今回のテーマは「ガシガシ登って、絶景かな」。
山行日は好天で気温もそれ程低くない予報。
冬本番となれば曇り空が多くなる。せっかくの晴れ空なので、展望の良い尾根歩きがしたくなり、2年ぶりに道畦谷南尾根をチョイス。
復路も途中展望の開ける、薬大尾根を選択した。
尚、このルートは取り付き部分を除き、2年前にも歩いているのでそちらのレポも参考にして頂きたい。
芦屋山域の起点と言えば、阪急芦屋川だが、今回はJR芦屋を起点としてみた。
JRを起点にしようと思った理由は、私の自宅からは阪急よりもJRの方が駅が近いことだ。
まあ、三宮で歩くか芦屋で歩くかの違いだけではあるのだが。。。。
ちなみにJR芦屋から阪急芦屋川までは10分弱で歩ける。
道畦谷南尾根は、地形が読めて、少し慣れたハイカー向けのルートだ。
整備登山道ではなく、途中分岐が多く、踏み跡薄い樹林帯通過があり、三点支持が必要な岩場もある。
復路の薬大尾根は、山と高原地図には記載されていないが、よく知られた道で
こちらは多くの方が歩かれているので、迷うようなことはないだろう。
今回、道畦谷南尾根の途中でルートを誤り、道畦谷の左俣に入ってしまった。
初めて歩く道はしっかり調べていくが、このルートは2回歩いているので、下調べなどしなかった。
前回歩いた2年前の記憶など曖昧なものだなと感じた。
○JR芦屋〜荒地山
今回はJR芦屋からスタート。
北出口を直進し、突き当りの道を左折する。
北出口から左(西)に歩けば、必ず芦屋川にぶつかるので、どの道を利用しても良い。
尚、右写真(2枚目写真)のT字路を右折した向かい側にセブンイレブンがある。
芦屋川に突き当たる。
橋と地下道があるが、今回は地下道で川を越えてみた。
対岸に出て、川沿いに進めばすぐに阪急芦屋川だ。
ここからはお馴染みのルートで城山の登山口を目指す。
住宅地で何度か曲がる必要がある。
詳細は高座ノ滝登山口解説ページを参照して頂きたい。
城山登山口に到着。山支度を整える。
ここで同じく支度をされていたハイカーさんと話をした。
支度中のハイカーさんも道畦谷南尾根を登られるようで、尾根に台風の影響で迂回箇所があるとの話があった。
登山口から数分歩いた石段の途中に芦屋川右岸道方面への分岐がある。
見えにくいが写真左端に新しくできた道標が写っている。
城山の山腹を巻きながら、右岸道を目指す。
右岸道と合流。
以前右折方向には、通行止めの表示があったのだが無くなっている。
下山路に利用する場合は注意が必要だ。
川沿いに進み、少しずつ高度を上げていく。
岩がせり出し路肩の切れ落ちた、危ない場所も相変わらずだ。
宝泉水の分岐は谷側へ。少し回り込むと道畦谷堰堤だ。
堰堤を越えて河原に降りる。
少し登り返した、写真の地点が道畦谷南尾根と北尾根方面との分岐になる。
小さな流れを渡って、撮影していないが、有名な航空母艦岩が見える場所で左側の尾根に取り付く。
踏み跡を辿り、登っていく。
写真の場所の先、右側から南尾根の岩場が始まるのだが、ここでルートを誤る。
取り付きが荒れているように見えたこと、迂回ルートがあるとの情報があったこと、
先に続く道にロープが張られていた(迂回路はロープが張られていることが多い)ことが原因だ。
(ここからミスルート)
道畦谷南尾根なら、写真の丸木階段は登ってはいけない。
この手前、右側の岩場に取り付く必要がある。
道畦谷第三堰堤が見えた。これがまた曲者で、道畦谷南尾根を登ってもこの堰堤が見える。
漠然と道畦谷第三堰堤が見えることだけを記憶していたので、間違ってないと思ってしまっている。
実は見える方向が違う。道畦谷南尾根は堰堤の左岸を通過、進行方向左に見えないとダメなのだ。
頭の中に疑問符が点灯しながらも更に進むと兵庫県設置の無名堰堤が見えた。
迂回路だと思った丸木階段から10分以上登って、南尾根の見覚えのある道に出ないことで、間違っていると確信。
残念ながら、この場所はスマホの電波は届かなかったので、自分のサイトを確認することもできない。
堰堤上に腰を下ろし、地形図を開く。どうやら道畦谷の左俣を登っているようだ。
誤ルートがどこであったかを考えた結果、やはり荒れているように見えたが、
最初の取り付き部分が正解に思えたので引き返すことにした。
(ここまでミスルート)
30分弱タイムロスしたが、元の取り付きから南尾根に復帰。
やっと見覚えのある岩場が出てきた。ミスルートでちょっとガッカリだった気持ちは再び高揚。
樹林帯ではとにかく上の目指す。登山道の無い山歩きに慣れた方なら、薄い踏み跡も発見できると思う。
かなり傾斜がきつくなったら、左方向に注意しながら登る。
羊歯のある踏み跡が樹林帯の脱出箇所だ。左写真(1枚目写真)が脱出地点の遠景、右写真(2枚目写真)が近景である。
南尾根後半の岩場を登る。
傾斜した大岩では、無くなったと情報があったステップが復活していた。
ステップがあれば、越えるのはそれ程難しくない。
さらに岩の左側の巻道も草が刈られて、通り易くなっていた。
好天の中、岩場と山からの景色。至福の時だ。
城山・岩梯子からの登山道と合流。
合流点先の岩場で景色を眺めながら食事休憩にした。
結局、南尾根は前回歩いた記憶と変わりないように思え、迂回する場所があったのかどうかは判らなかった。
ここからは普通の登山道になり、荒地山を目指す。
10分程で荒地山に到着する。
先程休憩を取ったので、ここでは呼吸を整えるだけでスタート。
○荒地山〜JR摂津本山
荒地山から、なかみ山を越えて進む。
魚屋道に合流。
魚屋道に入ると対向するハイカーが3分と途切れることなく登ってくる。
風吹岩に到着。
ここも人が多いので呼吸を整えるだけで出発。
風吹岩直前から、ヘリコプターの音がずっと聞こえていた。
音のする方向は風吹岩の南側、ロックガーデン方面だ。たぶん、遭難者が出たのであろう。
薬大尾根を目指す。道標のある分岐は写真の通り進む。
下草が刈れていて歩き易い。
薬大尾根は展望が開けるので風吹岩からのお気に入り下山路だ。
途中東側で一箇所崩落個所があったが、しっかりとした迂回路がついていた。
風吹岩では休憩しなかったので尾根東側のベンチで休憩を取った。
休憩中、ヘリが旋回してるのが見えた。
カラーリングから神戸市消防のヘリだ。やはり遭難者が出たのであろう。
この後下山中に、ヘリがポーアイ方面に飛んで行き、戻ってきて、またポーアイ方面に飛んでいくのが見えた。
ヘリが向かった方向には、屋上にヘリパッドがあるHAT神戸赤十字病院とポーアイ中央市民病院がある。
神戸消防航空隊の基地もポーアイの神戸ヘリポートにある。負傷者や救助後の隊員を運んでいたと思われる。
尾根の西側に出て、暫く下ると樹林帯に入る。
さらに下ると薬大のフェンスがあるので、フェンス沿いに進む。
フェンスが途切れ、小さな沢を越えて階段を登れば、薬大尾根の登山口だ。
市街地を道なりに下っていく。
写真のY字の分岐を左側に進めば、阪急の踏切を越えて、大通り(山手幹線)に出る。
JRなら甲南山手と摂津本山のほぼ中間地点になる。帰る方面によって乗車駅を選択できる。
私は摂津本山乗車なので、右折して進む。
阪急利用の方はY字を右に進み線路沿いで右折、、川で突き当たった場所を左折して阪急を越え、
また突き当りを右折して、住宅街を通り、本山第一小学校の前を進めば、岡本駅に出れる。
山手幹線を歩き、本山駅北の交差点を左折すれば、すぐにJR摂津本山駅だ。
三ノ宮方面へと帰路に就いた。