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六甲全山縦走大会参加考 2009−2010


六甲全山縦走大会に参加して、私と同様に単独で参加される方を基準にポイントと思った点をまとめてみた。

黒字は2009年参加時の情報、
緑字は2010参加時の追加情報だ。

「六甲全山縦走路」をキーワードに検索エンジンからの直接来られた方、弊サイトの六甲全山縦走路のメインページもご覧下さい。


◎歩行距離

  公式距離は56Kmだが、現在のコースは多くの方が言及されている通り、GPSや地形図上の計測で45Km前後であると推測されている。


○大会準備期間

1.大会参加日

大会は例年11月の第2日曜日と23日の祝日の2回開催されているので、どちらが都合が良いか検討する。

後述するが、朝の5時〜7時に須磨浦公園スタートとなるので当日は朝が早い。
前日の就寝可能時間を考慮する必要がある。

気温を考慮する。
例 2009年大会日 神戸市街地の平均気温 8日15.2℃ 23日11.8℃

僅かだが昼の時間にも違いがある。
例 2009年大会日 日の出と日の入り  8日 6:26 17:00  23日 6:40 16:51

参加検討段階で天候を予測する事はできないが、もし雨だった場合の参加の可否も考慮する。
23日参加で雨天になった場合、かなり冷たい雨になると思われる。
(2009年大会では第2日曜日参加者の方には暑かったと感想を述べられている方もおられました)


2.出場権(応募資料)の確保

2013年より民間委託で、はがき又はインターネットからの応募の上、抽選になっています。
詳しくは神戸市の六甲全山縦走のホームページで確認して下さい。

(下記は過去情報です)

例年9月1日に神戸三宮交通センター1FにあるハローステーションKobeで9:00より販売される。
(※郵送でも9月1日以降必着(8/31着はダメ)で受け付けられてる。)

1回の参加者数2000人で合計4000人とされているが、
過去大会記録を読むと申し込み者数は4000人を越えている。
不参加率を考慮し多少多めに発売されているのだと思う。

2009年の直接発売は9月1日中には売り切れたようだ。
私は7:30に行列に並んで先頭から1桁台だったが、
今年の状況から来年以降はもっと早く並ばれる方も増えると思う。

2010年もハローステーションKobeで販売された。
混雑を予想して昨年より30分早く7:00から並んだが前から50番目くらい、
ハローステーション入口から西向きに並んで空港バスの券売機より西だった。
今年は応募資料は10時台に売り切れたようだ、来年は1人3部に制限されるとのことだった。

3.トレーニング

縦走大会は、何度参加しても完走できない方もいらっしゃれば、初参加登山経験ゼロで完走する方もおられます。
遺伝的に生まれ持った筋肉の性質、日ごろの運動・・・いろんな要素が絡みます。

体力や筋力に自信の無い方や関節痛を抱えている方はトレーニングも必要だと思います。
縦走クラスの歩行距離が目的のトレーニングでは平地のウォーキング程度ではあまり効果がありません。
5〜20Km程度のジョギング、階段昇降、坂道ウォーキング等が良いようです。

特に関節痛を抱えている方は無理せず少しずつトレーニング強度を強めていきましょう。
余分な脂肪の付いている方は減量も関節負担軽減に効果大です。

サポートタイツやダブルストックなどを利用するのも良いと思います。

何回か長距離あるいてみて、ご自身のウィークポイントと対処方法を考えておいた方が良いでしょう。
(私は普段の山行では足が攣ることなど無いのだが、歩行距離が20Kmを超えると足が攣ることがある。
 山行パートナーは普段は膝痛などでないが、冷えると膝痛がでる。)


4.コースの下見と練習

関西一円にお住まいの方はコース全体の下見や練習しておくことをオススメします。
コース図は神戸市発行の六甲全山縦走マップにくわしく解説されています。

下見は2分割程度で行われる方が多いようです。

須磨浦公園〜摩耶山 28.7Km 厳しい登りの多い部分

摩耶山〜宝塚    24.3Km 
長い舗装路歩きと長い下りがある部分

下見のポイントは、
コース自体の確認、体力・心肺能力の確認、距離感傾斜感、市街地通過、舗装路歩き、補給地点、トイレ位置等です。

特に距離感傾斜では、菊水山・鍋蓋山・摩耶山・東六甲縦走路は
道の傾斜、山上や目標地点までの距離のチェックしておくと本番で歩き易いと思います。

遠方等で本コースで練習が難しい方は、ご自身のフィールドで厳しい登りのあるコース、長い下りのあるコース
それぞれ歩行距離20〜30Kmになるように設定して歩かれると良いでしょう。

大会当日はコースの迷いそうなポイントにはボランティアの方がおられます。
また、先頭集団等で歩かない限り、前後に参加者もいますので迷い難いです。
市街地通過は弊サイト等を参考に少し頭に入れておいて下さい。


5.シューズ

コースには足場の悪い急登や急な下りもあれば、長い舗装路歩きもありますので、どんなシューズで参加するか検討して下さい。
参加者で圧倒的に多いのはローカットの軽登山靴やトレッキングシューズです。
ウォーキングシューズやトレランシューズの方も結構多かったです、中には皮製のハイカット登山靴やスニーカーの方もおられました。

2009年は足の負担を考え2足利用で参加しました。
須磨浦公園〜摩耶山と東六甲縦走路分岐点〜塩尾寺はミドルカットの軽登山靴、
摩耶山〜東六甲縦走路分岐点、塩尾寺〜湯本台広場はランニングシューズ。

010年は途中でサポート受けられない(靴を受け取れない)ため、2足利用は断念した。


6.装備

通常の山行では一日でこれだけの距離を歩く事はまずありません。
参加者は装備の軽量化には気を使っていると思います。
中には重装備の方もおられますが、みんな驚く程軽装備です。

雨具も入ってないだろうと思われる方も多かったです。
途中での補給やサポートも考慮して装備を検討して下さい。

私のスタート時の装備(途中摩耶山まで無補給で計画)

参加者グッズ、雨具、絆創膏、エアーサロンパス、攣り防止や痛み止めの医薬品類、ヘッドライト、ヘッドライト予備、予備電池、
靴下(換え)、ストック(シングル)、財布、携帯電話、GPS、
懐中電灯カメラ

ペットボトル飲料4本、
バナナ1本、ウイダーインゼリー2個、ソイジョイ4個、カロリーメイト1箱、チョコレート小2箱、飴適量

2010年は補給が受けられないため、
ペットボトル飲料5本、おにぎり6コ、ソイジョイ・毎日果実・カロリーメイトなど適量、レーズン、干し芋、飴適量。
今年レーズンや干し芋を加えたのはミネラル補給のためだ。


服装は
アンダーシャツ、冬用の厚手シャツ、ウインドブレーカー、トランクス、サポートタイツ、冬用のパンツ、帽子、タオルで参加。
(昼間はウィンドブレーカーは脱いで歩いた)。

2010年も私はシングルストックだったが、山行パートナーはトレーニング時に膝痛が出たのでシングルからダブルに切り替えた。
膝痛の原因の1つに寒さがあると判断したので、下半身のアンダーウェアーや保温系のサポーターも利用した。

2010年は水分補給にプラティパス(ハイドレーションシステム)を利用した。
トレーニング中に試したのだが、こまめに水分補給できるため結果として水分摂取量が減ることがわかった。
また、ペットボトルを取り出す→飲む→ペットボトルを片付けるの動作が無いため歩行が楽だ。

縦走大会は隊列歩行になることが多く、ペースの違いで離れてしまうと、はぐれる可能性もある。
携帯電話は電波の届かない場所も多いので特定小電力トランシーバーでコミュニケーションを取った。
今回の縦走用に購入したものでは無く、二輪に乗っていた頃ツーリング用に使っていたものだ。
物入れの奥で眠っていたものを偶然発見したので今回利用してみた。



7.補給とサポート

家族や知人でサポートしてくれる方がおられる方は、途中でのサポートをお願いしてみるのも良いと思います。
鵯越駅・摩耶山・記念碑台・六甲ガーデンテラスの各地点は市街地からの交通手段がありアクセスが良い。

サポートが無理な場合は、自動販売機は売り切れる可能性もあるので基本は商店での補給で計画することをオススメする。
(茶屋以外の主な店舗:丸山デイリーヤマザキ、丁字ヶ辻藤原商店)

私は今回摩耶山でサポートして貰った。サポート内容は、
昼食、足の絆創膏類や靴下の交換、食料・水分の補充、ランニングシューズと懐中電灯の受け取り。

私は汗かきなので、今回は3リットル水分を摂った。 2リットル持ってスタート、摩耶山で1リットル補充した。

日没、気温低下、下り中心になる後半はそれほど水分は必要としない。
装備軽量化のため、水が流せてゴミが捨てられる六甲ガーデンテラスで不要な水の廃棄を考えるのも良いでしょう。

2010年は途中補給が受けられないので、懐中電灯など最初から携行した。

今回、水分補給量は、3リットル、2リットル持ってスタートし、途中の自動販売機で1リットル補充した(500mL1本未開栓で残った)。


8.サプリメント

2010年は大会参加前と当日、積極的にサプリメントを補給した。

利用したサプリは、
マグネシウム・カルシウム・カリウム等ミネラル類、ビタミンE→足の攣り防止
ビタミンB群、ビタミンC→エネルギー代謝関係


○大会当日


1.スタート地点までの行程

自家用車等で家族や知人に送ってもらう、タクシーで行く、公共交通手段等を検討する。
今年の感じではスタート待ち行列の先頭付近に並ぶには3時半前に着いていないとダメなようだった。

私はタクシーで4時頃乗りつけるか、三宮から山陽電車5:29着で行くか迷ったのだが、
狭い山道では一人でも遅い方が居るとそれ以降は渋滞する。
余程早く並ばない限り、慌てて行っても渋滞に巻き込まれるのは必至。
早く並んで、寝不足+身体を冷やすより、少しでも多く睡眠を取れる、公共交通手段利用にした。

結果、山陽電車5:29着、偶然須磨浦公園の改札に近い車両に乗ったので、
チェック待ち行列の最後尾まで普通に歩いて行ってチェックポイント通過が5:45だった。

2010年は最後まで悩んだのだが、タクシーでスタート地点に移動した。
山行パートナーは距離はなんとか歩けるが、ペースを上げて歩く事が難しい。
少しでも時間的なアドバンテージを得るために、3時過ぎに現地に到着し、前から70〜80番目付近に並び、5時03分スタートできた。
スタート待ち時間の冷え対策として使い捨てカイロなど持ち込んだ、またスタート待ち時間にパンで朝食を摂った。



2.コース前半の登り箇所

六甲全山縦走大会は渋滞するものと思ってイライラしない事が大事だ。

400階段や菊水山は渋滞するので自然と歩くスピードもセーブされるが、
渋滞していない箇所は、混雑していても流れるスピードは遅くない箇所もある。
流れに乗ってしまってオーバーペースにならないように注意が必要だ、まだ前半だという事を忘れてはいけない。

2010年は5時03分スタートだったため、400階段、須磨アルプスでの渋滞はなかった。
渋滞を回避するためには2010年23日大会で3時20分くらいには並ぶ必要がある。
来年以降はもっと早く到着する必要があるかも知れない。


3.ストック利用

シングル・ダブルに関わらず、後半の下りは脚や膝への負担も大きいのでストック利用をオススメします。
東六甲縦走路の悪路で滑ってしりもちをついている方はストックを持っていない方が多かったです。


4.夜間歩行

東六甲縦走路は夜間歩行になるので、足元には十分に注意してください、ヘッドライトだけはかなり薄暗いです。

私はヘッドライト+首から提げられるようにしたLED懐中電灯で参加した。
首から提げていれば、足元確認など、必要な時だけ手で持ち(大会にはシングルストックで参加)周辺を照らす事ができる。


5.故障とリタイア

大会完走率は毎年八十数%、仮に85%として参加者2000人中300人はリタイアされています。

膝痛が発生した方、じん帯を痛めた恐れがある方は六甲ガーデンテラスまでにリタイアすることをオススメします。
確かに年に1度の大会ですがここで無理をすると、
膝痛が持病化したり、治癒に数か月を要して日常生活に支障が出ることになります。


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