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六甲・摩耶 絵葉書・古写真の風景を訪ねて


このページでは六甲・摩耶山域の絵葉書・古写真やPublicDomain画像(著作権切れ画像)を紹介しています。

紹介している絵葉書や古写真は、すべてオリジナルを所有しており、
新旧著作権法上、問題が無いと考えられるものを掲載しています。

権利関係に問題があれば、ご一報頂ければ幸いです。

No. 山域 場所 タイトル等 写真撮影日
1 摩耶山(天上寺) 上野道 宝篋印塔 2017/12/23
2   旧天上寺山門 天上寺山門 2018/08/10
3   旧天上寺参道 摩耶山石段 2018/08/10
4   史蹟公園 天上寺本堂 2018/06/09
5   三社権現跡 摩耶鎮守堂 2018/08/10
6 摩耶山(山上) 掬星台 摩耶山ヨリ六甲山ヲ望ム 2017/12/23
7 摩耶山(ケーブル関連) ビューラインケーブル線 摩耶山ケーブル(トンネル内カラ) 2018/08/17
8   虹の駅 頂上摩耶驛 2018/06/09
9 諏訪山周辺 諏訪山公園下 ~戸諏訪山遊園地 2019/02/17
10   諏訪山公園グラウンド ~戸武徳殿 2019/02/17
11   諏訪山公園グラウンド SUWAYAMA HILL KOBE. 2019/03/17
12   諏訪神社参道 36. SUWAYAMA INARI AT KOBE. 2019/02/17
13   諏訪神社参道石鳥居 神戸諏訪山稲荷神社道 2019/05/05
14   金星台 ~戸諏訪山遊園地 2019/02/17
15   金星台 ~戸諏訪山 2019/03/17
16   神戸外国倶楽部 神戸トアホテル 2019/03/17
17 再度谷 ヒヨコ会館跡 ヒヨコ会館全景 2020/03/07
18 大龍寺 奥の院亀石 再度山亀之石(傳弘法大師御作) 2020/11/23
19 平野 奥平野浄水場 ~戸奥平野浄水地 2020/01/18
20 布引周辺 新神戸駅西 ~戸布引 川崎邸の光景 2019/05/02



○宝篋印塔



●解説

摩耶山上野道、峠茶屋跡三丁石の先、登り方向登山道右わきにある。

写真の塔の有る場所は、綺麗に整地されてる。
写真を撮影している手前側が上野道。
塔の右方向が摩耶東谷参道。
左方向が天上寺方向で、現在の青谷東尾根の道が合流していた。

摩耶東谷が参道として機能していたのは、
ケーブル開通(大正14年)以前と推測されるので、写真はそれより古いものだろう。


現在の宝篋印塔。
基礎部分右側面の石組みが上写真と同じなので当時と同じもの。
既に天上寺の管理下を離れ、山中に放置された状態となっている。
手前の木が成長すれば、今以上に登山道からは判り難くなるだろう。


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○天上寺山門



●解説

旧天上寺の山門。

天上寺は、昭和51年1月30日未明の火事で焼失したが、
山門は境内から離れているため、火災を免れている。
茅葺屋根だったが、2014年9月頃、老朽化により撤去された。

山門の仁王像は現天上寺の本堂内両脇に安置されている。


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○摩耶山石段



●解説

旧天上寺参道の石段。

新しい手すりなど設置されているが、石段は旧天上寺があった当時のものが残っている。
撮影場所は旧摩耶大杉の踊り場から境内方向。


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○天上寺本堂



●解説

かつて天上寺の伽藍があった現史蹟公園。

現在は石柱や石の基礎などが残るだけ。


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○摩耶鎮守堂



●解説

史蹟公園から、摩耶山々頂方面に向かう場所にある三社権現跡。



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○摩耶山ヨリ六甲山ヲ望ム



●解説

摩耶山から六甲山(東方向)を撮影した1枚。
摩耶山に頻繁に登られる方なら、すぐに判ると思うが、遠景手前の稜線は長峰山だ。

そこで、掬星台日の出テラス(掬星台東側展望台)から同じ構図で撮影し、白黒化したのがこの写真。
ほぼ同じ遠景が得られた。


同様の写真が撮影できたことから、絵葉書に写っている近景の丘は、平地になる前の掬星台ということになる。
掬星台が高射砲陣地として平地に整備されたのは昭和19年なので、絵葉書はそれ以前のものだろう。

「掬星台」の名は、服部一三兵庫県知事が在任中に命名したとされている。
服部知事の在任期間は明治33年〜大正5年。

今回撮影したオリジナルのカラー写真はこちら。


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○摩耶山ケーブル(トンネル内カラ)



●解説

現まやビューラインケーブル線高雄山トンネル上部出口付近からの写真。



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○頂上摩耶驛



●解説

現まやビューライン虹の駅。
昭和30年ロープウェーができるまでは、虹の駅周辺を「摩耶山上」と呼んでいた。

現在の駅舎も改修はされているが、大正14年開業当時のもの。



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○~戸諏訪山遊園地



●解説

諏訪山公園を示す石碑、今も道路脇にひそっり残っている。
現在の場所から、それほど移動していないとすると、写真の消火栓の辺りにあったと思われる。


現在の位置と全く同じなら、このような構図になる。


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○~戸武徳殿



●解説

日本各地にあった武道場の神戸支部。
写真右の稜線から、今の諏訪山公園の大きいグラウンド辺りにあったと思われる。


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○SUWAYAMA HILL KOBE.



経年変化で色褪せているので、パソコンで補正した画像がこちら。


●解説

戦前の鶏卵紙を印画紙にした写真に着色したもの。
神戸市サイトに本写真と同様の写真があり、キャプションに諏訪山池(武徳殿跡より諏訪山を望む)とある。

おそらくこの辺りからの写真と思われる。


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○36. SUWAYAMA INARI AT KOBE.



●解説

諏訪山神社の参道鳥居。
諏訪山神社の参道には明和(1764-1772)や寛政(1789-1801)年間 の石灯篭や鳥居も残っている。


絵葉書写真の左上に写っている洋館は、ドイツ人の方が居住されていたらしく、おそらくこの場所にあったのではないかと推測する。


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○神戸諏訪山稲荷神社道



●解説

諏訪山神社の参道途中にある。
写真の石鳥居には、明和五年(1768)と刻まれるので、おそらく同じものだろう。
狛狐は、今とは少し位置が変わっているようだ。



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○~戸諏訪山遊園地



●解説

諏訪山公園金星台。
絵葉書右の諏訪山にある、九十九折登山道の先は、
現在のビーナステラス、愛の鍵モニュメントの辺りになる。


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○~戸諏訪山



●解説

諏訪山公園金星台からの東側の景色。現在は木立があり、展望は良くない。
鉄柵の向こう側には、絵葉書写真の石柱が残っている。


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○神戸トアホテル



背後に見えている山は下写真の通り。


●解説

トアロードの北端、現在の神戸外国倶楽部の場所にあったホテル。


絵葉書と同じく、写真に写っている山は下写真の通り。



少し南側から山並みを撮影したのがこちら。


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○再度山亀之石(傳弘法大師御作)



●解説

大龍寺奥の院から更に山頂方向に少し登ったところにある弘法大師作と伝えられている亀石。
岩の上部が亀の形に人工的に削られている。岩を見下ろすように見た方がよく判る。
亀石に至る石段は戦前から変わりないようだ。



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○ヒヨコ會舘全景



●解説

再度谷大師道途中にあったヒヨコ登山会の建物、昭和13年の阪神大水害で流出倒壊。
現在は一部の基礎部分のみが残っている。
資料によると1階部分は、間口八間(約14.5m)奥行四間(約7.3m)。
建物下の堀の部分が現在も残っているように思われる。
この付近の登山道は当時は右岸にあり、現在橋を渡った辺りは建物があった場所だろう。
ヒヨコ会館の利用は、会館か向かいにあった中茶屋で受け付けてたらしい。



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○~戸奥平野浄水地



●解説

奥平野浄水場から西側を写した絵葉書。
浄水場(水の科学博物館)の立ち入り可能エリアから撮影できるのはこの辺りのみ。
写真中央奥の高い山は高取山。


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○~戸布引 川崎邸の光景



●解説

川崎邸は、、布引城山の山麓、新神戸駅西側からANAクラウンプラザホテル、布引ロープウェー山麓駅付近にあった。


M15年頃から土地を購入し、明治18年に着工。
M23年に本館と茶室、長春閣が完成している。

S13年の阪神大水害で被災。
S14年には、神戸市が長春閣などを買収し、一帯を布引公園として整備した。

戦時中は神戸市長の公邸として使用していたが、S20年6月5日の空襲で、不動閣など一部を残して焼失。

戦後S30年には、布引中学校用地となり、S42年に山陽新幹線建設に伴い、布引中学が移転し現在に至っている。


『造船王川崎正蔵の生涯』に引用されている見取り図から同定できる建築物は下写真の通りだ。


布引ロープウェー乗り場横から、北野道に通じる道の途中に、
建物があったのではないかと思わる敷地や、整備された遊歩道の痕跡がある。
布引中学のものかも知れないが、山麓に近い場所にあるので、
それ以前の布引公園や川崎邸の遺構の可能性もあるのではないだろうか。



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