今回のテーマは「どの沢も荒れてますね」。
少し涼しくなってきたが、まだまだ低山を歩くには気温が高い。
尾根登りはバテるので、今回も谷歩きでプランを組んだ。
目的地は北六甲赤子谷。5月に左俣を歩いているので、今回は右俣を歩く。
右俣上流にある分岐は、左沢に進み、縦走路にある「赤子谷」の道標地点に出る。
復路は、東六甲歩きでよく下山路に利用する行者山。
今回は、行者山々頂経由で西山団地に下山するルートをチョイスした。
行者山の他のルートは検索ページから確認して頂きたい。
下調べでは、右俣は沢を離れて歩く場所が多いようなので、沢装備は持ち込まなかった。
実際歩いた赤子谷右俣は、沢歩きと言うより谷道歩きの雰囲気だった。
ルーファイや現在地確認能力は必要だが、
滝や岩場登り、急斜面の巻き道通過など、沢歩き的なテクニックは殆ど必要無い。
加えて、5月に歩いた左俣と比べると沢は荒れており、沢の中をジャブジャブ進むには適していないと感じた。
尚、左右俣の合流点から右俣に入ってすぐの場所に、
石を積み上げ、ブルーシートを屋根にした砦が築かれていた、どうやら住人がいるようだ。
更に、右俣2つ目の堰堤巻き道で、斜面が崩壊しており、越えることができなかった。
止む終えず、赤子谷中尾根から右俣に降りる道を通ることにした。
これから右俣を歩かれる方は、最初から中尾根経由で歩かれるか、
2つ目の堰堤が巻けない場合は引き返し、1つの堰堤の巻き道が中尾根に近いところまで高度を上げるので、
そのまま尾根に乗り上げて、中尾根を巻き道として利用した方が良いだろう。
スタートが遅かったため、生瀬駅では20人くらいのパーティと単独行者が出発するところだっだが
幸いどちらも、赤子谷ではなかったようだ。
○JR生瀬駅〜全山縦走路
スタートはJR生瀬駅。
駅前の道を右方向に進み、JRのガードを潜る。
西宝橋と大多田橋の信号をそれぞれ左折。
暫く道なりに進む。
大型車両の通行が多いので、最初の橋を渡り、交通量の少ない川の左側の道に入る。
次のまさよし橋で左折し、坂を上っていく。
門扉のある突き当りを左折して、少し下ったところが赤子谷の登山口だ。
沢の右側の踏み跡を進み、石組み堰堤を越える。
草で埋もれて判り難いが橋がある。この橋の名前は、前述の生瀬駅近くの橋と同じ「西宝橋」。
この橋は渡らずに進む。
道なりに進むと、少し朽ちている小橋があるので、慎重に渡る。
左右俣の合流地点に出る。中州部分を目指して進む。
(撤退した沢沿いのルート)
左右俣分岐のケルンから右俣の沢に降りて進む。
すぐに、沢の真ん中に石を積み上げ、ブルーシートで覆った砦があった。
洗濯ものが干してあり、確実に人が住んでいる。
砦の横を通り、右俣1つ目の堰堤は、少し手前の左側から越える。
この巻き道、最初は目印も無く、結構急斜面なので注意が必要だ。
さらに二つ目の堰堤。
左の斜面を越えるのだが、ロープが不自然に木に巻き付いて垂れている(赤丸)。
このロープを使うのは危険と判断し、三点支持で斜面に挑むが、土崖と脆い花崗岩で進めない。
何度かチャレンジしたが、やはり登り切れない。
無理をすると4mくらい転落や滑落する可能性があるので、この巻き道を越えることは断念した。
沢の両岸や堰堤近くも確認したが、他に巻けるような場所は発見できなかった。
赤子谷は、左右俣間の尾根に道があり、
この2つ目の堰堤先すぐに見えている
3つ目の堰堤端に下りれることは下調べ済だったので、そちらから沢に入ることにした。
1つ目の堰堤の巻き道は尾根のすぐ近くまで達していたので、上端から尾根に乗り上げると道があった。
そのまま進んでも良かったのだが、登山道確認のため、一旦ケルンまで引き返した。
帰宅後、先達の山行記録を調べてみると、このロープは、垂らしてあるのではなく
元々立ち木同士を結び付けてあったものが、土砂崩れで木ごと崩れて、ぶら下がっているものだった。
このロープを補助に使うのはとても危険だ。右俣を沢から歩かれる方は注意して頂きたい。
(改めてケルンから出発)
ケルン右側の踏み跡から登る。
尾根道を進む。
ケルンから4〜5分歩いたところに、中尾根と右俣に向かう道の分岐がある。
斜面を下っていく。
尾根経由の場合、ケルンから1つ目(沢沿いの場合3つ目)の堰堤端に着く。ここから沢沿いを歩く。
2つ目の堰堤、手前右側から越える。
この付近から踏み跡が明瞭になってくる。
3つ目の堰堤上で左側に渡り、4つ目も左から越える。
沢は荒れている。
踏み跡が流されている場所もあるので、どこを歩くか判断しながら進む。
土砂崩れで倒木が沢を塞いでいる場所には、しっかり巻き道がある。
5つ目の堰堤は、堰堤が目視できる前に巻き道があるので注意が必要だ。
一度堰堤を確認してから引き返しても良いだろう。
堰堤手前の右側から巻く。
5つ目の堰堤を越えると、目印になるようなものは無くなるが、踏み跡はしっかりしている。
また倒木で沢が塞がれている。左側から巻く。
この巻き道の辺りが、大谷方面との沢の分岐なのだが、山腹を巻いているので分岐を確認できなかった。
左右に渡渉しながら、踏み跡を進む。
マーキングやテープも豊富にある。
明確な沢の分岐に到着、ここで小休憩をとった。
休憩後、歩くのは左沢なので左に進んだが、あれだけしっかりしていた踏み跡がすぐに消えた。
もう一度、沢の分岐に引き返し、地形図を確認した。
地形図上、この分岐は三俣になっていた。
340m付近で、譲葉山の北側から入る沢と分岐して、360m付近で、登路のある左右沢の分岐になっている。
先ほど進んだ左沢は、譲葉山の北側に入る沢との分岐のようだ。
右側の沢にある踏み跡を進む。
暫く進むとケルンがあり、直進する踏み跡と左折する踏み跡があった。
未確認だが、このケルンを直進すると、右沢を進めるものと思われる。
ここで左折(東進)する踏み跡に入る。
踏み跡は一部不明瞭な場所もあるが、迷うようなことは無かった。
暫く進んでから、方角を確認すると、南東方向だったので、間違えていないと確信できた。
予定の赤子谷道標の場所で縦走路に合流した。
合流点で小休憩をとった。