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氷ノ山(仙谷・三の丸)



日付:2016/05/05 (木)

同行者:無し

天候:晴れ

気温:8℃(氷ノ山々頂 、10:00、標高約1510m)

コース:仙谷登山口〜仙谷〜氷ノ山々頂〜三の丸〜三の丸登山口

地形図:若桜・氷ノ山

一般地図概略位置:氷ノ山 

概算距離:8.9km

累積標高+:855m、累積標高−:902m

歩行時間:3時間42分、ルート係数:18.5

道迷い:仙谷岩場は注意

特筆事項:こしき岩は危険と判断したら巻き道通行

体力難易度:レベル2

技術難易度:Bランク(こしき岩は巻き道利用)




今回のテーマは「久しぶりの遠征」。

山行コース図 断面図

今回は、遠地登山として、鳥取側から氷ノ山に登った。

久しぶりに遠くに行ってみるかと思い立ったのは4月29日。
比良や鈴鹿も良いが、せっかくのGWなので、もう少し遠出をしてみることにした。
かといって何の準備もしていないので、それ程遠くへは行けない。
丁度良い距離として、地元兵庫県の最高峰でもある氷ノ山に前泊して登ることにした。

29日午前中発表の週間天気予報で、
5日の天候を確認してから、宿と高速バスを予約した。

宿泊した宿は「氷ノ山高原の宿 氷太くん
この宿はインターネット予約可能で、登山者向けのプラン(翌日用のおにぎり弁当付)もある宿だ。
往復の交通手段は日本交通の関西(なんば・梅田・三宮)〜鳥取高速バス、こちらはメールで予約した。

現地情報だが、高速バスの若桜バス停は道の駅若桜横のR29にある。
宿や登山口まで行く町営バスのバス停は、 若桜鉄道若桜駅前が乗り場になる。
道の駅から鉄道駅まで、徒歩移動で5分程度必要になる。
高速バスは渋滞などで30分くらい遅れることは結構あるので、乗り継ぎ時間は余裕を持った方が良いだろう。
尚、若桜までは、高速バス以外にも、JRと若桜鉄道を乗り継いで行くことができる。

前日は、15時過ぎに宿に到着したので、
宿から登山口までと、下山地点から帰路のバス停までの
道順と所要時間を確認し、のんびり過ごした。

肝心の登山ルートだが、
往路は仙谷コースを、復路は三の丸コースを選んだ。
両コース共、道標はしっかり整備されてる。
六甲と同様の119プレートと
コースの○合目を示す2種類の道標が設置されている。
どちらも、設置場所の地図が公表されているので、印刷して持っていけば、
ほぼ迷うようなことは無いし、行程管理にも利用できる。

山頂下のこしき岩だが、一か所だけ、越えにくい岩がある。
しっかりホールドできる手掛かりになるようなものがなく、 足場も一部斜めになっている。
この岩は岩を登ってきた途中にあるので、滑落したら、結構下まで落ちてしまう。
この難所手前に、左にトラバースする道がついているが、そちらは行き止まりだ。
無理そうなら引き返して、こしき岩の巻き道を利用して頂きたい。

山行当日、まだ情報発信されていた登山口や下山地点となっているスキー場天気予報によると、天候は晴れ。
気温は登りである往路では10度前後、風は午前中はやや強いものの、徐々に収まる予報。
絶好のコンディションで、かつコースが中上級者向けのため、山上以外はハイカーにも少なく、たっぷり山を楽しめた。

GWの氷ノ山、今年は雪が少なかったので残っていなかったが、普通は残雪期となるのでご注意願いたい。



○宿泊地(氷太くん)〜仙谷登山口〜氷ノ山々頂

前夜宿泊した氷太くんを出発。宿への誘導路を下る。
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2車線のR482を横断し、緩やかな舗装路を上る。すぐに左からの道と合流するので道なりに進む。
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暫く進み、左側に集木場建物のある場所が登山口。道標と案内図がある。
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登山口からすぐの場所に堰堤があるので、右から登り、堰堤端から杉林に入る。
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杉林を抜けて、スキー場ゲレンデに出る。
氷ノ山(仙谷・三の丸)09 氷ノ山(仙谷・三の丸)10

ゲレンデを、横切るように少し進むと、道標があるので、左折し踏み跡を進む。
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再度、杉林に入る。 ここで熊鈴を付けた。
氷ノ山(仙谷・三の丸)13

暫くは仙谷と支流である大倉谷の左岸(右側)登山道を進む。
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自然探勝路との分岐。
道標を丁寧に確認しながら歩けば迷うことは無い。
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支流の大倉谷を渡渉し、仙谷に向かって尾根を巻く。
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登山道は仙谷の左岸(右側)に続く。
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渡渉点には必ず道標がある。
氷ノ山(仙谷・三の丸)22

暫く右岸(左側)を進み、再度左岸に渡渉。
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ガレた河原を歩く。
ここで仙谷で唯一出会ったハイカーに先行して頂く。
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一か所目の鎖場。岩が濡れていなければ鎖に頼る程ではない。
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鎖場から暫く進むと、大きな岩だらけの沢筋になる。
この辺りだけは、マーキングやテープも確認しながら歩くと良いだろう。
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岩の乗り越えながら進むと大きな矢印のプレートがある。
ここで仙谷から脱出する。
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尾根に取り付く急な登りになる。
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二か所目の鎖場。ここは水の流れがあるので、補助的に鎖を掴んだ方が良いだろう。
氷ノ山(仙谷・三の丸)36

ぬかるんだ斜面はスリップに要注意だ。
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更に、急な斜面を登ると、主稜線に続く支尾根に乗る。
氷ノ山(仙谷・三の丸)38 氷ノ山(仙谷・三の丸)39

谷から脱出するため、急斜面を登っている途中で、登山口から1時間が経過していた。
1時間くらいで休憩する予定だったので、支尾根先端(B−14)道標と小さなベンチのある場所で小休憩とした。

支尾根を主稜線に向けて登っていく。
氷ノ山(仙谷・三の丸)40

谷からの脱出時ほどではないが、ここも急登だ。
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15分程登ると前方が開けて、仙谷分岐に到着。
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プランでは仙谷分岐で大休憩の予定だったが、15分程前に休憩したばかりだったので、ここも短時間の休憩で出発した。

山頂に向けて出発する。
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こしき岩は序文で解説した通り、危険と思う場合は左から巻き道を利用して頂きたい。
氷ノ山(仙谷・三の丸)46

こしき岩は下から見上げると垂直の壁に見える。
勿論、鎖などはない。気合を入れて登ったので、撮影を忘れていた。

こしき岩の雰囲気をよく表現されているのはこちらのブログだ。
私が乗り越えるのに苦労した場所は、ブログ写真で、お父さんが娘さんをサポートしている場所だと思われる。
この難所は、ブログ管理者のお母さんが下っている姿を撮影している場所の上になるので、落ちれば下まで行ってしまう。
こしき岩途中の行き止まりトラバース道はお母さんが下を見下ろしている場所だ。

こしき岩上部から、登ってきた方向を見る。
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仙谷分岐付近は休憩しておられた方を含め、
私の後方に6名の方がおられたが、こしき岩に登ってくる方はいなかった。

私も六甲の岩尾根や高御位山・桶居山などに登っていなければ、チャレンジはしていないだろう。
それと、いつも参考にさせて頂いているルーンさんのレポに、こしき岩上部からは山頂に向けて藪こきすれば進めると記載があった。
ということは、岩壁は登っても下る必要はないのだ。それに六甲ハイカーである私は、岩登りより藪こきの方が得意だ。

こしき岩上部から続く藪道はすぐにわかった。予想以上にはっきり踏み跡がついている。
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踏み跡のしっかりした藪道を進むと、こしき岩の巻き道が折り返す地点に出た。
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山頂まで最後の登りを進む。
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氷ノ山々頂に到着。
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本当に天気が良い。
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予定より早めに山頂についたので、予報で午後の風が弱まる前となり、少し風が強い。
屋外が気持ちよいのだが、食事が飛んでいきそうなので、避難小屋で食事休憩とした。


○氷ノ山々頂〜三の丸〜三の丸登山口〜スキー場BS

山頂で食事と景色を楽しみ、三の丸に向けて出発。
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笹に囲まれた、緩やかな稜線を進む。
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以前は沼地で歩きにくかったらしい場所には、木道が設置されており、通過に支障は無い。
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三の丸のピークには展望台がある。展望台の見えるピークを目指す。

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氷ノ山々頂から35分で三の丸に到着。
ここでも展望台から景色を眺めながら小休憩とした。
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身体が冷える前に、三の丸を出発。
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避難小屋先の分岐を右折し三の丸コースへ。
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このルートで最後のトイレ(山行時は扉の一部が壊れて中が見える状態だった)。
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最初は、稜線上のなだらかな下り。
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笹道から徐々に木々が多くなってくる。
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林の中に入ると急坂になる。
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スキー場リフト上部に到着。ここで最後の小休憩をとった。
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リフト右側の下りは、何度も崩壊と修復を繰り返している雰囲気だ。
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ゲレンデ内の小尾根に出る。
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さすがスキー場の最上部、下を見下ろせてかなりの高度感。
段ボールのソリでもあれば一気に下れそうだ。
氷ノ山(仙谷・三の丸)80

小尾根を下るとリフト中間地点。
ここでゲレンデに向けて左折する、右の丸木階段は自然探勝路だ。
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ゲレンデ内の踏み跡を辿る。小高い丘にある木に囲まれた建物の右側に下る。
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建物の先では左側に。
緑矢印の場所に道標があるので、道標に向けて下る。
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道標地点で90度右折。
直進する踏み跡もあるがコースはそちらではない。
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リフトの架線が見える方向に下り、更に下方に見える舗装路に下っていく。
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舗装路された林道を越える。
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ゲレンデ端の青い屋根の建物へ。
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青い屋根の建物の右側が三の丸登山口だ。
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バス通りを右折して10m程の場所にバス停とトイレがある。
氷ノ山(仙谷・三の丸)90

若桜からの高速バスが満席だったので、
若桜町営バス〜若桜鉄道と乗り継いで、鳥取から高速バスで帰路に就いた。


○山行諸データ


△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)

07:48 氷太くん
08:00 仙谷登山口
08:16 自然探勝路分岐(B−5)
08:28 第一渡河点左岸(B−8)
08:48 第一鎖場
08:55 谷岩場からの脱出点(B−13)
09:03 支尾根先端(B−14)
(休憩4分)
09:07 支尾根先端(B−14)
09:23 仙谷分岐(B−14)
(休憩4分)
09:27 仙谷分岐(B−14)
09:29 こしき岩下
09:37 こしき岩山頂側入口
09:47 氷ノ山々頂
(休憩23分)
10:10 氷ノ山々頂
10:45 三の丸展望所
(休憩8分)
10:53 三の丸展望所
11:25 氷ノ山スキー場チャレンジコースリフト上部
(休憩3分)
11:28 氷ノ山スキー場チャレンジコースリフト上部
11:39 自然探勝路分岐
12:10 三の丸登山口
12:12 スキー場BS


△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)

0833 m 仙谷登山口
1509.6m 氷ノ山々頂三角点
1464 m 三の丸
0767 m 三の丸登山口


△エスケープルート

無し


△スタート地点付近情報

トイレ:氷太くん(泊地)又は響の森、キャンプ場
コンビニ:無し
飲料自販機:氷太くん、響の森、バス通り添いスキー場付近


△コース途中情報

トレイ:氷ノ山々頂(5月〜11月中旬)・三の丸(山行時扉が壊れて中が見える状態でした)、三の丸登山口付近
飲料自販機:無し


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