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古寺山・六甲アルプス・アイスロード



日付:2016/04/30 (土)

同行者:無し

天候:晴れ

気温:9℃(古寺山々頂 、8:20、標高約633m)

コース:神鉄六甲駅〜古寺山(観音道〜表参道〜行者道)〜九体仏〜六甲アルプス〜前ヶ辻〜アイスロード〜六甲ケーブル下

地形図:神戸首部、有馬

一般地図概略位置:古寺山 

概算距離:8.1km

累積標高+:707m、累積標高−:787m

歩行時間:3時間44分、ルート係数:17.0

道迷い:古寺山登山道分岐多し

特筆事項:六甲アルプス、落石・滑落注意

体力難易度:レベル2

技術難易度:六甲アルプスはCランク、古寺山はBランク




今回のテーマは「巻けるところは巻きましょう」。

山行コース図 断面図

今回は、まず最初に古寺山に登ることを考えた。
古寺山は、私が山登りを始めた頃の山と高原地図には登山道の記載がなく
道があると認識していなかった山である。

北側から古寺山々頂まで登り、更に南下し、その先はシュラインロードか
逢山峡方面に出て仙人窟に向かうか、あれこれプランを練っていた。

地形図を眺めていて、この付近に歩きたいと思っていた場所があることを思い出した、六甲アルプスである。
なかなか接続するルートがなく、プランに組み込めずにいたのだが、
古寺山からの接続にはもってこいだ。

六甲アルプスからは、地獄谷東尾根、シュラインロードと繋ぎ、前ヶ辻に出る。
その先は、通常ならアイスロードを下山路に選択するのだが、あいにく通行止め。
仕方なく、記念碑台から油コブシで下山するプランを組んだ。

しかし、山行当日前ヶ辻まで来てみると、
アイスロードの下山口に設置されていた、通行止めを示す看板は撤去されていた。
神戸市のアナウンスでは4月末復旧予定だったので、通行できるようになったと判断。
予定を変更してアイスロードから下山することにした。
通行結果からアイスロードは復旧したようだ。

山行では、古寺山々頂からシュラインロードに向かう道でルートを誤り

予定ルートへの復帰に手間取ってしまった。

また、六甲アルプスでは、勢いよく岩に攀じ登ったら、先が切り立った崖で進めず、
巻き道を通るべき場所だったと言うことを3回も繰り返してしまった。
六甲アルプスは、岩場周辺をよく観察して歩いた方が良いだろう。

晴天のGW。
初めて歩く道、岩場、久しぶりに歩く道と内容盛りだくさんの山歩きとなった。

尚、本山行から、落石や滑落の危険があるような場所ではヘルメットを着用するようにした。
落石などの不測の事態、加齢による体力低下、実力を過信した無茶など、
様々な場面での怪我防止や怪我の程度の軽減を目的としている。
今回のヘルメット着用区間は、六甲アルプス最初の岩場から、地獄谷東尾根合流手前の笹道に変わる辺りまでだ。


○神鉄六甲駅〜九体仏

スタートは神鉄六甲駅。

まずは、駅前から古寺山観音道の登山口へ向かう。
この市街地歩きのルートは、山と高原地図に記載されているルートだ。
駅前にあった周辺図に歩くルートを示すと右写真(2枚目写真)の赤線になる。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード01 古寺山・六甲アルプス・アイスロード02

改札を出て、線路を渡り、住宅の向こう側を左折。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード03

道なりに上っていき、カーブミラーのあるT字路を右折。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード04

2車線道を横断し、突き当りを左折。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード05 古寺山・六甲アルプス・アイスロード06

農業用ため池の向こう側で細い路地に入る。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード07 古寺山・六甲アルプス・アイスロード08

北六甲有料道路を横断した場所が、観音道の登山口となる。神鉄六甲からは15分程度だ。
この場所、道路を横断できる地下道があるのだが、地下道部分はチェーンでバリケードされており通れない。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード09 古寺山・六甲アルプス・アイスロード10

フェンス横から奥に見える堰堤方向に進む。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード11

堰堤手前右斜面に丸木階段があるので右折する。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード12

少し登ると尾根道と沢道の分岐がある、尾根道方向に進む。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード13

尾根道は上写真の丸木階段道から斜面をトラバースし、崩落防止擁壁の向こう側に続いている。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード14

尾根の登りが始まる。
途中平坦地もあるが、布引城山の新神戸からの登りを思い出すような、急な登りである。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード15 古寺山・六甲アルプス・アイスロード16 古寺山・六甲アルプス・アイスロード17

表参道と合流する。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード18

表参道も急な登りが続く。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード19 古寺山・六甲アルプス・アイスロード20

傾斜が緩やかになった先にT字路があった。
ここに道標はないが、目的とする山頂は南にあるので、方角を確認し左折した。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード21 古寺山・六甲アルプス・アイスロード22

左折後しばらくすると巨石のある場所に到着する。
ここが古寺山々頂だ。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード23 古寺山・六甲アルプス・アイスロード24

山頂で最初の小休憩をとった。

修行岩右の踏み跡が行者道、シュラインロードを目指す。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード25

暫く進むと写真のT字路分岐がある。
今回のプランではここを右折するのが正解なのだが、最初ここを直進してしまった。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード26

上写真の分岐にある私設道標では、右折も直進もシュラインロードに行けるように受け取れた。
右折する道より、直進道の方が道幅も広く、よく踏まれていたのでそちらに進んだ。

直進して進んだ先に、また道標のないT字路があった。
方角を確認し左折、暫く進むと、道は東方向へ向かう谷筋道になった。
下調べでは、行者道は南に向かう尾根道のはずである。
ルートを誤ったと判断し、道標のないT字路まで戻り逆方向に進んだ。
すると、上写真の分岐に戻ってきてしまった。
シュラインロードに向かう行者道がない。

腰を下ろし地形図を広げ、状況を整理する。
行者道が無くなっているはずはないので、どこかで分岐を見落としていることになる。

今度は上写真の分岐を右折し、周辺に注意しながら進んだ。
すると、暫く歩いた先にY字道があり、右方向が行者道である道標があった。
先ほど逆方向から戻ってきた時には気づかなかった。

誤ルートは、地形図に紫線で記入しているので参考にして頂きたい。

予定のルートに復帰できたので、先を急ぐ。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード27

行者道を進む、いくつかあった分岐には、しっかり私設の道標があった。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード28 古寺山・六甲アルプス・アイスロード29

軽快な尾根道である。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード30 古寺山・六甲アルプス・アイスロード31

シュラインロードに出る手前は急な下り。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード32 古寺山・六甲アルプス・アイスロード33

やがて舗装路に出るので、向かい側にある踏み跡に進む。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード34

裏六甲ドライブウェイに出た。
場所はシュラインロードの鳥居のある場所のすぐ左側だ。
DWを右折し、九体仏に向かう。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード35

九体仏前で小休憩とした。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード36


○九体仏〜前ヶ辻

九体仏から更にDWを下り、カーブbR7地点が六甲アルプスへの取り付きとなる。

ガードレール部分に沢がある、この沢はヨモシロ谷だ。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード37

ガードレール向こう側からヨモシロ谷の左岸(右側)沿いに進む。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード38

すぐに右斜面に向かう踏み跡とテープが見えるので、ここから登る。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード39

レポ最初にある断面図を見て判るように、この部分は激登りだ。
但し踏み跡は明瞭なので、慎重に登って行けば、迷うことなく尾根に出ることができる。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード40 古寺山・六甲アルプス・アイスロード41 古寺山・六甲アルプス・アイスロード42

傾斜が緩やかになると土崖から岩尾根に変わる。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード43 古寺山・六甲アルプス・アイスロード44

岩場をどんどん越えていく。
序文でも書いたが、巻き道やテープに注意して歩こう。
クライミング技術があれば別だが、巻けるところは巻いていくのが正解だ。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード45 古寺山・六甲アルプス・アイスロード46 

やはり岩尾根歩きは楽しい。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード47 古寺山・六甲アルプス・アイスロード48

この岩と岩との間を通過した先が、今も崩落が続いている場所だ。
慎重かつ素早く通過してしまおう。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード49 古寺山・六甲アルプス・アイスロード50

岩登り部分はそれほど多くない、巻き道がついている箇所の方が多いくらいだ。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード51 古寺山・六甲アルプス・アイスロード52

3m程度の下りの岩崖。
右側にステップがあるので、そちらから下る。
この岩崖、風化が進みやや脆い。念のため補助的にロープを掴んでおいた方が良いだろう。
右写真(2枚目写真)は振り返って撮影。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード53 古寺山・六甲アルプス・アイスロード54

更に岩尾根を進む。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード55 古寺山・六甲アルプス・アイスロード56

やがて普通の山道に変わり、笹が現れると、地獄谷東尾根に合流する。
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分岐を左折して進む。
地獄谷東尾根は笹深いが、踏み跡はしっかりしている。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード59 古寺山・六甲アルプス・アイスロード60 古寺山・六甲アルプス・アイスロード61

広場に出たら、ベンチ脇に道に進む。
暫くするとシュラインロードに合流する。
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ノースロードの分岐を確認しながら、前ヶ辻を目指す。この区間は舗装路だ。
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前ヶ辻に到着。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード67

序文の通り、アイスロードが通行できそうなので、予定を変更した。
記念碑台で休憩をとる予定だったので、前ヶ辻にある白髭神社で休憩とした。


○前ヶ辻〜六甲ケーブル下

アイスロードから下山を開始。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード68 古寺山・六甲アルプス・アイスロード69

平成26年台風による崩落個所、バリケードは外れていた。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード70

復旧状況は写真の通り。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード71 古寺山・六甲アルプス・アイスロード72 古寺山・六甲アルプス・アイスロード73

長らく通行止めだったため、歩くハイカーが少ないので、下草が登山道真ん中辺りにまで生えていた。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード74

今回の通行止め以前にも、登山道が崩落し通行止めとなったことがある。
その時の復旧箇所につけられた階段。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード75

下山方向、最初の渡渉点であるガレガレ沢。
西側の谷に堰堤ができており、堰堤工事用と思われる鉄板の階段が設置されていた。

古寺山・六甲アルプス・アイスロード76 古寺山・六甲アルプス・アイスロード77

細かい落石も多いので転倒しないように注意が必要。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード78

真水谷第四堰堤横のぬかるみはそのまま。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード79

DWのトンネルを潜り、登山口に到着。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード80 古寺山・六甲アルプス・アイスロード81

横断歩道を渡り、DW旧道を進む。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード82 古寺山・六甲アルプス・アイスロード83

六甲ケーブル下に到着。
神戸市バス16系統でJR六甲道へと帰路に就いた。
古寺山・六甲アルプス・アイスロード84


○山行諸データ


△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)

07:30 神鉄六甲
07:45 古寺山観音道登山口
08:16 古寺山々頂
(休憩5分)
08:21 古寺山々頂
(ルート誤り〜復帰18分)
09:02 九体仏
(休憩5分)
09:07 九体仏
09:10 六甲アルプス登山口(カーブ37)
10:06 地獄谷東尾根出合
10:29 シュラインロード出合
10:42 前ヶ辻
(休憩6分)
10:48 前ヶ辻
11:37 アイスロード登山口
11:48 六甲ケーブル下


△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)

324.9m 神鉄六甲南側左折点
383.1m ため池右折点
633.8m 古寺山々頂
528.4m 裏六甲DWカーブ37
759.4m 前ヶ辻
242.1m 六甲ケーブル下前車道


△エスケープルート

六甲山上、丁字ヶ辻バス停より六甲摩耶スカイシャトルバス六甲ケーブル(一部は阪急六甲行)

※各交通機関は運転状況注意(運転時間帯、悪天候による運休や定休日)


△スタート地点付近情報

トイレ:神鉄六甲駅構内
コンビニ:無し
飲料自販機:駅前・市街地に有り


△コース途中情報

トレイ:なし
飲料自販機:なし


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