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伊吹山(正面登山道3合目〜) 



日付:2010/07/27 (火) 

同行者:1名 計2名パーティ

天候:晴れ時々曇り

気温:25℃(伊吹山々頂、12:00、標高約1370m)

コース:ゴンドラ上駅〜正面登山道3合目〜伊吹山頂 往復

地形図:関ヶ原

一般地図概略位置:伊吹山

概算距離:5.7km

累積標高+:637m、累積標高−:637m

歩行時間:2時間56分、ルート係数:13.7 ※山上散策含まず

道迷い:特に問題箇所無し

特筆事項:天候急変注意

体力難易度:レベル2

技術難易度:Aランク



今回のテーマは「手コゲ、顔コゲ」だ。

山行コース図 断面図

今年は連日猛暑が続いている。
山行パートナーと日帰りで行けて、普段より少し標高の高い山に行こうと場所選定をしていた。
最終的に今回山行の伊吹山を含む2箇所に候補を絞り、ルート等検討をしていた時にニュースが飛び込んだ。
昨年は運休していた伊吹山ゴンドラが本年夏季シーズンは運行されるとの事。
このニュースで登山口から頂上までの山行距離(時間)に不安を感じていたパートナーは一気に伊吹山へ傾いた。

標高の高い3合目からスタートとは言うものの、伊吹山正面登山道3合目以降は日陰が無い。
道は整備され歩きやすかったが、腕も顔も日焼けで丸焦げになってしまった。
1000m登ると紫外線は10%増らしい、女性は特にご注意して頂きたい。

登山道とは打って変わって、山上は過ごしやすく快適だった。

伊吹山はご存知、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の伝説が伝わる山だ。
日本武尊(倭建命)は12代景行天皇の御子で、八幡神応神天皇の祖父にあたる。

日本武尊の伊吹山でのエピソードを現代登山風に解説すると

関東方面の反体制勢力を武力制圧した帰路、伊吹山の荒ぶる神を退治に出かける。
その時、武器である草薙剣(天叢雲剣)を名古屋で結婚した姫の元に置いたまま素手で討ち取ろうとする。
日本武尊は出かけた伊吹山で白猪(白蛇)に遭遇する。
それは神の化身なのだが、日本武尊は神の使いだと勘違いし無視してしまう。
無視された神は怒り氷交じりの暴風雨を起し、日本武尊は風雨に打たれ低体温症になり意識を失う。
なんとか麓の米原まで辿り着いたが、山での低体温症が原因で多臓器不全になっていた。
瀕死のまま故郷奈良を目指すも亀山で力尽き、白鳥になり飛び去る。享年30歳。

・・・ 登り易い山だからといって軽くみると遭難する、常に準備万端で山と真摯に向き合え、とも読める。

※神話(記紀)の解釈には諸説あります。

2011年以降、伊吹山ゴンドラは休業中です。
登山口から歩くか、3合目までタクシーで行く必要があります(要予約)。




○登山口〜ゴンドラ上駅

往復のJRは、後日JR列車での日帰り旅行も計画しているので、青春18きっぷを利用した。

山行日(2010/07/27 平日)の往路時刻は

三ノ宮  06:04 快速米原行
大阪   06:31 (8番線到着)
大阪   06:38 新快速米原行 ※大阪始発(9番線発車、8番線とはホームが違います)
米原   07:59
米原   08:04 大垣行
近江長岡 08:13


平日早朝だが予想以上に通勤客で混雑していた。

大阪から乗った新快速は大阪駅が始発なので、三ノ宮からもう少し早い電車に乗って
大阪駅で入線待ちして並んでいれば、座れる可能性が高くなるように思う。

到着駅の近江長岡はもうJR東海の駅だ。
伊吹山(正面登山道3合目〜)01

近江交通バス伊吹登山口行きは近江長岡8:45発、登山口9:01着、350円(山行日現在、運賃・運行状況は最新のものを確認して下さい)。
バスの待ち時間に持って行ったおにぎりで朝食にした。
伊吹山(正面登山道3合目〜)02

伊吹登山口BS、バス停の上にトイレがある。ゴンドラ駅(登山口)には神社の右手を巻くように進む。
伊吹山(正面登山道3合目〜)03 綺麗なトイレでした 伊吹山(正面登山道3合目〜)05

登山口左側の舗装路を進むとゴンドラ駅がある。
伊吹山(正面登山道3合目〜)06 伊吹山(正面登山道3合目〜)07

伊吹山ゴンドラは往復で1500円、片道800円(山行日現在、運賃・運行状況は最新のものを確認して下さい)。
自動循環式で混んでいなければ随時乗車できる。
中は暑い

伊吹登山口BSが標高約210m、ゴンドラ上駅は760m、一気に高度を上げる。
登山口から三合目まで歩けば、コースタイム1時間30分の距離だ。
物凄い高低差だ




○ゴンドラ上駅〜伊吹山々頂上


ゴンドラ上駅からユウスゲ群生地を少し下る。
まだ朝なのでユウスゲは咲いていません

三合目の道標地点からスタート、すぐにトイレがある。
伊吹山(正面登山道3合目〜)11 伊吹山(正面登山道3合目〜)12

まずはリフトを目印に登って行く、リフト乗り場手前で右折する。
直進する登山道もあるようだが、はっきりした右折側の登山道を進んだ。
歩き始めてすぐなのに4合目付近で最初の休憩、とにかく暑い。
伊吹山(正面登山道3合目〜)13 伊吹山(正面登山道3合目〜)14 伊吹山(正面登山道3合目〜)15

5合目に到着、ここにはベンチがあり、売店とジュースの自動販売機がある。
伊吹山(正面登山道3合目〜)16 伊吹山(正面登山道3合目〜)17

5合目以降はガスさえ無ければ山上まで見えている。
伊吹山(正面登山道3合目〜)18 数少ない木陰

6合目手前の避難小屋。
伊吹山(正面登山道3合目〜)20 伊吹山(正面登山道3合目〜)21

3合目〜7合目付近は九十九折のとても歩き易い道だ。
伊吹山(正面登山道3合目〜)22 伊吹山(正面登山道3合目〜)23

7合目の先から傾斜がきつくなり、岩が多くなる。
伊吹山(正面登山道3合目〜)24 伊吹山(正面登山道3合目〜)25 伊吹山(正面登山道3合目〜)26

8合目には祠とベンチがある。
もうこの辺りでフラフラ 伊吹山(正面登山道3合目〜)28 伊吹山(正面登山道3合目〜)29

この辺りは転倒しないように注意が必要。
伊吹山(正面登山道3合目〜)30 伊吹山(正面登山道3合目〜)31

9合目付近から再び傾斜が緩くなり、山上エリアとなる。
伊吹山(正面登山道3合目〜)32 伊吹山(正面登山道3合目〜)33 伊吹山(正面登山道3合目〜)34

登山道から右方向、山小屋を越えて進めば、伊吹山々頂三角点だ。
伊吹山(正面登山道3合目〜)35

平日のせいか、登山者は少なかった。
抜きつ抜かれつデットヒートを演じたのは、単独行者1名と、2名パーティー2組、
それ以外はかなり前方や後方に、パラパラ登山者が見える程度だった。

登山道は7〜9合目は傾斜もきつく岩場も多いが、とても危険と言う程の場所は無い。
総じて歩き易い登山道だ、ご来光目当ての夜間登山でも十分に登れる山だ。




○伊吹山々頂上〜帰路


ページ頭で解説した日本武尊の像。
伊吹山(正面登山道3合目〜)36

山上はバスや自家用車で登ってきた観光客で賑わっていた。
登山者は2〜3割程度と言う感じだ。
伊吹山(正面登山道3合目〜)37

山上は高山植物の開花シーズン。一眼レフに三脚を携えた方でいっぱいだった。
伊吹山(正面登山道3合目〜)38 伊吹山(正面登山道3合目〜)39 伊吹山(正面登山道3合目〜)40

当日はガスがあり、遠景はあまり望めなっかたが、登ってきた登山道ははっきり確認できた。
写真左下方から、写真中央の平地(3合目)まで登山道が延びているのが判る。
伊吹山(正面登山道3合目〜)41

山上で、もう少しゆっくりしても良かったのだが、帰路も3合目まで1時間以上歩く必要がある。
周辺でわいてきた積乱雲も気になったので、早めに下山を開始した。
伊吹山(正面登山道3合目〜)42

往路のコースを引き返し、3合目まで下山した。

登りの時はなんとも思わなかったのだが、
ガレているとまでは言えないが小石が多く、かなりスリップする。
下りは慎重な足運びが必要だ。

降りている途中に、登山口から登ってきた方々とすれ違った。
少しお話を聞くと、かなり疲れておられる感じだった。

3合目には14時半に下山し、後はゴンドラで降りるだけだったのだが、
今はユウスゲのシーズン、次にこの時期に来る機会は何年後になるか判らない。
折角なので夕方まで3合目に留まった。
伊吹高原ホテルの休憩所で着替えを済ませのんびり過ごした。

ユウスゲの開花を観察していたが、
15時半チラホラ咲き、16時3分咲き、16時半5分咲き、16時45分7分咲き、17時満開だった。
伊吹山(正面登山道3合目〜)43 伊吹山(正面登山道3合目〜)44

17時過ぎのゴンドラで麓に下山し神戸へと帰途に就いた。




○山行諸データ


△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)

09:26 ゴンドラ上駅
09:30 3合目(720m)
09:54 5合目(880m)
10:18 6合目(990m)
10:36 7合目(1080m)
10:54 8合目(1220m)
11:35 伊吹山々頂
(往路合計休憩時間約30分)
(休憩・山上散策1時間25分)
13:00 伊吹山山上
13:15 8合目
13:32 7合目
13:48 6合目
14:02 5合目
14:28 3合目
14:32 ゴンドラ上駅
(復路合計休憩時間約15分)


△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)


0720m  3合目
0880m  5合目
0990m  6合目
1080m  7合目
1220m  8合目
1337.3m 一等三角点「伊吹山」

△エスケープルート

山上駐車場より名阪近鉄バス、DW経由でJR関ヶ原・大垣方面(季節運行)

※各交通機関は運転状況注意(運転時間帯、悪天候による運休や定休日)


△スタート地点付近情報

トイレ:伊吹高原ホテル(ホテル・レストラン営業は休業中、休憩所として開放)
コンビニ:なし
飲料自販機:伊吹高原ホテル前


△コース途中情報

トレイ:3合目、山上
飲料自販機: 5合目売店、山上売店 ※要営業確認



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