今回のテーマは「春のうららの六甲山」。
前日の天気予報では、曇り時々晴れ。
朝、遅めに目が覚めて外を見ると、予報通りの曇天模様。
厚めの雲に覆われた空に、山行は無しかなと思い、ゆっくり朝食をとった。
朝食の片付けをする頃になると、雲に切れ目が現れ、少し用事をしている間に青空に!
これだけ天候が好転したなら、山に行かない手はない。
遅めの出発になるので、近場で短めのプランを考え出発した。
往路は、今回も静かに歩ける場所を探し、再度東谷南尾根をチョイス。
再度東谷南尾根は市ヶ原と再度山DWを結ぶ尾根道だ。
整備登山道ではないが、送電鉄塔が有り、巡視路になっている。
市ヶ原から送電鉄塔までの区間は、一部だが踏み跡が少し判りにくい。
ただし、難易度は高くなく、摩耶山なら、青谷東尾根や岩屋尾根が歩ける方なら余裕だろう。
鉄塔以降は尾根歩きになり、迷うようなことはない。
大龍寺方面〜市ヶ原間の道として、縦走路の舗装路では味気ないと感じて、藪道歩きができる方にはオススメだ。
復路は、錨山から太子の森に下山することにした。
今まで、錨山からの下山はビーナスブリッジ方面を利用していた。太子の森は初めて歩く道になる。
今回歩く太子の森は名称は、昭和43年(1959年)天皇陛下(当時は皇太子)のご成婚を記念して、
県下の市町村からの献木を植樹したことに由来しているらしい。
気温は少し高く、汗ばむくらいだったが、谷から風が気持ちよく、短いが良い山行になった。
尚、今回は、三宮に用事があったため、三宮発着でレポを作成した。
○二本松〜三宮
二本松BS横の階段の登り、錨山方面分岐で右折。
錨山に向かう登山道の途中から摩耶山が面白い角度で見える。
布引ハーブ園、学校林道の反射板、天狗道後半ピークにある反射板、山頂の電波塔を見渡すことができる。
DWの向こう側に渡る。
この場所にある道標の、行き止まり方向へ20m程進んだピークの登山道右脇に、堂徳山三角点(口一里)がある。
暫く進むと浅間が丘の道標がある。
明治天皇の歌碑がある場所が浅間が丘のようだ。
前から気になっていたので、帰宅後浅間が丘の由来を調べてみた。
浅間で思いつくのは、群馬と長野の県境にある浅間山だ。
いろいろ調べた結果、
公式な文献は発見できなかったが、由来は以下の通りだと推測した。
歌碑には「すゝめてふ 旗につれつゝ いくさ船 かろくも動く 浪のうへかな」という歌が刻まれている。
この歌は、1903年(明治36年)4月10日、神戸沖で行われた明治天皇臨幸の海軍観艦式の際に詠まれたものだ。
そしてその観艦式の時、明治天皇が乗船した御召艦が、装甲巡洋艦「浅間」なのだ。
歌碑の内容から、この船名から名前を取って名付けたと考えば納得がいく。
余談だが、錨山のランドマークも、この観艦式の際に市民が「錨」の形を作り歓迎したのを
記念して松を植えたのが始まりだ。
更に進むと今度は菊水山と高尾山が見える。写真左端にある高尾山のレーダー塔は神戸市降雨情報で使われているものだ。
市章山から錨山の展望所に到着。
浅間が丘を歩いている頃、短音三声の汽笛が聞こえた。
コンチェルトのような小型の船のものではない、低音で大きい音だなと思っていたが、ポートターミナルに客船が入港しているようだ。
こちらも帰宅後調べてみると、この船は、SEVEN SEAS VOYAGER 42,363tだった。
3月は大型客船の入港が続く。
どちらも平日なので見に行くことはできないが、
3/17 QUANTUM OF THE SEAS 168,666t 3/28 MARINER OF THE SEAS 138,279t などが入港予定になっている。
日本船籍のクルーズ船「飛鳥II」が50,142tなので、両船とも巨大な船だ。
神戸港の客船入港予定はこちらのサイトで確認できる。
錨のランドマーク横を下る。
ビーナスブリッジ方面との分岐を直進。
この先何度か分岐がある。
最初はビーナスブリッジ方面から来る前述の分岐の道とは別の道との分岐。「記念碑」方向に進む。
追谷墓地との分岐は直進。
暫く進むと三叉路に出る。
右は「記念碑」、左は「記念碑 順路」と書かれている。
分岐にあった地図では、どちらを歩いても先で合流するようだ。
今回は右側の道を進んだ。太子の森はよく整備されていて石段になっており歩き易い。
暫く下ると前述の「記念碑 順路」との道と合流する。
合流点を直進してすぐの場所に「太子の森」と書かれた石碑がある。どうもこれが「記念碑」のようだ。
記念碑の先に、「追谷墓地入口」「ドラブウェイ」と示された道標がある。
ここは「追谷墓地入口」方向に進む。
上記の分岐、下調べでは登山口は再度DWトンネル手前(東側)にあることを確認していたので、最初は「ドライブウェイ」方向に進んだ。
そちらからも確かにドラブウェイには出れるのだが、トンネルの先(西側)に出てしまった。
石段を下れば、すぐに再度DWの登山口。
DWから山本通りで左折し、その先でトーアロードへ右折。
山手幹線を越えて、生田新道で左折し、三宮に帰着。
今回は太子の森登山口から徒歩で三宮へ向かったが、山本通りやトーアロードからは、神戸市バス7系統も利用できる。