高御位山
日付:2009/07/03 (金)
同行者:1名 計2名パーティ
天候:くもり時々晴れ
気温:25℃(高御位山頂、10:20、標高約300m)
コース:JR曽根駅〜豆崎奥山〜鹿嶋神社分岐〜鷹ノ巣山〜高御位山〜成井登山口〜JR宝殿駅
地形図:加古川
一般地図概略位置:高御位山
概算距離:10.3km(後半4kmは市街地歩き)
累積標高+:645m、累積標高−:645m
歩行時間:4時間8分、ルート係数:17.4
道迷い:分岐要注意
特筆事項:岩稜歩き有り
体力難易度:レベル2
技術難易度:Aランク
詳細は山行記録中に書いているが、高御位山々頂東側でコースアウトしている。
本来は、北山方面へ下山予定であった。
高御位山は登山道が多い(分岐が多い)ので、十分な事前調査をお勧めする。
地元以外の方は周辺の地名(豆崎・北池・北山・成井・・・)と位置も頭に入れておくと道標が理解し易い。
○JR曽根〜鹿嶋神社登山道出合
スタートはJR曽根駅、丁度朝の通勤通学時間帯だ。
改札を出て右に進み、T字路を左へ、暫くするとR2に出る、歩道橋を渡って左へ。
歩道橋を下りてR2から右方向の住宅地に入る。
住宅地に入ってすぐの左写真(1枚目写真)民家脇が豆崎登山口、
右写真(2枚目写真)緑矢印に道標も確認できる。
駅から登山口まで約6分程度だ。
上記住宅奥に入ると登山道ははっきりし、暫く登ると岩場になる。
これから何度も出てくる岩場の足慣らしだ。
経塚山古墳の横を通る。
登山道は終始岩の多い道だ。
途中何箇所か踏み固められた硬い土の部分があり滑りやすい。
まず第一チェックポイントと言える、豆崎奥山の155.7mの三角点(大谷1)だ。
この三角点通過後、しっかりしたアップダウンのあるピークを2度越え、88m鹿嶋神社登山道合流地点を目指す。
ピークは1つ目161mのピークが大谷山、次の194mピークが地徳山と呼ばれているようだ。
掲載されている写真を見ると判るのだが、思っていたより天気が良い。
出発前の天気予報や気象衛星画像では、もう少しどんより曇っていると思ったのだが、
雲の切れ間から青空も見え、日が差す時間も多い。→ 気温も体温もどんどん上昇してくる。
地徳山のピークから大きく下ると、鹿嶋神社からの登山道と合流する。
○鹿嶋神社登山道出合〜高御位山々頂
合流地点から暫く進むと視界が開けて、百間岩下に出る。
この斜面、斜度は30度程度だと思う。コースを選びながら、とにかく視界に入っている頂上を目指す。
百間岩頂上を越えると鉄塔があり、さらに写真奥の反射板のあるピークを越える。
このコース、アップダウンが激しく、ピークを越えると次に登る山の急斜面と登山道がはっきり見える場所が多い。
実際の登山道傾度はきつい場所でも20〜30度程度だと思うのだが、
現地で見る山の傾斜は 「まんが日本昔ばなし」にでも出てきそうな、垂直に登って、垂直に降りる山のように見える。
反射板ピークから一旦下り登り返すと2つ目のピークが264.2m三角点(地徳)のある鷹ノ巣山だ。
ピーク先には鹿嶋神社方面への分岐もある。
鷹ノ巣山〜高御位山間は比較的楽な稜線歩きかなと、等高線もしっかり読まないで予想していたのが、
鷹ノ巣山からの下りは急坂だ、この下りを過ぎるとこのコース中では確かに歩き易い道となるが、登り下りはしかっりやって来る。
この区間、距離は1.7Km、累積標高+152m、−113mだ。
やはり天気は良い状態は続いている。
ここまでは急登や足場の悪い下りに意識が集中しており、気づいていなかったのだが
少し歩き易い道になって気づく、風が無いほぼ無風なのだ。
当日の気象条件なのか、この地域の地形から来るものなのか判らないが
風が無いのでどんどん身体に熱が溜まっていく。
歩き易い道が終わり、写真の岩場を越えれば、まもなく高御位山々頂だ。
山頂付近には、祠や拝殿、トイレもある。
三角点(高御位)はピーク東側のベンチがある場所の建物脇(進行方向から見て右手前角)だ。
幸いにも山頂は少し風があった。
身体に溜まった熱を抜いてから食事にしたので普段より長い休憩になった。
○高御位山〜成井登山口
山頂から東方向の参道の階段から下山を始める。
階段を下りた開けた岩場に案内板がある。
案内版先の分岐、ここでコースアウトしてしまう。
ページ頭の地形図を見ると高御位山と書かれた「山」の字の南側がこの分岐だ。
この分岐から北への道が成井への道、南への道が北山方面への道だ。
そのどちらでも無い、丁度間にある東へ向かう「第3の道」に入ってしまったのだ。
(まるで道間違いの判りやすい事例のように、予定コースの1つ左側の尾根に入っている)
道標から下山開始後10分弱で下山路がおかしい事に気づいた。
下っている方角と左右に見える景色が思っていたものと違うのだ。
ただ既に暑さで予想以上に体力を消耗しており、同行者は足にも疲れが溜まっている。
この道は激下りで登り返すには下りた時間の倍(約20分)の時間が必要な雰囲気だ。
どこへ下りるかは判らなかったが、道の状況から比較的利用されている登山道である事ははっきりしていた。
途中、下からの登山者ともすれ違い、どこかに下山できる事は確実だったので、登り返しは断念しそのまま下山する事とした。
(暑さのため高御位山まででの行程でかなり水分を消費しており、登り返すと飲物不足になる可能性もあった)
下りた場所は成井登山口、駐車場にはトイレもあった。
下りた第3の道は帰宅後調べると、成井登山道(ケモノ道)と呼ばれている道らしい。
分岐から北に向かっている成井登山道の別道で、急傾斜が続く道だ。
一般的なガイドには記載されていないが、この山域をよく歩いておられる系サイトにはしっかり記載されている。
成井への下山は想定していなかったので交通手段が判らない。
地図で確認すると2Km程南に当初予定していた下山地点があるのでそちらに向かった。
まずは登山口から東に下り、田畑の中を通る県道388号飾東宝殿停車場線を南下する。
右方向に本来歩く予定だった。高御位山から南に延びる稜線が良く見える。
※成井から宝殿駅までは徒歩1時間かかるので、公共交通を使う山行の場合お勧めの下山地点ではない。
下山時間が逆算できる方は、成井・ 横大路峠付近は土・日は本数は少ないが、かこタクシーも利用できる。
(成井からJR宝殿 青線)
より大きな地図で 高御位山 を表示
左写真(1枚目写真)の地点が横大路峠南の予定していた下山地点(ここからなら宝殿駅まで徒歩30分)。
ここに下山した場合、右折(南)し道なりに真っ直ぐ進み、と加古川バイパス高架下を左折。
バイパス沿いに東に進み始めての信号を右折、その先を左折すればJR宝殿駅だ。
JR宝殿駅で丁度良い時間に電車があり、ゆっくり座って三ノ宮方面への帰途に就いた。
神戸市内は夕方には降雨があり、梅雨の雨間の僅かな時間を利用した山行となった。
登山途中で随所から見える風景は広がりのある良い景色だ。
高御位山は(六甲山系で言えば高取山のような)地元密着信仰の低山なので登山道が多い。
今回は一番分岐が多い山頂東側でトラップに嵌まってしまった。
踏み跡も薄いような道ならコース取りも慎重になるが、
しっかりした道標や案内があるので方角も確認せずに安易にこの道だと判断して下山路を選択してしまった。
今回のコースは急傾斜の登山道が多く、時間は掛かっているが距離はそれほど歩いていない。
高木が少なく、随所で見える東播の眺めは気分を爽快にしてくれる。
夏に登るには厳しいと思うが、低山なので空気の澄んだ冬にでもまた登ってみたい山だ。
○山行諸データ
△参考コースタイム(小休止・写真撮影等を含む)
07:25 JR曽根駅
07:54 豆崎奥山々頂
(地徳山:休憩7分)
08:36 鹿嶋神社分岐
(百間岩先鉄塔:休憩10分)
09:31 鷹ノ巣山々頂
10:16 高御位山々頂
(休憩30分)
10:46 高御位山々頂
11:20 成井登山口
11:51 横大路峠付近登山口
12:20 JR宝殿駅
△高度計校正ポイント
007.3m 登山口R2陸橋付近
155.7m 豆崎奥山三角点(大谷1)
088 m 鹿嶋神社分岐
264.2m 鷹ノ巣山三角点(地徳)
299.8m 高御位山三角点(高御位)
△エスケープルート
鹿嶋神社、鷹ノ巣山付近、高御位山付近他の登山道で
アーチ型の連山内側に下山し、霊園前か鹿嶋神社からバスを利用。
鹿嶋神社→神姫バス(かしまじんじゃ で検索)
霊園前→神姫バス(れいえんまえ で検索)
※各交通機関は運転状況注意(運転時間帯、悪天候による運休や定休日)
△スタート地点付近情報
トイレ:JR曽根駅改札内
コンビニ:豆崎交差点からR2を東350mにローソン(ローソンホームページで確認)
飲料自販機:駅付近
△コース途中情報
トレイ:高御位山々頂、成井登山口パーキング
飲料自販機:無し(下山後の市街地部分は随所に有り)