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木ノ袋谷南尾根(寒谷北尾根) 摩耶山 



日付:2016/04/23 (土)

同行者:無し

天候:晴れのち曇り

気温:19℃(掬星台 、10:05、標高約690m)

コース:掬星台〜全山縦走路〜杣谷峠〜杣谷木ノ袋谷出合〜木ノ袋谷南尾根〜摩耶の石舞台下〜掬星台

地形図:神戸首部

一般地図概略位置:摩耶山 

概算距離:3.6km

累積標高+:0403m、累積標高−:0403m

歩行時間:2時間13分、ルート係数:9.4

道迷い:木ノ袋谷から脱出時のトラバースに注意

特筆事項:岩場の支点要確認(枯れ枝、浮石、岩の剥離)

体力難易度:レベル1

技術難易度:木ノ袋谷南尾根はCランク




今回のテーマは「久しぶりの楽しい岩尾根歩き」。

山行コース図 断面図

今回は、登山道ではない尾根のみを、紹介するレポとなっている。

山行当日は、午後から天気は下り坂予報。
短い山歩きとして、以前から歩こうと思っていた、摩耶山の木ノ袋谷南尾根を選んだ。
久しぶりの摩耶山でまだ歩いていない藪道歩きだ。

木ノ袋谷南尾根は、杣谷の途中から摩耶山オテルド摩耶に達する尾根で、
高低差は約280m、近くの木ノ袋谷北尾根と比較すると岩場の多い尾根となっている。

難易度だが、個人的には、道畦谷南尾根より少しだけ高いと感じる程度である。
高いと思う点は、まず取り付きが斜面の攀じ登りになっていること。
次に距離の長い岩場があること。最後に尾根から脱出時に地形読みが必要なことくらいだろうか。

勿論、岩場は慎重に登ったが、危険だと感じるような場所は無かったし、
何か所かあったトラロープのお世話になることもなかった。
摩耶山で楽しい岩場登りができる尾根を歩けたと言う感想だ。

この尾根を歩かれる方は、下り利用では難易度が格段に上がるので、
まずは一度登りで利用して頂きたいと思う。

山行プランとしては、杣谷を登ってきて、途中からこの尾根に入れば、
杣谷後半の単調な石段道をエスケープでき、掬星台に近い場所に登り詰めることができる。



○掬星台〜木ノ袋谷南尾根〜掬星台

まやビューラインサポーターの会2016年度会員になって初めてのビューライン利用だ。
ケーブル始発の10時より前から、臨時便で出ていたのだが、マヤ桜フェスが開催されるためのようだ。
掬星台では、ライブなどあるようで、準備が始まっていた。

ハイカー的立場で言えば、山は静かな方が良いのだが、山はハイカーだけのものではない。
アンプを使うような大音量のライブを毎週やられると困るが、
日本三大夜景のひとつである摩耶山はもっと賑やかで良いとも思っている。
摩耶山に人が来なければ、またビューライン廃止が議論されかねない。
いろいろ工夫して摩耶山に人を集めて欲しいものだ。

掬星台で山支度を整え、まずは杣谷峠に向かう。
木ノ袋谷南尾根01

途中久しぶりに摩耶別山々頂の水道施設に立ち寄った。
木ノ袋谷南尾根02

穂高湖西側入口付近の樹木が伐採されて、以前とは違う場所のようだ。
木ノ袋谷南尾根03

杣谷峠から、杣谷と木ノ袋谷との出合を目指す。
木ノ袋谷南尾根04

杣谷上部の写真の場所は、斜面が崩れて危険な雰囲気だ。
豪雨の後に歩く場合は、注意が必要だろう。
木ノ袋谷南尾根05 木ノ袋谷南尾根06


摩耶第四堰堤を越えて、更に下れば、木ノ袋谷との出合に到着。
杣谷を下り方向で歩いているなら、ここで右折する。
木ノ袋谷南尾根07

木ノ袋谷の流れを渡渉した向こう側の斜面にテープがあり、踏み跡が確認できる。
この踏み跡に入り、左前方に進む。
木ノ袋谷南尾根08

すぐにしっかりとした踏み跡が現れるので斜面を進む。
途中、斜面の上に向かう踏み跡があるが、そちらではない。緩い登りでトラバースしていく方の踏み跡を進む。
木ノ袋谷南尾根09 木ノ袋谷南尾根10

写真の先で、ルンゼ状の小さな谷を越える。
木ノ袋谷南尾根11

谷を渡ってすぐの斜面に取り付く。
もう少しトラバースするのかと思ったが、水平方向に踏み跡は無い。
木ノ袋谷南尾根12

いきなりの急斜面だが、掴める木の根が多く、見た目ほどは危なくない。
木ノ袋谷南尾根13 木ノ袋谷南尾根14

支点の強度を確認しながら慎重に登る。
木ノ袋谷南尾根15 木ノ袋谷南尾根16

3〜4分斜面を登ると尾根に出る。
ここから尾根上の踏み跡は最後までしっかり付いている。
木ノ袋谷南尾根17

尾根に乗って1〜2分程の写真の地点で、木ノ袋谷南尾根と寒谷への道との分岐がある。
この分岐は右側の尾根に続く踏み跡を進む。
木ノ袋谷南尾根18

岩の多い急な尾根を登っていく。
木ノ袋谷南尾根19 木ノ袋谷南尾根20

この辺りはまだ登り易い。
木ノ袋谷南尾根21 木ノ袋谷南尾根22

510+m付近の平坦地に出る。
木ノ袋谷南尾根23 木ノ袋谷南尾根24

平坦地の終わりからP608までがこの尾根の核心部だ。
木ノ袋谷南尾根25

平坦地が終わると岩が目の前に立ちはだかる。
三角形に尖った岩の左右どちらも登れそうなのだが、ここは右側が正解のようだ。
木ノ袋谷南尾根26

距離の長い岩場登り。
トラロープもあるが、助けを借りる程ではない、三点支持で慎重に登っていく。
木ノ袋谷南尾根27 木ノ袋谷南尾根28

木ノ袋谷南尾根は、巻き道は少なく、殆ど岩場を直登していくのだが、
前述の距離のある急な岩場の先だけは、尾根を外し、小さな谷筋に踏み跡が続いている。
木ノ袋谷南尾根29

谷を抜けると再び岩尾根登りになる。
木ノ袋谷南尾根30 木ノ袋谷南尾根31 木ノ袋谷南尾根32

特徴的な枯れ木は575±m付近。P608まであと高度で30m程だ。
木ノ袋谷南尾根33

更に岩尾根を進む。
木ノ袋谷南尾根34 木ノ袋谷南尾根35

傾斜が緩やかになるとP608に達する。
木ノ袋谷南尾根36 木ノ袋谷南尾根37

まだここから70m程高度を上げる必要があるが、道は歩き易くなる。
木ノ袋谷南尾根38 木ノ袋谷南尾根39

尾根の頭が近くなると笹道に変わる。
木ノ袋谷南尾根40 木ノ袋谷南尾根41

暫くは笹道を進む。
木ノ袋谷南尾根42 木ノ袋谷南尾根43 木ノ袋谷南尾根44

木ノ袋谷南尾根はそのまま登り詰めると、オテルド摩耶のパノラマジャグジー(露天風呂)に出てしまう。
敷地のと境界に柵があるし、入浴時は水着着用必須だが、入浴客とご対面するとバツが悪い。
尾根を登り切る直前で左(南西)方向にトラバースする必要がある。

私の場合、左写真(1枚目写真)中央奥に見える岩の下にあった、左方向へ向かう踏み跡に進んだ。
この地点で高度は660±m付近だ。
木ノ袋谷南尾根45 木ノ袋谷南尾根46

暫くは踏み跡が付いているが、やがて踏み跡は無くなる。
木ノ袋谷南尾根47 木ノ袋谷南尾根48

オテルド摩耶の施設があるので判り難いのだが、地形図を予め読んでおくと迷わない。
尾根のピーク付近では、木ノ袋谷南尾根の南側に、もう一つ尾根がある。この尾根はピークに摩耶の石舞台のある尾根だ。
両尾根の間は、寒谷の上部に当たり、傾斜は非常に緩く、この谷を脱出点とすれば良い。

つまり、木ノ袋谷南尾根から左にトラバースして、谷筋に出て詰めれば、掬星台からオテルド摩耶に続く遊歩道のどこかに出る。
ということになる。

ゴミが散らばっているが、寒谷上部に出るので谷を詰めていく。
木ノ袋谷南尾根49 木ノ袋谷南尾根50

途中、踏み跡を見つけたのでそちらに進むと、遊歩道から石舞台に向かう道の途中に出た。
木ノ袋谷南尾根51 木ノ袋谷南尾根52

遊歩道から掬星台に戻る。
木ノ袋谷南尾根53

なんとなく微妙な賑やかさだが、ライブの音楽を背に、ビューラインで帰路に就いた。
木ノ袋谷南尾根54


○山行諸データ


△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)

10:13 掬星台
10:47 杣谷峠
11:07 木ノ袋谷南尾根取り付き
11:51 P608
12:10 尾根からの転換点
12:16 摩耶の石舞台下
12:26 掬星台


△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)

690.1m 掬星台
608.0m 杣谷峠前車道


△エスケープルート

無し

※各交通機関は運転状況注意(運転時間帯、悪天候による運休や定休日)


△スタート地点付近情報

トイレ:掬星台
コンビニ:無し
飲料自販機:掬星台


△コース途中情報

トレイ:杣谷峠
飲料自販機:無し


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