今回のテーマは「短いが歩き堪え有り」。

　

今回は、長峰・摩耶の北域を歩くことにした。

六甲ケーブル下をスタートして、まずは８年ぶりの山羊戸渡。
尾根尻から、一気に約２３０ｍ高度を上げる急登尾根だ。
整備対象とはなっていない尾根歩きとなるが、踏み跡はしっかりしている。
以前は、誤ルートの可能性があった最高点のピークも、しっかり枯れ木でバリケードが出来ていた。

長峰周辺から奥摩耶ＤＷへの脱出は、今まで杣谷峠に向かっていたが、今回は自然の家から奥摩耶ＤＷに出る。
このルート、山と高原地図にも正規ルートとして記載されており、
MuscleTurtleさんが直接自然の家に確認されておられ、マナーを守っての通行なら問題はない。

奥摩耶ＤＷからは、自然の家付属の遊歩道で穂高湖に向かい、周遊路からシェール槍へ。
シェール槍の下山は、今は廃道となっているが、かつて自然の家によって整備されていた
冒険の里シェール槍コースの踏み跡を辿り、キャンプ場方面に向かう。
このルートは初めて歩くルートだ。

キャンプ場から穂高湖に戻った後は、縦走路を逆走し掬星台へ。
山行当日は、午後天気が崩れることと、大気の状態が不安定で、天候急変の可能性があったので、
まだ晴れてはいたが、掬星台で山行を終え、ビューラインで下山した。

○六甲ケーブル下ＢＳ〜自然の家

スタートは六甲ケーブル下ＢＳ。
六甲ケーブル下へは、神戸市バス１６系統でアクセスできる。１６系統には阪神御影・ＪＲ六甲道・阪急六甲から乗車可能だ。


バス停から表六甲ＤＷ旧道を進む。
　

横断歩道を渡り直進、表六甲ＤＷに入り、アイスロード登山口を通過。
　

道路脇にある「表六甲０．Ｘ」の標識に注意する。


カーブミラーのある「表六甲０．８」地点が山羊戸渡登山口となる。


小休憩をとって、踏み跡を少し進む。


建物基礎のようなコンクリートのある場所から左側の沢に下る。


手前六甲川（都賀谷）と向こう側西谷の間にある尾根が山羊戸渡。


取付きから、すぐに急登となる。
　

まずは最初のピークまで約１００ｍ、グングン高度を上げていく。
　

最初の５０７．２ｍのピークから、少し下って登り返す。
　　

また約１００ｍ高度を上げる。
　　

次の５９８．４ｍピーク。


少し下ると、ロープが渡してある細尾根を通過。
　

最高点まで、最後に約３０ｍ高度を上げる。
　

山羊戸渡最高点となる６３２．８ｍのピーク。
このピーク、以前歩いた時は南方向に誤ルートし易いと感じたが、今はしっかりバリケードされているので間違えないだろう。


ここからは、緩いアップダウンを繰り返しながら進む。
　

６１４．６ｍピーク先の２ｍ程の崖にあるロープ場。
ロープを使っても、ロープ手前の土の部分から木の根を頼りにしても降りることができる。
　

傾斜が緩やかになり、やがて笹道になる。
　　

杣谷峠と自然の家の分岐点となる６４９．６ｍのピーク、右方向へ進む。


しっかり整備された道を自然の家に向けて下っていく。
　

自然の家グランドでは、中学生と思われる団体さんが体育座りで整列していたので、脇の歩道を通って自然の家からＤＷに出た。
　

○自然の家〜掬星台

自然の家からＤＷ経由で穂高湖に向かう予定だったが、入り口の反対側に穂高湖に向かう遊歩道があった。
今まで、杣谷峠や摩耶山方面から穂高湖に向かうことが多く、この遊歩道には気づかなかった。


入ってすぐの場所で、穂高湖に流れ込む水路が溢れていて越えにくかったこと以外は、歩き易い遊歩道だ。
　　

穂高湖畔のベンチで休憩とした。


穂高湖周回路を上から見て反時計回りに進む。


途中一箇所沢を越えるが、この場所が、後述の冒険の里シェール槍コースから、キャンプ場に入り込まない脱出点となる。


丸木階段を登り切った場所がシェール槍への取り付き。
　

登り易い部分を部分を選びながら進む。
　　

シェール槍のピークに到着、小休憩とした。


登ってきた方向を向き、左側の南東方向にある踏み跡に進む。


この踏み跡が冒険の里シェール槍コース。
まずはシェール槍の北側にある、６６０＋ｍのピークを目指す。
　　

６６０＋ｍのピークの先に六甲山牧場方面に向かうと思われる踏み跡がいくつかあるので、ルーファイしながら進む。
　　

かつてのコース案内看板を見ながら下れば、沢に出る。
　

沢沿いを下っていくと、前述の脱出点付近まで到達する。
　

オリエンテーリングのコースを示すＯＬ（ドイツ語：Orientierungs Lauf）コースの看板に従い渡渉。


ここからは、冒険の里のアスレチック遊具とオリエンテーリングのコースがある。


歩き易いオリエンテーリングのコースを進む。
　

標識などがあり、キャンプ場方向へ進む。
　

道幅も広くなり、丸木階段を下れば、キャンプ場。
　

冒険の里の案内看板がある場所に出た。


キャンプ場施設横の道から、穂高湖へ。
シェール槍から下ってくる場合、キャンプ場の門が閉まっていると出られないので、事前に確認しておく方が良いだろう。
閉まっている場合は前述の沢から穂高湖へ。
　

穂高湖周回路を時計回りに進み、奥摩耶ＤＷへ。
　

アゴニー坂下で小休憩を取って、最後の登り。
　

摩耶別山々頂付近、ここが本日の最高高度点。


縦走路を掬星台へ。
　　

トイレ横の石段を登れば掬星台。


まだまだ空は青いが、天候の急変も考えられるので、掬星台をゴールとし、まやビューラインで下山した。

○山行諸データ


△参考コースタイム（小休止・写真撮影等を含む）

08:00　六甲ケーブル下
08:22　山羊戸渡登山口
（休憩２分）
08:24　山羊戸渡登山口
09:01　山羊戸渡最高点（Ｐ６３２．８）
（休憩３分）
09:04　山羊戸渡最高点（Ｐ６３２．８）
09:25　神戸市立自然の家門扉
09:31　穂高湖キャンプ場前
（休憩６分）
09:37　穂高湖キャンプ場前
09:43　シェール槍登山口
09:47　シェール槍ピーク
（休憩４分）
09:51　シェール槍ピーク
10:25　穂高湖キャンプ場前
10:34　アゴニー坂下
（休憩５分）
10:39　アゴニー坂下
11:00　掬星台


△高度計校正ポイント（詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ）

242.1m　六甲ケーブル下前車道
403.2m　表六甲自動車道山羊戸渡登山口ヘアピンカーブ
643.2m　シェール槍
643.2m　アゴニー坂登り口前車道
690.1m　摩耶山掬星台


△エスケープルート

「摩耶山市立自然の家前」ＢＳより六甲摩耶スカイシャトルバス→六甲ケーブル、まやビューライン


※各交通機関は運転状況注意（運転時間帯、悪天候による運休や定休日）


△スタート地点付近情報

トイレ：六甲ケーブル下駅
コンビニ：無し
飲料自販機：六甲ケーブル下駅


△コース途中情報

トレイ：無し（ゴールの掬星台に有り）
飲料自販機：無し（ゴールの掬星台に有り）