフト。

特徴:
・無償で利用できる。
・活用するためには、PCやスマートフォンの知識が少し必要。
・カシミール3Dから地図を自由に切り出せる。
・カシミール3Dで作成した、ルートやウェイポイントの取り込みが可能。
・現在地表示・ログ機能・コンパス機能が内蔵されている。

地図表示と初期メニュー
 


国土地理院1/25000地形図が読める方

1/25000地形図を利用できるアプリは多数存在するが、今回は、地図ロイドと山旅ロガーを紹介する。

地図ロイドは、1/25000地形図を表示したり、現在地を確認するアプリ。
山旅ロガーは、名前の通り、ログを取るアプリだ。

詳細な使い方は作者kamolandさんのサイトを参考にして頂きたい。


地図ロイド

○準備編

六甲では携帯電波が届く場所も多いが、あくまでも山では電波が届かない前提で解説している。
電波が届かない状態でアプリを利用するには山行前に下準備が必要だ。

必要な準備は山行地域の地図をスマートフォンに格納しておく(キャッシュする)ことだ。
地図ロイドではGoogleやYahooの地図も利用できるが、山岳部では精度面から国土地理院の地図を利用するのが良いだろう。

まずはアプリを起動してメニュー → 地図管理 から表示させる地図に地形図を選ぶ。



お馴染みの国土地理院の地図が表示されたら画面中央下の表示倍率を17程度にすると良いだろう。
倍率はピンチ操作(2本の指で画面に触れて開閉する)で変更可能だ。




次に メニュー → 保存先設定 → 地図キャッシュ でキャッシュサイズの変更を行う。
山行予定地域の面積に応じて50〜300MB程度の設定を行うと良いだろう。
尚、スマートフォンの空き容量は、本体設定のストレージなどで確認できる。
地図の格納先にSDカードを利用することもできるが、やや設定が複雑になるので、詳細は前述の作者さんのサイトを参考にして頂きたい。



設定が終わったら、地図画面に戻り、今回山行予定地域の地図をスライド操作ですべて画面表示させる
画面に表示させることでスマートフォン内に地図がキャッシュされる。

地図を表示させたら、もう一度、メニュー → 保存先設定 → 地図キャッシュ 画面を開き内蔵操作で凍結するを選択する。

  

地図画面に戻り、もう一度山行地域の地図をスクロールさせて、地図が表示されるか確認する。

黒くなって地図が表示されない部分がある場合は、スマートフォン内にキャッシュされていない。
キャッシュされていない理由は単に表示させなかったか、キャッシュの容量不足だ。
一旦凍結を解除し、内蔵設定の上限などを見直し、キャッシュをやり直して、再度凍結する。

キャッシュを凍結した状態で地図が正しく表示されれば、準備は完了だ。


○利用編

実際の利用は現在地を確認したい場所で画面のを押すと追尾画面が表示されるので追尾開始を押す。



GPS電波捕捉すると押下したに変わり、画面中央に赤い現在地マークが表示される(青矢印は判りやすいように当方で付加したもの)。



現在地が特定できたらを押下し、GSPの捕捉を停止する。

を押下することで、現在地の緯度経度が数値で確認できる。




山旅ロガー・山旅ロガーGOLD(有料版)

山旅ロガーは、単体・地図ロイドと連携して利用できるログアプリだ。
地図表示は、地図ロイドとの連携で表示されるので、画面はシンプル。



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コンパス機能

コンパスアプリは多数存在する。
今回紹介するのはGPS機能を利用して緯度経度も表示できるGPS Status & Toolbox というアプリだ。
無料版を基に解説している、こちらのアプリは有料のPro版もあるのでダウンロードの時に間違えないように注意して頂きたい。




使い方は簡単、起動するだけ。 緯度経度やコンパス表示される。



緯度経度表示が小数点表示になっている場合は
メニュー → 設定 → 単位&書式 → 地理座標の形式と測地系 で
DD゜MM'SS.S"を選べば度分秒表示に変更できる。
コンパス機能等も内蔵しているので、利用すると良いだろう。




高度計機能

写真のアプリは「正確な高度計」というアプリ。

GPS機能や圧力センサーを利用して高度を表示するアプリは多数存在するので、
ご自身で使いやすいアプリを探されると良いだろう。


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山座同定

カメラ機能・GPS機能・コンパス機能を利用し、山座同定ができるアプリ。
山座同定ソフトは全国対応のものが多く、私のように六甲という1エリアを中心に歩いてるハイカーにとっては、
登録されている山が少なく、あまり利用はしていないが、六甲を離れて歩く時や
山が見える場所ならば、街中からでも使えるので、インストールしてある。
同類アプリは多数あるので、ご自身で使いやすいアプリを探されると良いだろう。

紹介するのは、AR山1000というアプリ。

GPS機能を利用した初期画面


カメラ機能を利用した山座同定画面



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