○水呑BS〜鍋蓋北道
山行日は冬季、場所は鍋蓋山北西斜面の谷、早朝スタートでは暗いことが予想されるので、
ある程度太陽が高度を上げてからにしようと遅めのスタートとした。
阪急バス61系統(山行当時は神戸市バス)水呑BSからスタート。
61系統、JR神戸駅南口のバス停は駅の海側、地下街(デュオこうべ)に降りる大階段の向こう側ある。
私の山行日時点では、JR神戸駅南口から水呑まで乗車時間22分、料金340円だ。
水呑BSから小部トンネル方向に歩き、向かって右側の道に入る。
道なりに進み橋を渡る。この橋の下を流れるのが鍋蓋地獄谷だ。
橋を渡ってすぐに左折、立ち入り禁止看板のある門扉の前を右折。
踏み跡のしっかりある道を進む。写真左側の小さな尾根を乗り越えれば、鍋蓋地獄谷の沢だ。乗り越えられるポイントを探す。
暫く進むと火の用心標識(関電巡視路指導標)が有り、
尾根部分がコルになっている地点があったので、ここから乗り越える。
尾根を越え、歩き易い場所を選んで、沢を目指す。
鍋蓋地獄谷に入渓。ゴツゴツした石の多い沢だ。早速遡行を開始する。
上流から水を引いていたパイプの跡や、石垣の跡などが確認できる。
暫く進むと沢の分岐がある。進むのは右俣方向。
左俣方向は枯れ枝などで遮られており、沢の上を歩いていれば、間違えることは無いだろう。
どちらの分岐に入っても先には堰堤がある。
今回のルート上には新地獄谷堰堤があり、この分岐で間違って左俣に入った場合は新地獄谷第2堰堤にぶつかる。
岩の多い沢を進む。
分岐から10分弱でこの谷唯一の堰堤、新地獄谷堰堤にぶつかる。
左岸(右側)のステップを攀じ登るが上部は1段1段に高さがあり、足がかけにくい。
又、写真の通りツララが下がる程凍結しており滑る危険があったので、途中からステップすぐ右側の岩場を登った。
堰堤の高さは14m(4階建のマンションくらい)、ステップのある場所は良いが、
岩場で足を滑らせると10mくらいは滑落してしまうので注意して頂きたい。
堰堤端に到着、上流側に降りる。写真では判りにくいが上流側にもステップがあるので簡単に降りられる。
遡行を再開する。
相変わらず、ゴツゴツした岩が多く、歩きにくい。
新地獄谷堰堤から5〜6分で再び沢の分岐に出合う。ここは左俣を行く。
小さな滑滝を越える。
滑滝から5分程度で、この沢で一番大きい鍋蓋地獄谷大滝の下部に出る。
鍋蓋地獄谷大滝は目視する限り3段滝になっており、2段目は高度がある。
右写真(2枚目写真)は高度のある滝に下部にある2m程度の滝だ。
この滝も水の流れの周辺は凍結しており、滝身近くを巻くのは困難と判断。
滝から5m程度引き返した沢に張り出した岩の下流右岸(左写真(1枚目写真)の場所)から滝を大きく高巻くことにする。
木に捉まりながら高巻く、ここも滑らないように十分に注意して頂きたい。
高巻き途中から見た、鍋蓋地獄谷大滝とさらに上部の小滝。
滝の上部に出る。渓相は穏やかになってくる。
忠実に沢を遡行して行く。
沢の分岐に出る。ここは×方向の右俣がはっきりしており本沢だと思われるが、歩くのは古道に沿ったルートなので左俣を行く。
この分岐は判りにくいのでコンパスで確認すると良いだろう。進むルートは東、本沢は南南東だった。
樹林帯になりやや暗くなり、斜度もきつくなるが、前方に空が開け、ゴールが近いことが判る。
鍋蓋北道に合流。合流地点は縦走路分岐から30m程度の場所。縦走路を歩く人が確認できる。
ここで休憩と周辺探索とした。