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木ノ袋谷北尾根・桜谷西尾根・東山中央峰南尾根 (摩耶山) and 東山砲台跡  


日付:2010/01/04 (月)

同行者:無し

天候:晴れ

気温:2℃(摩耶山掬星台、13:45、標高約690m)

コース:五毛BS〜長峰堰堤〜徳川道〜木ノ袋谷北尾根〜徳川道〜桜谷西尾根〜黒岩尾根〜掬星台〜青谷道〜旧摩耶道〜東山中央峰南尾根〜熊内5BS

地形図:神戸首部

一般地図概略位置:摩耶山

概算距離:10.8km

累積標高+:1130m、累積標高−:1149m

歩行時間:5時間41分、ルート係数:25.5

道迷い:読図能力必要箇所有

特筆事項:急傾斜箇所有り

体力難易度:レベル3

技術難易度:木ノ袋谷北尾根・桜谷西尾根・東山中央峰南尾根はCランク、旧摩耶道の学校林道出合〜行者堂間はBランク



今年の初山行は摩耶山域の初めて歩く尾根だ。
私の中での摩耶山域とは、東は杣谷徳川道、西は布引谷生田川で囲まれた範囲(交点は桜谷出合)と考えている。

今回のテーマは「1年経って随分冷静に歩けるようになりました」だ。

山行コース図 断面図

登山道の無い尾根・谷歩き、最初の頃はどこかドキドキしながら歩いていたが、最近はじっくり楽しみながら歩けるようになった。
登山を始めた頃、道に迷うと登山道復帰に必死だったが、最近は迷っても随分落ち着いて行動できるようになっているのに気づいた。

しかし、どんな事でも「すこし覚えた頃が一番危ない」と言われる。
所詮登山(低山ハイキング)を初めて1年である、実力を過信しないように注意しながら歩きたいと思う。

今回コースの
桜谷西尾根は通称で、桜谷西側の尾根。
東山中央峰南尾根も私が勝手に命名した名前で、東山の中央ピークから南に延びる尾根。

東山中央峰南尾根は、山行記録公開当初、
神戸市発行の1/2500白図の「中尾谷」の記載(山行コース図参照)に基づき中尾谷東尾根としていましたが、
昭和22年発行の1/25000地形図では東山尾根と神仙寺道の間の谷に「中尾谷」の記載がありました。
どちらが正確な「中尾谷」なのか現時点では不明なので名称を改めました。




○五毛BSからアゴニー坂下(木ノ袋谷北尾根)


神戸市バス2系統五毛BSから出発、2系統は各線三宮と阪急六甲(一部JR六甲道)から乗車できる。



より大きな地図で 摩耶・長峰山麓周辺 を表示



(阪急六甲方面行きBSから)バスの進行方向に歩き、上野中学校北側を県営住宅方面に向かう。
写真の通り、この交差点南東にローソンがある。
五毛BS先

市街地の急な坂を登って灘丸山公園の横を通る。
私はいつも写真に写っている東屋で山支度をしている。
丸山公園

長峰堰堤から杣谷(徳川道)に取付く。
長峰堰堤 杣谷取付き

大きめの岩は多いが歩き易い道を順調に進む。
杣谷1 杣谷2 杣谷3

写真は摩耶第三堰堤の左岸上部。
摩耶第三堰堤上部

摩耶第三堰堤先の開けた河原が木ノ袋谷と杣谷の出合だ。
木ノ袋谷出合

出合から更に杣谷の石段を2分弱
進む。
杣谷4

写真の地点が木ノ袋谷北尾根の取付きだ。
石段の踊り場風になっており右側に大きめの石がある。
木ノ袋谷北東尾根取付き1 木ノ袋谷北東尾根取付き2

取付きまでの道順
印刷・携行用

取付きから木ノ袋谷北尾根方向を見るとしっかり踏み跡がある。
木ノ袋谷北東尾根1

木ノ袋谷北尾根は奥摩耶DWに出る直前以外踏み跡はしっかりしており歩き易い尾根だ。
木ノ袋谷北東尾根2 木ノ袋谷北東尾根3

木ノ袋谷北東尾根4 木ノ袋谷北東尾根5

途中倒木を防ぐ柵があり、この場所の直前には落葉の下に数段だが丸木階段の跡もあった。
木ノ袋谷北尾根はかつて登山道のあった尾根なのかも知れない。
木ノ袋谷北東尾根6

写真の箇所だけは通過に少し注意が必要だ。
登山道は青線、赤矢印部分で登山道がスパッと写真右側の沢に落ち込んでいる。
木ノ袋谷北東尾根危険箇所

特徴的なピークは少ないが、写真はP660.2手前部分だ。
木ノ袋谷北東尾根7

P660.2以降は笹が多くなる。
木ノ袋谷北東尾根8

P863.0の手前(東側)に、トラテープ?があり杣谷峠方向に踏み跡があった。
この手前にも数箇所杣谷峠方向への踏み跡があったので杣谷峠に接続されているのかも知れない。
杣谷峠方面の踏み跡

P863.0を越えて暫くすると眼下に奥摩耶DWが見える。
DWが見えたら右(東)側に注意しながら歩く。
木ノ袋谷北東尾根9

木ノ袋谷北尾根突端東側の小さな沢が一番下山し易いと思われる。
木ノ袋谷北東尾根10 木ノ袋谷北東尾根11

下山地点は写真の標識地点。このカーブを右写真(2枚目写真)方向に曲がれば、すぐにアゴニー坂だ。
木ノ袋谷北東尾根12 木ノ袋谷北東尾根13

アゴニー坂下のベンチで小休憩とした。



○アゴニー坂下から掬星台(桜谷西尾根)


アゴニー坂登り口の車道向い側に徳川道への接続路がある。
徳川道接続路1

途中地面が凍結していた、3分程で徳川道に出る。
徳川道接続路2 徳川道出合

歩き易い徳川道を進み、桜谷出合に出る。
徳川道1 徳川道2 桜谷出合

桜谷西尾根は何箇所か取付き箇所があるようだ。
今回は出合で河原に下り、桜谷左岸すぐの場所から取付いた。
桜谷左岸

取付きから尾根に乗るまではやや判り難い道だった。
桜谷西尾根1 桜谷西尾根2

桜谷西尾根3 桜谷西尾根4

尾根に乗ると踏み跡のしっかりした歩き易い道になった。
桜谷西尾根5 桜谷西尾根6 桜谷西尾根7

目印になる明治四十四年の標石、この場所は標高580m付近。
桜谷標石

さらに尾根道を進み、659標高点のピークが近づくと笹道になる。
桜谷西尾根8 桜谷西尾根9 桜谷西尾根10

足元が開けると黒岩尾根に出る、木の根元に道標のある場所だ。
黒岩尾根出合

黒岩尾根を摩耶山上を目指す。
黒岩尾根1 摩耶山上

摩耶山掬星台で再び小休憩とした。




○掬星台から熊内5BS(東山中央峰南尾根)


史蹟公園方面に下山を開始する。
史蹟公園下り口

写真の部分が摩耶山南東水平道の西側の接続部分になる。
摩耶山南東水平道

山門下から青谷道を進む。
山門下 青谷道

行者堂からは旧摩耶道を進む。
旧摩耶道 旧摩耶道2 旧摩耶道3

学校林道・東山尾根との分岐に到着した。
学校林道出合

ここで時間を取って東山砲台跡を探した。

更に旧摩耶道を進む。
旧摩耶道4

道標(119ばんつうほうプレートち17−3)の地点でピーク方向にテープがあったのでここから取り付いた。
中尾谷東尾根取付き

藪が深いが歩き易い場所から東山中央峰のピークを目指す。
中尾谷東尾根1 中尾谷東尾根2

東山中央峰(P302.4)にはテレビの受信アンテナが立っていた。
中尾谷東尾根ピーク302.4

ピークから更に南に進むと踏み跡の分岐に出た。
どちらに進めば良いか不明だったのでまずは尾根らしい正面の道(×方向、山行コース図の赤線)に進んだ。
こちらの道は暫くは尾根道だったのだが、途中から土崖のように谷に落ち込んでしまった。
急な斜面を登り返し、青矢印方向に進んだ、こちらが正解だった。
中尾谷東尾根ピーク分岐

上写真の右側の木にピンク色のテープが写っているが、どうもこれは登山者が設置したものではなく、
山の管理用に杭が設置されている地点や杭に誘導するためのもののようだ、山中の他の地点でも見つけた。
比較的新しいピンク色テープで地面に杭が設置されたいたら、途中で途切れてしまう可能性があるので注意して頂きたい。



下り始めはやや判り難いが踏み跡はしっかりしている。
中尾谷東尾根3 中尾谷東尾根4

暫くすると歩き易い尾根道に変わる、途中急斜面もあるが隣の東山尾根程では無い。
中尾谷東尾根5 中尾谷東尾根6

中尾谷東尾根7 中尾谷東尾根8

標高155m付近にある鉄塔を通過。
尾根はこの鉄塔から南西方向なのだが、そちらに進むと谷を塞ぐように建てられたマンションの北側に出てしまうので、
素直に巡視路を進む。
中尾谷東尾根9 中尾谷東尾根10

東山尾根取り付き奥の白い欄干の橋に出る。
中尾谷東尾根11 中尾谷東尾根12



山行記録の通り、東山中央峰(P302.4)付近の旧摩耶道はピークの北側を通っている(ほぼ1/25000地形図の点線通り)。
尾根を登ってきた場合はピークを越えて北側に下りないと旧摩耶道に合流できないので注意が必要だ。

下りの場合、今回は確認しなかったが1/2500白図にはP302.4の西側から尾根に入る点線が描かれているので、
西側からも取り付ける可能性もある。


中尾町市街地から山麓線(バス通り)を目指した。
中尾市街地1 中尾市街地2

山麓線(バス通り)からの入口は「クリーニング」の看板のある部分だ。※看板は「キッチン工房」に変わっています(2014/3/22)
中尾市街地3


東山尾根・東山中央峰南尾根取付きまでの市街地経路


より大きな地図で 東山 を表示


野崎通5BS

熊内5BSより市バスで帰途に就いた。



○東山砲台跡

過去の東山尾根や神仙寺道の山行で発見できなかった砲台跡を探してみた。

神戸の
「砲台跡」でまず思い浮かぶのは和田岬砲台跡だろう。
和田岬砲台は江戸時代末の砲台跡だが、東山砲台は太平洋戦争中の高射砲台だ。
高射砲台跡(陣地跡)とはこのような場所だ(ファーザーのHPさんのページ)。

高射砲なら視界の開けたある程度の広さがある平地が必要だ。
この付近で条件に合致する場所は、東山東峰のピークくらいしかない。
(学校林道・旧摩耶道・東山尾根の分岐点は東山東峰ピークの北側になる)


旧摩耶道・学校林道の分岐から東山尾根方向に進むとすぐに神仙寺道との分岐道標に出る。
写真の道標の向こう側に写っているピークが砲台跡だ。
東山砲台跡1

神仙寺道方向に進むとすぐに倒木を越える。
東山砲台跡2

倒木を越えた辺りで右(西)側ピークを良く見ると、いくつかのテープとコンクリート壁が木々の間に見える。
東山砲台跡3

このコンクリート壁を目標に少し登る。
東山砲台跡4

コンクリート壁の上部が砲台跡だ、円を描くようにコンクリートの遺物がある。
色とりどりのテープも張られておりここが砲台跡で間違い無いだろう。
少し見回ってみた、高射砲は数門設置されていたようだ。
東山砲台跡5 東山砲台跡6


枯葉や土砂に埋もれているが、しっかりとした戦争遺構だ。
東山尾根方向へ入ってすぐにある石垣のようなものも関連施設の跡かも知れない。


山行箇所へ




○山行諸データ


△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)

09:46 五毛BS
09:55 灘丸山公園
   (準備・休憩8分)
10:03 灘丸山公園
10:06 長峰堰堤
10:58 杣谷・木ノ袋谷出合
11:00 木ノ袋谷北尾根取付き
12:08 奥摩耶DW合流
12:12 アゴニー坂下
   (休憩10分)
12:22 アゴニー坂下
12:25 徳川道合流
12:45 桜谷出合
12:48 桜谷西尾根取付き
13:26 黒岩尾根合流
13:43 掬星台
   (休憩8分)
13:51 掬星台
14:11 旧天上寺山門
14:36 青谷道・旧摩耶道分岐(行者堂)
14:59 東山尾根分岐
   (東山砲台探索10分)
15:09 東山尾根分岐
15:17 東山中央峰南尾根取付き
15:25 304.2mピーク
   (下山道違い折り返し22分)
15:47 304.2mピーク
16:08 鉄塔(神戸港線二二)
   (休憩7分)
16:15 鉄塔(神戸港線二二)
16:21 中尾町市街地
16:32 熊内5丁目BS



△高度計校正ポイント(詳細情報は六甲山系と一部の山域のみ)

079.4m 山麓線(バス通り)左(北)折地点
164.2m 長峰橋西詰
643.1m 奥摩耶DW、アゴニー坂取付き付近
690.1m 掬星台広場平地
614.8m 旧天上寺史蹟公園
329.9m 行者堂付近



△エスケープルート

奥摩耶DW→杣谷峠から東徒歩5分、「摩耶山市立自然の家前」BSより六甲摩耶スカイシャトルバス六甲ケーブル
掬星台:まやビューライン星の駅、六甲摩耶スカイシャトルバス


※各交通機関は運転状況注意(運転時間帯、悪天候による運休や定休日)



△スタート地点付近情報

トイレ:灘丸山公園(階段を登る必要有り)
コンビニ:バス通り(山麓線)上野中学校東側にローソン
飲料自販機:バス通りに点在


△コース途中情報

トレイ:掬星台
飲料自販機:掬星台


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