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鍋蓋地獄谷  



日付:2013/02/10 (日)

同行者:無し

天候:晴れ

気温:1℃(縦走路・鍋蓋北道合流点 、11:40、標高約480m)

コース:水呑BS〜鍋蓋地獄谷〜鍋蓋北道〜六甲全山縦走路〜大龍寺〜大師道〜中道〜諏訪山公園下

地形図:神戸首部

一般地図概略位置:鍋蓋山 

概算距離:5.7km

累積標高+:259m、累積標高−:502m

歩行時間:2時間32分、ルート係数:9.2

道迷い:沢の分岐注意

特筆事項:滝・堰堤越え、転落・滑落注意

体力難易度:レベル1

技術難易度:鍋蓋地獄谷はCランク




今回のテーマは「地獄谷、再び」。

山行コース図 断面図

今回は六甲摩耶再度山路図(古地図、森林植物園に展示)に記載された鍋蓋山北麓の地獄谷、鍋蓋地獄谷を遡行した。
私にとっては、芦屋・大池に続き六甲三箇所目の地獄谷である。

前回、道畦谷で道間違いをしたので、しっかり読図が必要なコースを歩こうと鍋蓋地獄谷を選んだ。
鍋蓋地獄谷は、殆ど人の入った形跡が無い谷である。
コース前半は古いテープなどもあったが、後半部分では目印となるようなものはない。
水量は多くない谷だが、コース上何箇所か沢の分岐が有るので、
地図とコンパスで現在地を確認しながら、静かに遡行を楽しめる谷だ。

コース前半にある堰堤は14m程度の攀じ登り、
後半にある滝は3段になっており、直登・滝身の横を巻く・高巻きする、いずれの場合も高度感がある。
殆ど人の入らない谷なので、転落や滑落には十分注意して頂きたい。

尚、本レポ表題横の「特」マークは、コースプランの紹介では無く、
定のコースのみを詳細に紹介しているレポに付している。
今回であれば鍋蓋地獄谷は詳細にレポしているが、鍋蓋北道に合流後は簡単な紹介のみとしている。

今回の山行はジュンさんのサイト、神戸背山の道のレポを参考にさせて頂いた、ジュンさん有難うございました。


○水呑BS〜鍋蓋北道

山行日は冬季、場所は鍋蓋山北西斜面の谷、早朝スタートでは暗いことが予想されるので、
ある程度太陽が高度を上げてからにしようと遅めのスタートとした。

阪急バス61系統(山行当時は神戸市バス)水呑BSからスタート。
61系統、JR神戸駅南口のバス停は駅の海側、地下街(デュオこうべ)に降りる大階段の向こう側ある。
私の山行日時点では、JR神戸駅南口から水呑まで乗車時間22分、料金340円だ。

水呑BSから小部トンネル方向に歩き、向かって右側の道に入る。
鍋蓋地獄谷01 鍋蓋地獄谷02

道なりに進み橋を渡る。この橋の下を流れるのが鍋蓋地獄谷だ。
鍋蓋地獄谷03 鍋蓋地獄谷04

橋を渡ってすぐに左折、立ち入り禁止看板のある門扉の前を右折。
鍋蓋地獄谷05 鍋蓋地獄谷06

踏み跡のしっかりある道を進む。写真左側の小さな尾根を乗り越えれば、鍋蓋地獄谷の沢だ。乗り越えられるポイントを探す。
鍋蓋地獄谷07 鍋蓋地獄谷08

暫く進むと火の用心標識(関電巡視路指導標)が有り、
尾根部分がコルになっている地点があったので、ここから乗り越える。
鍋蓋地獄谷09

尾根を越え、歩き易い場所を選んで、沢を目指す。
鍋蓋地獄谷10 鍋蓋地獄谷11

鍋蓋地獄谷に入渓。ゴツゴツした石の多い沢だ。早速遡行を開始する。
鍋蓋地獄谷12 鍋蓋地獄谷13

上流から水を引いていたパイプの跡や、石垣の跡などが確認できる。
鍋蓋地獄谷14 鍋蓋地獄谷15 鍋蓋地獄谷16

暫く進むと沢の分岐がある。進むのは右俣方向。
左俣方向は枯れ枝などで遮られており、沢の上を歩いていれば、間違えることは無いだろう。
どちらの分岐に入っても先には堰堤がある。
今回のルート上には新地獄谷堰堤があり、この分岐で間違って左俣に入った場合は新地獄谷第2堰堤にぶつかる。
鍋蓋地獄谷17

岩の多い沢を進む。
鍋蓋地獄谷18 鍋蓋地獄谷19 鍋蓋地獄谷20

分岐から10分弱でこの谷唯一の堰堤、新地獄谷堰堤にぶつかる。
左岸(右側)のステップを攀じ登るが上部は1段1段に高さがあり、足がかけにくい。
又、写真の通りツララが下がる程凍結しており滑る危険があったので、途中からステップすぐ右側の岩場を登った。
堰堤の高さは14m(4階建のマンションくらい)、ステップのある場所は良いが、
岩場で足を滑らせると10mくらいは滑落してしまうので注意して頂きたい。
鍋蓋地獄谷21 鍋蓋地獄谷22

堰堤端に到着、上流側に降りる。写真では判りにくいが上流側にもステップがあるので簡単に降りられる。
鍋蓋地獄谷23 鍋蓋地獄谷24 鍋蓋地獄谷25

遡行を再開する。
鍋蓋地獄谷26 鍋蓋地獄谷27 

相変わらず、ゴツゴツした岩が多く、歩きにくい。
鍋蓋地獄谷28 鍋蓋地獄谷29

新地獄谷堰堤から5〜6分で再び沢の分岐に出合う。ここは左俣を行く。
鍋蓋地獄谷30 鍋蓋地獄谷31

小さな滑滝を越える。
鍋蓋地獄谷32 鍋蓋地獄谷33 鍋蓋地獄谷34

滑滝から5分程度で、この沢で一番大きい鍋蓋地獄谷大滝の下部に出る。
鍋蓋地獄谷大滝は目視する限り3段滝になっており、2段目は高度がある。
右写真(2枚目写真)は高度のある滝に下部にある2m程度の滝だ。
この滝も水の流れの周辺は凍結しており、滝身近くを巻くのは困難と判断。
滝から5m程度引き返した沢に張り出した岩の下流右岸(左写真(1枚目写真)の場所)から滝を大きく高巻くことにする。
鍋蓋地獄谷35 鍋蓋地獄谷36

木に捉まりながら高巻く、ここも滑らないように十分に注意して頂きたい。
高巻き途中から見た、鍋蓋地獄谷大滝とさらに上部の小滝。
鍋蓋地獄谷37 鍋蓋地獄谷38

滝の上部に出る。渓相は穏やかになってくる。
鍋蓋地獄谷39 鍋蓋地獄谷40 鍋蓋地獄谷41

忠実に沢を遡行して行く。
鍋蓋地獄谷42 鍋蓋地獄谷43 鍋蓋地獄谷44

沢の分岐に出る。ここは×方向の右俣がはっきりしており本沢だと思われるが、歩くのは古道に沿ったルートなので左俣を行く。
この分岐は判りにくいのでコンパスで確認すると良いだろう。進むルートは東、本沢は南南東だった。
鍋蓋地獄谷45

樹林帯になりやや暗くなり、斜度もきつくなるが、前方に空が開け、ゴールが近いことが判る。
鍋蓋地獄谷46 鍋蓋地獄谷47 鍋蓋地獄谷48

鍋蓋北道に合流。合流地点は縦走路分岐から30m程度の場所。縦走路を歩く人が確認できる。
鍋蓋地獄谷49 鍋蓋地獄谷50 鍋蓋地獄谷51

ここで休憩と周辺探索とした。


○鍋蓋北道〜諏訪山公園下

下山を開始する。
新神戸への下山も考えたが2週間前に歩いたばかりなので、今回は大師道から下山することにした。

鍋蓋地獄谷52 鍋蓋地獄谷53 鍋蓋地獄谷54

燈籠茶屋下(市民トイレのある場所)からは中道を通って諏訪山神社から市街地に下山。
鍋蓋地獄谷55 鍋蓋地獄谷56

諏訪山公園下BSより神戸市バス7系統で帰路に就いた。
鍋蓋地獄谷57


○山行諸データ


△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)

10:02 水呑BS
10:08 巡視路入口
10:14 鍋蓋地獄谷入渓
10:35 新地獄谷堰堤
10:55 鍋蓋地獄谷大滝
11:12 鍋蓋北道合流
(休憩・周辺探索24分)
11:36 鍋蓋北道合流
11:59 大龍寺下
12:11 猩々池
12:36 燈籠茶屋下
12:58 諏訪山公園下


△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)

292.4m 小部トンネル入口
480.0m 鍋蓋北道・縦走路合流地点
353.3m 大龍寺自動販売機付近
282.5m 猩々池南(二本松林道大師道交差点)
145.6m 燈籠茶屋下河原


△エスケープルート

大龍寺→ドライブウェイ大竜寺・二本松BSから神戸市バス25系統利用(4/1-11/30の土日祝昼間のみ)

※各交通機関は運転状況注意(運転時間帯、悪天候による運休や定休日)


△スタート地点付近情報

トイレ:なし
コンビニ:なし
飲料自販機:なし


△コース途中情報

トレイ:大龍寺、燈籠茶屋下市民トイレ
飲料自販機:大龍寺下



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