今回のテーマは「短く早く」。
土曜日は、所用が二つ有り、山には行けなかった。
二つ目の用事は、出身地京都の気が置けない友人達との集まり。
JRの終電で三ノ宮に戻る予定だったが、
羽目を外して遊んでしまい、帰宅は始発になった。
帰宅後、ひと眠りして起きたら11時過ぎ。外は晴天、気温も低くない。
思った程、前夜の疲れも残っていなかったので、先週に続き、短いプランで歩くことにした。
今回の主目的地は、徒歩でアクセスできる摩耶山麓で、まだ歩いたことのない苧川西谷。
ハーブ園のある世継山東峰東斜面から苧川に注ぐ谷だ。
「苧川」の読み方は、現地の電柱に「うかわ」の記載もあるが、河川としては「おがわ」が正しい。
兵庫県の河川に関する資料(PDF12ページ目)に読みの記述がある。
尚、「苧」は「芋(いも)」とは違う字である。
この谷、以前から登山口に踏み跡があることは確認していたが、歩いていない谷だった。
ネットを検索すると、藪道歩きをされる複数の方が歩かれている。
短時間で歩けるルートなので、今回歩いてみることにした。
この谷も、S42水害で被害を受けている。
谷に残る廃墟はこの時に放棄されたものだろう。
本レポでは新神戸から苧川西谷を遡行し、ハーブ園東尾根から見晴らし展望台までを解説する。
新神戸駅や市ヶ原までの詳細はこちらのページを参考にして頂きたい。
○新神戸〜苧川西谷〜見晴らし展望台
スタートは新幹線新神戸駅、駅2F改札横から地上に出る。
尚、公道からのアクセスは、駅舎右のタワーマンション手前の道を進み、最初の信号を左折する。
新砂子橋を渡り、苧川左岸の舗装路を上る。
ハーブ園方面との分岐は直進。
道なりに苧川谷第二橋を渡る。
橋を渡り、ヘアピンカーブを折り返した場所が登山口。
ここで山支度を整えた。
まずは左岸から堰堤を2つ越える。
2つ目の堰堤は西谷第2堰堤、兵庫県設置の堰堤には珍しく銘板がある。
昭和45年砂防復旧工事の記載があり、序文で記載した水害後に復旧された堰堤のようだ。
廃墟を左に見ながら、更に左岸を進む。
道なりに沢に降りる。
沢に降りると、すぐに滝がある。
2m弱の滝が2つ連らなっている。1段目は登れそうだが、
2段目は登れそうな場所にトタンのような人工物があり越えられない。
滝手前すぐの右岸斜面から巻く。
最後の住宅跡を越える。
暫く、1.5〜2m前後の小滝が続く。
水量・苔・技術力を考え、直登するか巻くか選んで頂きたい。
写真の滝2箇所は、右岸から巻いた。
この滝は上部に掛かった倒木を手掛かりに直登。
右岸を三点支持でへつる。
左から支谷が合流してくる地点を右方向へ。
V字に切れ込んだ場所を越える。
倒木が沢を塞いでいる場所は右岸から越える。
更に沢を遡行する。沢は全般的にぬかるんでいる場所が多かった。
沢の分岐、ここは左俣方向へ。右俣は苧川西谷北側の尾根に向かう。
更に進むと沢筋がはっきりしなくなる。
どこも、それなりに傾斜のある斜面なので、手掛かりの多そうな場所から登る。
今回は脱出点として世継山東峰ピーク付近を目指した。
かなりズルズル滑る斜面だ。
前方が明るくなり、世継山東峰ピークから10m程度南側に脱出した。
世継山東峰ピークのベンチで小休憩をとった。
ハーブ園東尾根を下る。
ハーブ園風の丘との分岐は左方向に進み少し登り返す。
この尾根には、神戸市の道標も設置されている。
登山道が右側の谷に降りていく。
谷の少し上流側から、木橋で対岸に渡る。
すぐに舗装路が見えて、ハーブ園東尾根の登山口に出る。
舗装路を左方向に進む。
新神戸駅やトイレの看板がある場所で階段を下りる。
見晴らし展望台に到着。
布引の滝経由で新神戸に下山した。