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天狗道・稲妻坂 (摩耶山)
日付:2010/03/13 (土)
同行者:1名 計2名パーティ
天候:くもり
気温:7℃(摩耶山掬星台、15:00、標高約690m)
コース:新神戸〜市ヶ原〜天狗道〜摩耶山掬星台
地形図:神戸首部
一般地図概略位置:摩耶山
概算距離:5.9km
累積標高+:831m、累積標高−:195m
歩行時間:2時間24分、ルート係数14.5
道迷い:特に問題箇所無し
特筆事項:無し
体力難易度:レベル2
技術難易度:Aランク
今回は、山行パートナーの冬眠お目覚め第一登。
慣れた道を歩きたいとの希望で摩耶山天狗道だ。
今回のテーマは「ちょっと詳しく天狗道を紹介してみます」だ。
読図ページ用に天狗道の写真を撮影したいと思っていたが
天狗道は何度も歩いているコースなので、他のコースを優先してしまいなかなか実現できないでいた。
またコース途中で下見したいポイントもできたので天狗道は私にとっても好都合なコースとなった。
検索エンジンで「天狗道」をキーワードに弊サイトを訪問頂いている方も多いようだ。
六甲をホームグランドにしておられる方々にとって、天狗道はキホンのキ。
わざわざ天狗道で検索してコースを確認する必要など無いはず。
だとすると、「天狗道」をキーワードに訪問して頂いた方は
他の山域をホームグランドにされている方やこれから登山を始めようとする方々では無いかと推測した。
今回は天狗道を歩いた事の無い方向けに、少し多めの写真を掲載し解説してみた。
尚、3月の山行写真なので、木々の緑が深いシーズンとは景色の見え方が違うことをご承知願いたい。
このコース、ガイドブック等の平均的なコースタイムは、新神戸→市ヶ原は1時間、市ヶ原→掬星台は1時間半だ。
山行当日はかなり雲の厚い空で小雨がぱらつき、山行の可否の判断に時間がかかり出発が遅れた。
スタート地点の新神戸は私にとっては最もアクセスの良い登山口で
新神戸〜布引貯水池間は時間や天候の関係で山に登れない時やトレーニングに良く歩いているコースでもある。
※山行記録で緑色の文章は、これから登山を始めようとする方向きの情報だ。
○新神戸〜天狗道取り付き
出発は新神戸。
新神戸は主に摩耶山方面に向かう登山客で賑わう登山口のひとつだ。
阪急芦屋川程は混雑しないが、登山シーズンの朝などは何組ものパーティが待ち合わせをしている。
地下鉄で簡単にアクセスできるので待ち合わせには都合が良いのだろう。
コース上の生田川・布引の滝やダム、この付近の断層と新幹線駅との関係等
六甲砂防の冊子を読んでおくと前半の布引貯水池までが更に楽しめるだろう。
布引貯水池施設の詳細は神戸市のホームページでも確認できる。
新幹線、新神戸駅の高架下からスタート
当初このページは市ヶ原からの解説としていたが、新神戸〜市ヶ原間の解説を弊サイトの登山口案内より流用し後日追加した。
よって砂子橋から市ヶ原集落手前までの写真は山行日のものではない。
新神戸から市ヶ原までの更に詳しい解説は新神戸登山口解説ページを参照して頂きたい。
砂子橋を渡り左折し、右写真(2枚目写真)の雌滝経由へ進む。
雌滝展望台右手前の階段を上がると雄滝直行の道と合流する。
途中、鼓滝の展望所があるが滝は見え難い。
雄滝展望台から階段を登り、茶屋を越えて右写真(3枚目写真)青矢印の通り進む。
展望台横の門から入り生田川沿いに歩いて行くと布引ダムに出る。
管理橋を渡り、ダム湖畔、ダム上流の生田川沿いに進めば、市ヶ原集落入口に出る。
新神戸から約一時間で市ヶ原に到着する。
櫻茶屋付近にトイレがある、この先摩耶山掬星台までトイレは無い。
飲物の自動販売機もある、トイレと同様に自動販売機も摩耶山掬星台まで無い。
ここまでで疲れませんでしたか?
まだ本格的な山登りは始まっていません、これからです。
市ヶ原では、リュックを下ろし、ベンチに腰掛てしっかり休憩して下さい。
時間はしっかり10分程度は取って下さい、できれば脚部へのストレッチを。
飲物が切れると山行は苦痛になります。
自身の水分消費量が把握できていない方は
掬星台までの登り区間用として新神戸〜市ヶ原間で消費した量の4倍程度を目安にすると良いでしょう。
市ヶ原を出発して数分で写真の道標がある分岐にでる。
この道標の写真右折方向に「天狗道を経て摩耶山」の表示があるがここは右折せずに直進する。
ガイドブックやネットで公開されている天狗道への取り付きの多くはここでは無い。
さらに進むと写真の道標の地点にでるのでここを右折する(直進しても堰堤で行き止まりだ)。
暫く丸木階段の登りが続く。
やっと本格的な山道のスタートだ。
○天狗道取り付き〜ハーブ園分岐
丸木階段を進んだ写真の地点が、天狗道の取り付き。
市ヶ原からここまでの登りで息があがっていませんか?
立ったままでも良いので呼吸と心拍を整えましょう。
まずは三角点のあるハーブ園分岐を目指して登っていく。
最初は整備の行き届いた登りが続く。
息があがったら、こまめに立ち休憩しましょう。
前方が開ければ、三角点西側の等高線の閉じていない小ピークに到着する。
写真左側に地蔵谷への廃道のバリケードがある。
ここで写真の方々のように軽く休憩しよう。
小ピークからは大きなアップダウン無くハーブ園分岐に向かう。
○ハーブ園分岐〜学校林道分岐
ハーブ園分岐は東西二箇所にある(三角点は左写真(1枚目写真)の丸木階段を登り、右写真(2枚目写真)の合流に出るまでの途中にある)。
天狗道は丸木階段は登らず左側の水平道を行く。
少し下って、コル(鞍部)に出る。
コルにある苧川谷山腹工事の囲いを越えれば、稲妻坂だ。
この先急登です、必要なら少し立ち止まって呼吸心拍を整えましょう。
出だしは丸木階段。
すぐに荒れた急登になる。
学校林道分岐(555標高点)まで緩急を繰り返し登っていくのだが最初の急登箇所が最も険しい。
ここでも無理せず息があがったら、こまめに立ち休憩しましょう。
傾斜が緩やかになったり、短い水平道もあるが、まだ学校林道分岐は遠い。
最初の急登程では無いが後半も厳しい登りが続く。
何度目かの緩やかな傾斜になり右端写真(3枚目写真)の水平道までくれば、学校林道分岐だ。
○学校林道分岐〜マイクロ波反射板ピーク
学校林道分岐。
山歩きに慣れている方は市ヶ原からここまで1時間かかっていないだろう。
この先は長い水平道になるので、呼吸と整えるだけなら休憩せずに歩きながらでも可能だ。
ここで天狗道の約半分。まだ後半にも岩場の急登箇所が待っている。
学校林道分岐はベンチ等も無いが、ここでしっかり休憩して脚部の疲れを取ろう。
小さなアップダウンはあるが、水平道が暫く続く。
稲妻坂を歩いた後だけに本当に歩き易い
水平道が続くので判り難いがちょっとしたコルに出る。
上記コルから先は写真の通り、ピークの北西側(左側)を巻いている。
この部分は1/25000地形図の555標高点北側にあるドーナツ状に等高線が3本閉じたピークの部分だ。
1/25000地形図や山と高原地図では登山道線はピーク上を通過しているが実際の登山道はピークを巻いている。
(国土地理院ウォッちずでは正しく登山道線が引かれている)
ドーナツ状に等高線が3本閉じたピーク北側のコルに出る。
ここからは二箇所目の急登箇所、天狗道の岩場だ。手足を使っての登山になる。
かなり足に疲れも溜まってきているだろうから慎重に登ろう。
岩場から砂地気味の道になる。
夏場は木々の緑に隠れて判り難いが進行方向左側にマイクロ波反射板がみえる。
○マイクロ波反射板ピーク〜摩耶山上
反射板の少し先がピークになっている。
ここでやっと3/4だ。少し休憩しよう。
一旦下って登り返す。
直前の岩場と比べれば歩き易くなる。
反射板ピークの北にあるピークに到着、ここにはベンチがある。
もう一度短く下ればアドベンチャールート分岐。
ここで天狗道の9割弱あと少し。
最後の岩場の登り。
徐々に登山道に石段が整備されてくる。
やがて完全に整備された石段になる。右写真(2枚目写真)地点に出ればあと一登りだ。
摩耶山上に向かう長い丸木階段。
この階段部分、急では無いがここまで歩いてきた足には堪える。
ゴールは近い、無理せずゆっくり登ろう。
山上に出る直前の地道と丸木階段。
○摩耶山上〜掬星台
山上エリアに到着だ、舗装路を直進する。
舗装路の左右に登山道への分岐がある。
左側に黒岩尾根の分岐。
右側に摩耶山々頂三角点への分岐。
それほど距離は無いので摩耶山が初めての方は寄ってみると良いだろう。
右側に上野道、青谷道の分岐。
左側に自然観察園への分岐。
バス停のある三叉路。正面の階段を登るか右折すれば掬星台だ。
掬星台に到着。
掬星台からの夜景は有名だが、昼間も天気が良ければその景色は格別だ。
是非ご自身の目でその景色を確認して頂きたい。
やっと到着です。
下りは登り以上に足に負担を掛けます。
足の攣りや関節痛があれば、無理せずビューラインで下山しましょう。
今回はまやビューラインで帰途に就いた。
一般向きコースで下山の最短経路は上野道です。
○山行諸データ
△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)
12:12 新神戸
13:02 市ヶ原
(休憩8分)
13:10 市ヶ原
13:21 天狗道取り付き
13:34 ハーブ園分岐
13:55 学校林道出合
14:26 反射板ピーク北のベンチのあるピーク
(休憩6分)
14:32 反射板ピーク北のベンチのあるピーク
14:33 アドベンチャールート分岐
14:50 摩耶山掬星台
△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)
054.2m 砂子橋南詰
214.0m 布引貯水池管理橋北
249.5m 櫻茶屋南
421.4m 天狗道ハーブ園分岐(西側)
560.5m 学校林道分岐
627.7m マイクロ波反射板ピーク
611.8m アドベンチャールート分岐
690.1m 掬星台広場
※1/2500地図からのピックアップです、1/25000地形図の標高点とは誤差があります。
△エスケープルート
布引貯水池→神戸布引ロープウェイ風の丘中間駅
市ヶ原先ハーブ園分岐・天狗道ハーブ園分岐→神戸布引ロープウェイハーブ園山頂駅
※各交通機関は運転状況注意(運転時間帯、悪天候による運休や定休日)
△スタート地点付近情報
トイレ:新幹線新神戸駅
コンビニ:新神戸駅南側布引交差点北西ビル1Fにファミマ(※新神戸駅2F売店が利用可能)
飲料自販機:新神戸駅
△コース途中情報
トレイ:布引展望台・市ヶ原・掬星台
飲料自販機:雄滝茶屋・市ヶ原・掬星台