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六甲山の地理・歴史(神戸港地方口一里山)


○神戸港地方口一里山


堂徳山の三角点「口一里」。


なぜ三角点名が「堂徳山」ではないのだろう気になった。

三角点に設置場所は点の記によると、神戸市中央区神戸港地方口壱里山1番1。
なるほど設置場所住所が三角点名になっているのだ。

住所をしっかり読んでみる。
「神戸港地方(こうべこうちほう)」とはなんとも大胆な名前だと思い由来が気になった。
調べてみると読み方が間違っていた、正しくは「こうべこうじかた」と読むらしい。

地方(じかた)とは、周辺部と言う意味で、明治時代に神戸港周辺部を指す地名として名づけられたようだ。

神戸港地方は、西は平野町、東は葺合町に挟まれた山間部で、堂徳山、市章山、錨山、再度山を含んでいる。



次に気になったのが「口一里山(口壱里山)」。
もしかして、堂徳山は昔、口一里山と呼ばれていたのか?と思い調べてみたが、これも大間違い。

「口一里」は明治以前に六甲山系(須磨から灘付近)の南側の一里(=三十六丁、約3.9km)幅部分を指す言葉だったようだ。
口一里の北側は中一里、そのさらに北側が奥一里

江戸時代、六甲山は生活の糧(狩猟や薪)を得る場所で、
南側の口一里は瀬戸内平野部の村々が、北側の奥一里は山田(現北区)の村々がその権利を持っていたそうで、
間にある中一里の権利を巡って争い事が起きていたようだ。


呼び名は山間部の住所にその名を残している。

大龍寺:神戸市中央区神戸港地方口一里山再度山1
再度公園:神戸市北区山田町下谷上中一里山4-1
六甲山牧場:神戸市灘区六甲山町中一里山1−1


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