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船坂谷・蛇谷北山・東おたふく山・住吉道
日付:2016/05/21 (土)
同行者:無し
天候:晴れ
気温:24℃(石宝殿 、11:30、標高約870m)
コース:船坂橋BS〜船坂谷〜石宝殿〜蛇谷北山〜土樋割峠〜東おたふく山〜雨ヶ峠〜住吉道(右岸道)〜エクセル東BS
地形図:宝塚、西宮
一般地図概略位置:船坂谷
概算距離:9.6km
累積標高+:799m、累積標高−:923m
歩行時間:4時間30分、ルート係数:19.6
道迷い:船坂谷は読図能力必要
特筆事項:住吉道右岸道下流は土砂崩れが発生しており、数日晴天が続いた後でも水深20〜30cmの沢渡渉が必要
体力難易度:レベル2
技術難易度:船坂谷はCランク
今回のテーマは「土石流と崖崩れ」。
今回は、5/1の赤子谷に続き、北六甲東部でまだ歩いていない船坂谷を歩くことにした。
船坂谷は赤子谷と比べると、六甲らしく堰堤が多い谷だが、ハイカーは少なく静かに歩ける谷だ。
復路は、魚屋道から有馬に下山するプランも考えたのだが、
距離は長くなるが表六甲側に下山することにした。
なるべくハイカーの少ないルートをチョイスし、蛇谷北山、東おたふく、住吉道をつないで、住吉台に下山する。
住吉道では、久しぶり右岸道を歩いてみることにした。
実際に歩いてみた船坂谷だが、近年の豪雨で、大きな土石流が2箇所で発生しており、登山道が流出している。
山と高原地図では、川上ノ滝までは一般道表示になっているが、
土石流は川上ノ滝下流の船坂第三堰堤上部でも発生しており、
整備登山道を中心に歩かれている方は、迷う可能性があるので、避けた方が良いだろう。
船坂谷全体では、岩場や堰堤越えは、ロックガーデンや須磨アルプスが歩ければ、問題ない程度だが、
ルートファインディング技術は随所に必要な谷になっている。
快適に歩ける予定だった復路だが、
住吉川右岸道下流部で土砂崩れが発生している情報を入手しておらず、予想外に難儀してしまった。
○船坂橋BS〜石宝殿
スタートはさくらやまなみバス船坂橋BS。
船坂橋BSには宝塚から阪急バスも利用可能だ。
バスが来た方向に少し戻った船坂交差点にセブンイレブンがある。
バスの進行方向に進み、写真の看板がある場所で左折する。
左折したら、舗装路を登っていく。
途中、沢に向かっていく地道もあるが、舗装路を詰める。
私有地駐車場で右側の沢沿い道に入る。
この場所に船坂第二堰堤がある。
舗装路の上を川が流れている場所と水場を通過。
兵庫登山会の看板がある白水山への分岐地点で、右岸(左側)に渡渉する。
傾斜の緩いガレ道を登っていく。
山行時、この付近で新しい堰堤(船坂第十堰堤)工事が行われていた。
老ヶ石を通過。
現在では、随分埋まってしまっているようだが、本来はかなり大きな岩のようだ。
船坂第三堰堤を右岸(左側)から越える。
踏み跡を辿り、上流の河原に降りる。
河原が白く、荒れた砂地になっている。
どうも、ここ数年の豪雨で土石流が発生したようだ。
船坂第三堰堤の上部は沢が合流している。
持ち込んだ1/2500地図で確認すると、遡行する船坂谷は右俣だ。
右岸(左側)から沢に降りているので、奥の沢に進む。
土石流が発生箇所は、登山道や踏み跡は全くないので、周辺にマーキング等が無いか注意しながら沢を遡行する。
沢の荒れが少なくなった場所の左岸(右側)にテープと踏み跡があった。
踏み跡を進み川上ノ滝に到着。
ここで小休憩とした。
滝の手前左岸(右側)に巻き道がある。
滝の上部に堰堤があり、滝と堰堤を巻くため、かなり高度を上げる。
沢に降りると、また白い荒れた砂地だ。ここでも土石流が発生してる。
沢の歩き易い場所を進む。
荒れた沢を進むと分岐がある。
この分岐は、支沢である右俣方向に進む。
滑りやすい滑滝になっているので注意して頂きたい。
沢沿いに暫く登ると左側の尾根を越えるマーキングと踏み跡があるので左折する。
この左折を見落とすと迷ってしまうことになる。
この辺りから上流は、踏み跡やマーキングがしっかりしており、注意深く歩けば迷うことはないだろう。
支沢から船坂谷の本沢に戻る。
沢を進むと、右岸(左側)斜面を登っていくマーキングやテープがある。
この巻き道で、地形図上、堰堤を3つ巻いている
堰堤を巻き終わると、支沢に急降下する。
しっかりした踏み跡が続く。
堰堤を左岸(右側)から巻く。
最後の堰堤は右岸(左側)から巻く。
堰堤を越えると急登になり、100m程度一気に高度を上げる。
船坂谷の下山口に到着。明石・神戸・宝塚線カーブ112地点だ。
全山縦走の東六甲縦走路に入る場所がカーブ113なので、1つ西側のカーブになる。
舗装路を右折。鳥居のある場所で折り返して石宝殿に向かう。
石宝殿の広場に到着。
ここで食事休憩とした。
○石宝殿〜エクセル東BS
広場から蛇谷北山登山道を下る。
芦屋市設置の道標があり、歩き易い登山道だ。
蛇谷北山々頂に向かう、登り返しの後にある道標の無い分岐は、右側の山頂方向に進む。
蛇谷北山々頂に到着。
土樋割峠を目指す。
途中西おたふく方面展望が開ける場所がある。
土樋割峠に到着。
舗装路を跨ぎ、東おたふく山々頂に向かう。
歩き易い登山道を10分程登る。
丁度、昼食タイムだったので、山頂は混雑してると思ったのだが、誰も居ない。
拍子抜けだ。
せっかく無人なので、ここで小休憩とした。
東おたふくの、気持ちの良い草原道を進む。
三角点から雨ヶ峠に。
雨ヶ峠では、多くの方が昼食中だった。
この付近は食べ物やリュックを狙う人慣れしたイノシシが出るので、個人的には雨ヶ峠での食事はオススメしない。
雨ヶ峠東屋を登山道側から見て左奥にある踏み跡へ進む。
5分程で住吉道に合流する。
住吉道は歩き易い道だ、緩やかに高度を下げながら進む。
右岸道・西おたふくの分岐から、右岸道に入る。
多少荒れてはいるが、良く歩かれてる感じだ。
大平岩を越えて、更に下流へ。
バリケードを越えて、暫く進むと河原に出た。
白くて荒れた砂っぽい河原。。。
午前中の船坂谷で何度か見た景色が目の前に現れた。
住吉道では見たことのない光景である。
周辺を観察すると、河原の右岸斜面が大きく崩れていた。
ここ数年の豪雨で崩れたものだと思うが、事前に情報を持っていなかったので驚きだ。
崖の状況から、雨天や雨後はこの付近を通行しない方が良いだろう。
最初は、道を間違えたのかとバリケードまで戻り、
河原に出てみたが、対岸に登山道らしきものは無かった。
もう一度崩落した河原に出で、観察すると、対岸の崩れた崖に1m程だけ登山道らしき痕跡があった。
更に対岸下流を探索すると、緩い登りの丸木階段の道があった。
沢を渡渉すれば、住吉道に復帰できそうだが、水の流れが速く、深い。
浅瀬を狙ったらドボンしそうな雰囲気だし、安全策を取ると登山靴の中に水が入りそうだ。
大平岩まで戻り、左岸に渡ることも考えたが、携行していた沢靴で渡渉することにした。
裸足で渡ってもよいのだが、川辺は細かい砂が多く、濡れると泥になってしまい、後始末が面倒そうだ。
船坂谷では使用しなかった沢靴が思わぬところで役に立った。
素足に沢靴でなんなく渡渉。
沢靴で渡った場所に道標が埋もれていた、やはりここが登山道だった場所だ。
この道標、以前はこんな場所にあった。
登りで利用した場合、この道標の先で、住吉川を右岸に渡渉していた。
ルーファイや渡渉の靴履き替えに時間がかかったが登山道に復帰。
五助池から五助堰堤に。
石切道・黒五山の分岐を越えて住吉台を目指す。
市街地に出て、最初のT字路を右折。
住吉台エクセル東BSからくるくるバスでJR住吉方面へと帰路に就いた。
○山行諸データ
△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)
08:57 船坂橋BS
09:53 川上滝
(休憩8分)
10:01 川上滝
11:21 船坂谷下山口
11:25 石宝殿
(休憩14分)
11:39 石宝殿
12:10 土樋割峠
12:20 東おたふく山々頂
(休憩15分)
12:35 東おたふく山々頂
12:49 雨ヶ峠
13:11 住吉川右岸道分岐
(崩落地ルーファイ・渡渉25分)
14:00 住吉川左岸道合流
14:09 五助堰堤
14:29 エクセル東BS
△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)
399.7m 船坂交差点
841.4m 船坂谷下山口
696.8m 東おたふく山々頂
621.3m 四等三角点雨ヶ峠
286.4m 住吉道、石切道、打越山方面分岐
271.1m 住吉台登山口地道開始点
△エスケープルート
六甲山上道路→宝殿橋IC→阪急バス宝殿橋BS
東おたふく山周辺→阪急バス東おたふく山登山口BS
※各交通機関は運転状況注意(運転時間帯、悪天候による運休や定休日)
△スタート地点付近情報
トイレ:無し
コンビニ:船坂交差点にセブンイレブン
飲料自販機:無し
△コース途中情報
トレイ:無し
飲料自販機:無し