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数値地図25000(地図画像)の印刷 
自宅プリンタ・コンビニ(ローソン・セブンイレブン)のマルチコピー機で印刷



この記事はパソコンや画像情報・印刷に関して一定の知識がある方への情報である。
用語等が判らない方はまず書籍等で画像加工の技術を習得する必要がある。



数値地図画像を本ページ記載の方法で印刷した場合、
演算誤差、機器や用紙の状態、温度湿度等によりA4対角線の長さで、1〜2mm程度のズレや誤差(0.7%程度=1Kmで7mのズレや誤差)が生じる。
地形図の距離を1mm以下の高精度で要求される場合は紙地形図原紙の利用をお願いしたい。

尚、各コンビニのマルチコピー機が機種更新された場合は、このページの手法が使用できない可能性がある(記事作成更新日はインデックスを参照)。

このページでは解説していないが、コンビニのコピー機にはスキャナ機能があるので、紙地形図を読み取ってパソコンで利用することも可能だ。


○数値地図25000(地図画像)


数値地図25000(地図画像)はCDROMやダウンロード形式で販売されており、画像はTIFF形式・254ppiとなっている。

1inch=2.54cmなので254ppiの場合1pixelは0.1mm、1/25,000地形図の場合2.5mになる。

数値地図も紙地図と同様にユニバーサル横メルカトル図法で作成されているため、正規化を行わないと複数の地図をコンピュータ上で正確に接続することはできない。
尚、本ページ執筆時点では、地形図の正規化を行う良いソフトウェアは見つからなかった。

数値地図25000(地図画像)をモノクロで印刷する場合は問題無いが、カラー印刷する場合は色がビビッド過ぎて見難い。
数値地図の色を紙地形図に近いイメージに変換するPhotoshop用カラーテーブルをサンプル、右クリックで対象をファイルに保存後、拡張子をdatからactに変更して下さい。


○用紙サイズ

一般に個人で使用する可能性の高い用紙サイズは以下の通り

A3 297mm×420mm
A4 210mm×297mm
A5 148mm×210mm
A6 105mm×148mm

B3 364mm×515mm
B4 257mm×364mm
B5 182mm×257mm
B6 128mm×182mm

はがき 100mm×148mm
L判  127mm×89mm
2L判 178mm×127mm


A判・B判同士で1つ上のサイズへの拡大率は 140%〜141%
A判・B判同士で1つ下のサイズへの縮小率は 70%〜 71%

紙地形図サイズ 柾判 460mm×580mm


○画像加工用ソフト

筆者はPhotoshopOPTPiXを利用しているが、どちらも最新バージョンではなく少し前のバージョンだ。

これから画像加工ソフトの購入を検討されている方は、PhotoShopは高額なので、オススメはPhotoshop Elementsだ。
このソフトなら山行写真の加工も、後述の画質を落とすこともできる。また入門的な書籍も数多く出版されている。

本ページの解説もPhotoshopでの操作を記載している。尚、Phtoshop Elementsでもほぼ同様の操作である。


○自宅プリンタでの印刷

筆者の自宅にはキヤノンのインクジェットプリンタとレーザービームプリンタがある、どちらも印刷できるのはA4サイズまで。
手作りのマップケースもプリンタに合わせ、A4を1回折りたたんでA5サイズで見れるものを利用している。

Photoshopの場合、印刷の基本設定として印刷領域より画像サイズが大きい場合切り捨てられる。
この機能を使えば、プリンタの固有の印刷可能領域を超える部分は切り捨てて印刷されるため画像は拡大縮小されない。
地形図等を印字するには都合が良い。

1.数値地図25000(地図画像)を読み込む

2.カラー印刷する場合は、必要に応じてカラーテーブルを置き換える

3.新規画像を254ppiで作成する、画像サイズは各用紙規格サイズ通り

4.読み込んだ数値地図25000(地図画像)を全て選択しコピー、3で作成した新規画像に貼り付け

5.移動ツールなどを利用し、印刷したい位置にコピーした画像を移動

6.拡大縮小を行わず(原寸大で)印刷


○ローソンのメディアプリント(メディア持込印刷)

JPG画像を印刷すると縦横寸法が、A3=97%、A4=95%、B4=96%、B5=94%に縮小されて印刷される。
上記の通り縮小されることを考慮し、予め拡大して画像を作成すれば良い。
但し、画像作成時は拡大後の画像サイズが用紙規格サイズと同じ大きさになる必要がある。

1.数値地図25000(地図画像)を読み込む

2.カラー印刷する場合は、必要に応じてカラーテーブルを置き換える

3.新規画像を254ppiで作成する、画像サイズは以下の通り

 A3 285.18mm×404.40mm
 A4 199.50mm×282.15mm

 B4 246.72mm×349.44mm
 B5 171.08mm×241.58mm

4.読み込んだ数値地図25000(地図画像)を全て選択しコピー、3で作成した新規画像に貼り付ける

5.移動ツールなどを利用し、印刷したい位置にコピーした画像を移動

6.作成した画像の縦横寸法を下記倍率で拡大するか、各用紙の規格サイズと同じに大きさに拡大する

 A3 103.0927%
 A4 105.2631%

 B4 104.1666%
 B5 106.3829%

7.JPG形式で画像を保存し、メディアにコピー

8.メディアを店舗に持ち込み、マルチコピー機で印刷


○セブンイレブンの文書プリント(メディア持込)

JPG画像を印刷する場合、各用紙サイズに対し上下左右に4.6mm(=縦横方向各9.2mm)の空白があれば拡大縮小されることなく印刷される。

1.数値地図25000(地図画像)を読み込む

2.カラー印刷する場合は、必要に応じてカラーテーブルを置き換える

3.新規画像を254ppiで作成する、画像サイズは以下の通り。

 A3 287.80mm×410.80mm
 A4 200.80mm×287.80mm

 B4 247.80mm×354.80mm
 B5 172.80mm×247.80mm

4.読み込んだ数値地図25000(地図画像)を全て選択しコピー、3で作成した新規画像に貼り付ける

5.移動ツールなどを利用し、印刷したい位置にコピーした画像を移動

6.JPG形式で画像を保存し、メディアにコピー

7.メディアを店舗に持ち込み、マルチコピー機で印刷


○セブンイレブンのネットプリント

ネットプリントには原寸出力機能がある。原寸出力の場合は各用紙サイズの上下左右4mmがカットされる。
1画像のサイズが2MBまでに制限されているため、データ容量が大きくなるカラー印刷は難しい、彩度を落とし白黒画像でサイズを調整した方が良い。

1.数値地図25000(地図画像)を読み込む

2.カラー印刷する場合は、必要に応じてカラーテーブルを置き換える

3.新規画像を各用紙規格通りのサイズ(254ppi)で作成する。

4.読み込んだ数値地図25000(地図画像)を全て選択しコピー、3で作成した新規画像に貼り付ける

5.移動ツールなどを利用し、印刷したい位置にコピーした画像を移動

6.PhotoshopやOPTPiXで解像度と画質を落とし、JPG画像サイズを2MB以下にする

  私がテストした例) 作成したA3地形図→Photoshopで解像度を144ppiまで落とし、OPTPiXで画質を85%に落とせば2MB以内に収まった

7.画像をローカルに保存し、ネットプリントサイトにアップロードする、その時に原寸出力・余白を付けない設定をする

8.店舗でプリント予約番号を入力しマルチコピー機で印刷、上下左右それぞれ4mm分はカットされ印刷される


○テスト印字(白黒)結果の比較

神戸首部、油コブシ山頂三角点から再度山々頂P470までの長さで比較した。
自宅にある一般的な文具店で売っている直定規を使用し0.5mm単位目測で計測。

252.5mm 国土地理院発行紙地形図(原紙)
253.5mm 自宅レーザープリンタで印刷(A4)※紙地形図との誤差理由は不明

253.5mm ローソンメディアプリント(B4)
254.0mm ローソンメディアプリント(A3・A4)
254.5mm ローソンメディアプリント(B5)

253.5mm セブンイレブンネットプリント(A3・A4・B4・B5)
254.0mm セブンイレブン文書プリント
(A3・A4・B4・B5)


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